下弦の月



   先週のお話では、中秋の名月は一昨日の金曜日でしたが、今日が満月なのでしたね。

確かに今日が満月なのですが、ぴったり満月は、1時49分でした。

   もうすでに、ちょうど満月は過ぎているのですね。

今日が満月というのは間違いないですから、今日の夕方に見る月も肉眼で見る限り、まん丸です。天体望遠鏡で見ると、ちょっと欠け始めているのがわかりますけど。

   今週の月は、満月を過ぎて下弦に向かうのですね。   下弦の月というのは、夕方、南の空に見える半月の反対側の半月ですね。

夕方の半月は、時々見ると思いますが、明け方、南の空に見える反対側の半月、下弦の月は見たことがあるでしょうか。

   明け方だとみなさん寝てますから、見る人は少ないでしょうね。

そうですよね。でも、朝になってから、7時とか8時頃、西に傾いた白い半月を見ることはありますよね。 

   そうですね、下弦の月は、朝になってから見ることはありますね。

今週末の10月3日が下弦なのですが、その前の日、ほとんど半月ですけど、半分より少し膨らんでいるかな、くらいの月です。その月が2日の05時52分、月が地球に一番近づきます。

   月は1ヶ月に1回ずつ、地球に近づいたり遠ざかったりしているのですよね。

月は地球の周りを楕円形に回っているので、近い時と遠いときがあります。

   別な言い方をすると、月が大きいときと小さいときがあるのですね。

ちょうど満月の時に大きいと、それをスーパームーンというのですが、今回はほぼ半月の時に大きいので、特別な呼び名はありません。この日の月が特別なのは、一番北に寄った位置に見えることです。

   月は南の低い空に見えたり、天頂に近い高い空に見えたりしますよね。満月の場合は、夏は南の空の低いところに見えて、冬は高いところに見えますね。

下弦の月の場合は、秋は空の高いところにあって、春は南の低いところに見えます。上弦の月はその反対になります。

   月は形が変わるだけではなくて、見える位置も高くなったり低くなったりするのですね。


下弦の月


月をはじめ、どの天体でも同じですが、天体望遠鏡で見るときは、空の高いところにあるときの方がきれいに見えます。

   通過してくる空気の層の厚さが違うのですよね。

地平線に近いところにある天体は、光が空気の中を長い距離通過してきます。空気は場所によって、密度が微妙に違います。風が吹いて、空気が流れてもいます。光が状態の違う空気の中を通過すると、微妙に屈折して、望遠鏡で見たとき、ピントがボケたり、ゆらゆら揺れて見えたりします。

   天頂にある天体なら、通過してくる空気の層の厚さが一番薄いのですね。

そのため空気の影響が少なくて、一番安定してきれいに見えます。

   天体望遠鏡を買ったばかりの人は、そこに気を付けた方がいいですね。

空の低いところにある天体を見て、「よく見えない」と思っても、それは望遠鏡のせいではなくて、空気のせいかもしれません。望遠鏡で天体を見るのは、高いところにいったときに見るのが一番です。

   今週金曜日の明け方に見える下弦に近い月が、月としては空の一番高いところに見えるのですね。

その日の月は明け方ですから、望遠鏡で見るには時間的によくないですが、月を見るなら、空の高い所に昇ったときが一番きれいに見えます。

   天体望遠鏡を覗いてきれいに見えない場合は、望遠鏡が悪いのではなくて、空気のせいかもしれません。天体を見るのは、
   空の高いところに行ったときが一番いいのですね。
 









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