| 1 | さへられぬ光もあるををしなへて へたてかほなるあさかすみかな | 解 説
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| 2 | われはたゝほとけにいつかあふひくさ こゝろのつまにかけぬ日そなき | 解 説
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| 3 | あみた仏にそむる心のいろにいては あきのこすゑのたくひならまし | 解 説
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| 4 | ゆきのうちに仏のみ名をとなふれは つもれるつみそやかてきえぬる | 解 説
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| 5 | かりそめの色のゆかりのこひにたに あふには身をもをしみやはする | 解 説
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| 6 | しはのとにあけくれかゝるしらくもを いつむらさきの色にみなさむ | 解 説
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| 7 | あみた仏といふよりほかはつのくにの 難にはのこともあしかりぬへし | 解 説
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| 8 | 極楽へつとめてはやくいてたゝは 身のおはりにはまいりつきなん | 解 説
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| 9 | あみた仏と心はにしにうつせみの もぬけはてたるこゑそすゝしき | 解 説
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| 10 | 月かけのいたらぬさとはなけれとも なかむる人のこゝろにそすむ | 解 説
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| 11 | 往生はよにやすけれとみなひとの まことの心なくてこそせね | 解 説
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| 12 | あみた仏と十こゑとなへてまとろまむ なかきねふりになりもこそすれ | 解 説
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| 13 | ちとせふるこまつのもとをすみかにて 無量寿仏のむかへをそまつ | 解 説
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| 14 | おほつかなたれかいひけむこまつとは 雲をさゝふるたかまつの枝 | 解 説
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| 15 | いけのみつ人のこゝろににたりけり にこりすむことさためなけれは | 解 説
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| 16 | むまれてはまつおもひ出んふるさとに ちきりしとものふかきまことを | 解 説
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| 17 | 阿弥陀仏と申はかりをつとめにて 浄土の荘厳見るそうれしき | 解 説
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| 18 | 露の身はこゝかしこにてきえぬとも こゝろはおなし花のうてなそ | 解 説
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| 19 | これを見んおりゝゝことにおもひいてゝ 南無阿弥陀仏とつねにとなへよ | 解 説
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| 20 | ふぜうにて申す念仏のとがあらば めしこめよかし弥陀の浄土へ | 解 説
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| 21 | 極楽もかくやあるらむあらたのし とくまいらはや南無阿弥陀仏 | 解 説
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| 22 | いかにしてわれ極楽にむまるへき 弥陀のちかひのなき世なりせは | 解 説
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| 23 | いけらは念仏の功つもり、しなは浄土へまいりなん。 とてもかくてもこの身には、思ひわつらふ事そなき | 解 説
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