縫い方についてのコーナーです
1、革(レザー)縫いのポイント
針の選び方
革を縫うミシン針には先端の断面が丸いものと、
菱形に薄く鋭くした物等が有ります
断面の丸い物は、布にも使える一般的な針で
革でも1.4mm−2.0mm厚位の物ならば大体縫う事が出来ます
先の鋭い針は レザー針と呼ばれる革縫い専用の物で 硬い皮や
厚く重ね張りした部分を縫う時に効果的です
通常 糸が30番の時14番の針、糸が20番の時16番の針を使用します
糸の選び方
革は繊維が密ですから摩擦に強い糸でないと、縫っている途中で擦れて
切れてしまう事があります
そこで、木綿や麻などよりも摩擦に強い、ポリエステル糸が使われます
直線縫いの糸の太さは30番を良く使用しますが、
ステッチを強調したい時は20番を使用します
ジグザグ縫いは必ず30番を使用して下さい
押さえの選び方
目的に応じて各種の押さえを使い分けますが 革を縫う時は
「テフロン押さえ」か 「上送りアタッチメント」、縁の直線縫いには
ガイド付きの「縁かがリ押さえ」が効果的です
その他、金属の押さえで滑りが悪い時は
押さえの裏面にテフロンテープを張ると 滑りが良くなります
押さえ圧力(ダーナー)の調節
柔らかい革、薄い皮と時は「普通」位に合わせます
押さえの圧力が強いと縫い目の間隔が詰まったり
下側の送り歯の当たる部分が削れたりする事が有ります
厚い皮や硬い革を縫う場合は「強」に合わせます
糸調子の調節
縫う革の厚さや硬さによって調整します
あまり厚くない柔らかい革の場合 目盛り4前後、
やや厚く 2mm−3mmの時は 目盛り5前後に合わせます
一般的に革を縫う場合の糸調子は 布よりも強めにします
実際には 縫うものと同じ素材の端革等で試して下さい
縫い目のあらさ(送りダイヤルの調整)
直線縫いの場合 布は2−3mmですが 革の場合
やや大きい3−4mmの荒さの方が綺麗に見えます
1mm以下にすると 革が縫い目の部分で切れる事がありますので
あまり細かい縫い目は避けた方が良いです
仮止めについて
革の仮止めには 目玉クリップ、洗濯ばさみの様に痕が残らない物や
接着剤や両面テープ等が使用されます
それぞれ必要に応じて使い分けられますが テープや接着剤は
できるだけ縫い目になる部分を避けて使います
(針や糸に糊が付いて針の溝に溜まり、糸がスムーズに
通らなくなり 縫い目が飛んだり 切れる時があります)