土星と変光星



   10月になりましたね。 今週の星のお話はなんでしょう?

まず土星の話題です。土星は明日5日に「衝」になります。

   衝というのは、太陽、地球、土星が一直線上に並ぶことですよね。

地球から見て、太陽の反対側に土星がいます。

   太陽が沈むときに土星が昇ってくるのですね。

そうです。そうすると、土星は一晩中、空に見えます。

   そういうことですね。太陽が昇ると土星が沈むわけですね。

土星が見やすいシーズンになりました。

   去年の土星は輪の傾きが小さくて、串刺しのお団子のようで、輪のある土星のイメージとは違いましたね。

今年は輪の傾きが少し大きくなって、輪らしく見えるようになりました。

   やはり土星は、輪がないと土星らしくありませんね。
   土星は今、何座に見えるのですか?

うお座にあります。うお座の下側です。
下の図は、10月4日21時の南東の空です。


10月4日21時 南東の空


   くじら座の上で、うお座の下ですね。

そのあたりは、南の空の低いところにフォーマルハウトがありますが、それ以外には明るい1等星がないので、すぐ見つかると思います。

   土星は惑星ですから、これから見える位置が変わっていきますよね。

そうなんですが、今年の土星は、少しは動きますが、今年いっぱいぐらいは、だいたい同じあたりに見えます。
次にもうひとつ別の話題ですが、9日ごろ、はくちょう座χ(カイ)星が極大光度になります。

   はくちょう座χ星ですか。どのあたりにある星ですか?

はくちょう座の長い首の中央付近にある星で、この星が明るくなると、首が途中で少し曲がっているように見えます。

   明るくなると肉眼で見えるのですね。

およそ408日の周期で3等級から14等級まで大きく明るさが変わる変光星です。ただ、変光周期も極大時の明るさもばらつきがあります。近年は極大でも5等級くらいが多くて、どの時期にどのくらいまで明るくなるかは、実際に観察してみないと分かりません。

   3等星なら十分見えますが、5等星だと空が暗いところでないと見えませんね。

もう十分明るくなっているはずですから、今週晴れた日に見てください。

   はくちょう座を見つけて、白鳥の首を見ればいいですね。

はくちょう座は十字架になっていて、南十字に対して北十字とも呼ばれます。十字の一番長いところが白鳥の首です。

   一番先の、くちばしにある星がアルビレオですよね。

有名な二重星です。肉眼で見ると1個の星で、明るさは十字の真ん中の星と同じくらいです。

   アルビレオと十字の真ん中の星の間には、何個か、星がありますか。

空が暗ければ2個見えます。χ星はその2個の間にあります。

   χ星が見えると3個になるわけですね。

そうです。3個目の星が見えるかどうか、確かめてください。

   いつ頃まで見えるのですか?

今月いっぱいぐらいは、明るい状態を保つと思います。

   今月、よく晴れた月のない日に、はくちょう座を探してみましょう。白鳥の長い首がまっすぐか少し折れ曲がっているか、確かめてください。



 
黄色い矢印の星が はくちょう座χ星  これが見えるか?









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