漁火編用語集 (アイウエオ順)
〜又の名は御都合主義すぎる設定の言い訳〜

あ行
綾緒 アヤオ
シリーズ2作目にしてようやく登場した女性レギュラー。白更紗模様のリュウキン。チャームポイントは丸っこいボディとひらひらの尻尾だが、人間形態では見られないのが残念。戦闘能力は皆無だが、衣食住(主に食)を一手に握る最強生物。彼女が怒れば漁火も退く。

漁火 イサリビ
自覚はまるでないが、結構高位の神。神名帳では海の神々の筆頭に載っており、単に「海神」と言ったらコイツを指す。普通の人に見えるのは、多分に周りのせい。居候状態の魔法街と、地域の親分的な立場にある奥祇ではおのずと違ってくるらしい。

上田環 ウエダタマキ
 →環を参照

奥祇 オウギ
四方を海に囲まれた島国。本土とその他の小島で構成されている。起伏のある地形で、自然環境はヴァラエティー豊か。200年ほど前に統一されて以来、太陽神の祭司を兼ねる国王の下で平和が続いている。
イメージ的にはインチキ和物ファンタジーな世界。文化レベルはそこそこ高いが、文明レベルは作者の都合で部分的に変化する。
か行
海神 カイジン
 →漁火を参照

形代 カタシロ
形状は丑の刻参りに使用する藁人形とよく似ている。別ヴァージョンにテルテル坊主形もあるが、効果は同じ。

 カミ
奥祇では、並外れた力を持つ精霊と、神名帳に載っている守護精霊、二通りの意味がある。正式には後者だが、神学を学んでいるわけでもない一般人には知ったこっちゃないので普通は前者が適用される。

Q●郎(白珠) キュウ●ロウ
多分二番目くらいに気の毒な目にあった人。(一番は穣雲か?)呼びやすいという理由で、終いには漁火にまでQ●郎呼ばわりされた哀れな隣人。こいつがいなければ話が始まらなかった事実は、故意に無視される運命。

貴露 キロ
環的には本日のラッキーアイテム。
奥祇の南方を中心に分布する落葉高木。春に薄いピンク色の花をつける。果実はリンゴくらいの大きさで、形状は無花果に似ている。果汁には強いアルコールを含み、緑→黄→赤→紫→黒(濃紫)と熟成が進むのに従って濃度を増す。人間が口にして支障がないのは黄色が限度。それ以上はごく少量を水や他の飲料に混ぜて用いる。
収穫の季節になるとサル対穣雲の熾烈な争奪戦が展開されるが、一番の収穫を上げるのは穣雲の上がりを没収する綾緒に決まっている。
さ行
サブタイトル サブタイトル
元ネタが全部わかった人には惜しみなく拍手喝采。かなり苦しいものがあるのもご愛敬。内容よりも語呂が重視されているのは言うまでもない。
  ※お願いだから元ネタ関係にチクらないで下さい。

守護精霊 シュゴセイレイ
要するに、土地の守り神。精霊の中でも特に力が強い者が特定の土地と強い繋がりを持つことで昇格する。土地にとっては
  @悪い物が近寄り難くなる
  A土地の力が増して豊かになる
精霊にとっては
  @土地の力と結び付いて自身の力が増す
  A土地の面倒をよく見れば神に格上げされて崇めて貰える
といった特典が発生するので、広い地域や条件のいい土地の守護精霊になりたがる者は後を絶たない。ただしきちんと土地を治めるだけの資質が無いと、守護する土地は荒れ、本人は衰弱死や発狂死の憂き目を見るため、希望者に反して数は少ない。

穣雲 ジョウウン
海も泳げる殿様蛙。多分死海も大丈夫。酔っ払い。うるさい。お調子者。三拍子揃っているわりに憎めないのは、多分作者の愛。そこそこ強いし性格も大人なのだが、どうにもこうにも3枚目。

白珠 シラタマ
 →Q●郎を参照

神名帳 シンメイチョウ
奥祇が成立したばかりの頃に、宗教を一本化する目的で作られた、その名の通り神の名簿。特定地域の守護精霊は全て載っており、たまに入れ替わるとその度に適当な神話が発生する。国家におけるオトナの事情のため、実際の精霊たちの関係を当て嵌めると爆笑ものの部分もある(例 :××と○○が夫婦? 有り得ねー!!)が、『人間のすることに目くじら立てるのも大人気ない』という精霊側の思いやりによって黙認状態。

精霊 セイレイ
長い年月を生きた動植物が変化したもの、意思を持った無機物、自然現象が意思を持ったものなど出生は様々だが、自由意志を持って行動する超常的な存在全てをひっくるめて精霊と呼ぶ。
た行
 タマキ
紫が来るまで同年代の友達がいなかった事実が発覚。時期が紫編の前に当たるため半年と蛇1匹分悟りが不足しているが、どこに行っても魔法街の住人である。

天道 テントウ
今回は名前のみ出演の太陽神。面倒臭がりで隙あらば仕事を押し付けようとするため、漁火たちには敬遠されている。
な行
ねぐら ネグラ
精霊が領土の中に構える棲家のこと。土地と精霊を結び付ける要。
は行
羽州 ハシュウ
飛魚の精霊。果たして名前をつける必要があるのかどうか、という問題で作者をひどく悩ませた。
ま行
 モン
詳しい仕組みは不明だが、主に作者の都合などで空間が歪められ生じる、別の世界への入口。創られた空間である魔法街、また奥祇が在る複数の欠片が集まってできている世界は元から空間が不安定な為、発生率が高い。特に魔法街では異常なほど開きやすいので、安全に暮らしたいならお出かけ前の門予報チェックは必須。

門予報 モンヨホウ
異世界に繋がる門が発生する場所と時間をお知らせする魔法街の名物。魔法街にある占い屋の1番大切な仕事。伝達手段は放送と回覧板
ら行
領土 リョウド
守護精霊が治める土地のこと。