北十字と南十字



今週の星空は、まず、明日9月14日の夕方、西南西の低い空で、三日月と宵の明星の金星が大接近して見えます。今回は間隔が約1.5度・・・満月3個分ぐらいですね・・・近いので見ごたえがあります。

   月と金星ならどちらも明るいので、多少空が明るくても見られますね。 双眼鏡で眺めたり、写真に収めたりもできそうです。

日の入り45分後の高度が10度未満とかなり低いので、あらかじめ見晴らしの良い場所を見つけておいてください。
次に別な話題ですが、今週は20時頃、夏の天の川が南西から天頂を通って北東にかけて一直線になります。

  確かに、天の川がまっすぐ伸びて、空を横切っています。 そして、はくちょう座がほぼ真上にあります。

この白鳥は、天の川の中を南西に向かって飛んでいます。

   翼を広げた姿が十字になっていますね。

南半球では、南十字座が見えますが、こちらは北十字とも呼ばれています。北半球に住んでいる私たちは、南十字に憧れますが、南半球の人は北十字に憧れるらしいです。

   お互い、見えないものに憧れるのですね。

白鳥が南に向かって飛んでいる形ですが、そのまま天の川の中を飛んで行くと、南十字座に着きます。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の世界です。

   銀河鉄道の夜は、列車に乗って、はくちょう座から南十字座まで行くお話ですね。

日本から見えるのは、南はさそり座あたりで終わってしまいますが、その先に、じょうぎ座やケンタウルス座があって、その先に南十字座があります。

   どのあたりまで行くと南十字が見えるのですか?

台湾に行けば、ギリギリ十字架が全部見えます。フィリピンなら余裕で見えます。

   南半球に行かなくても大丈夫なのですね。

はくちょう座から南十字座まで、両方見えるところというのは限られます。バリ島とか、オーストラリアの北の端にあるダーウィンあたりになります。


オーストラリア ダーウィンで見える星空


   北十字から南十字まで全部見えたらいいですね。

そのあたりが見えるということは、天の川の一番明るい、いて座付近が空の高いところに見えます。そのあたりが全部見えると、天の川というのは、銀河系を横から見ているんだ、ということがわかります。

   私たちは銀河系の中にいるわけですけど、銀河系を横から見られるのですか?

太陽系は銀河系の中にありますけど、中心からかなり外れた端に近いところにあります。そこから中心方向を見ると、空の端から端まで全部が、銀河系の横顔になります。

   それが天の川なのですね。

   バリ島とかダーウィンには、何月頃行くと銀河系の横顔を見られるのですか?

7月か8月がいいです。その頃だと21時から23時頃に、天の川が一番いいところに来ます。

   今年はもう、過ぎてしまいましたが、7月・8月なら夏休みという人も多いですから、行きやすいですね。

来年行く計画を立ててみてはいかがでしょう。
銀河系の中心は、いて座にありますから、日本で見える天の川は、銀河系の中心を含めて、北側半分になります。

   日本では、今頃の時期の20時に天の川がまっすぐに伸びて見えるわけですね。

来週になると月が大きくなってしまうので、まっすぐ伸びた天の川を見られるのは、今年は今週が最後だと思います。

   天の川がはっきり見えるところに出かけていけば、日本からでも、銀河系を横から見ているのがわかるのでしょうね。


 
 









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