CatMemoNote

これはメモを管理するためのソフトです。

バージョン1.7.2
動作確認Windows XP/2000/98
開発環境Windows XP, Visual C++ .NET
ソフト種別フリーソフトウェア
公開日2008/06/01
更新日2010/02/26
著作者Pyo (PapparaSoft)
連絡先 Web: http://www.cc9.ne.jp/~pappara/
Mail: tenku.ginga@gmail.com

目次

  1. インストールとアンインストール
  2. 基本的な使い方
  3. 管理フォルダについて
  4. ディレクトリ構成とアプリケーションの動作
  5. システム設定ファイルについて
  6. メモ設定ファイルについて
  7. キーワード定義ファイルについて
  8. ショートカットキー一覧
  9. 定型文挿入機能
  10. 外部ツールとの連携
  11. クリップボード監視機能
  12. クリッカブルURL機能
  13. パスワードによる保護
  14. カレンダーについて
  15. テーマについて
  16. その他の機能
  17. 免責
  18. 謝辞
  19. FAQ よくある質問とその答え
  20. 更新履歴

インストールとアンインストール

インストール方法

特別なインストール作業はありません。任意のフォルダに解凍して使用できます。「CatMemoNote.exe」の実行ファイルから起動できます。 解凍後のフォルダ移動やUSBメモリなどに入れて使用することも可能です。

アンインストール方法

レジストリは使用していませんのでフォルダごとごみ箱に入れてください。作成したメモは管理フォルダ(初期状態では「メモ」フォルダ)にテキストファイルとして保存されています。

バージョンアップ方法と注意点

本体の機能向上に伴い、ファイル構成や暗号化方法などの仕様が変更される場合があります。したがって、各バージョン間でのソフトの設定の引継ぎは基本的にできません。 特に暗号化方法が変更された場合には旧バージョンのメモは開くことができなくなります。 お手数ですが新しいバージョンのほうで設定を再度行って頂けますようお願いします。

具体的なバージョンアップ手順は以下のようになります。
万一のデータ消失に備えバックアップをとってから行うとよいでしょう。

  1. 旧バージョンのパスワード設定されているメモをパスワード解除する
  2. 旧バージョンのソフト本体を含むフォルダを退避させる(フォルダ名の変更など)
  3. 新バージョンのソフト本体を含むフォルダを旧バージョンがあった場所へ移動
  4. 新バージョンのソフトを起動
  5. 管理フォルダを再度登録する
  6. 任意でメモにパスワードを設定する
  7. 各種の動作設定を行う

基本的な使い方

画像サンプル1:メインウィンドウ

「CatMemoNote.exe」を起動すると次のようなウィンドウが現れます。 通常のウィンドウ操作とほぼ同じように操作できます。 左側がメモの一覧で、右側がメモを編集するテキストエディタになっています。

アプリケーションの操作は、タイトルバーとメモ一覧とエディタ部分などそれぞれの部分を右クリックして表示されるメニューから行えます。

タイトルバーのボタンは右から終了ボタン、最大化ボタン、最小化ボタン、最前面ボタンの4つが表示されています。最前面ボタンは画面を常に手前に表示するかを切り替えるボタンです。 ウィンドウの下部分のステータスバーには、カーソル位置の行数と列数、現在日時等が表示されます。テキストを選択すると「○ bytes (○行)」というように選択したバイト数と行数が表示されます。ステータスバーの各項目のクリックで項目が持つ機能を利用できます。(例えば、現在日時のクリックで現在日時挿入など。)

タスクトレイのアイコンをクリックすると、ウィンドウの表示/非表示を切り替えることができます。

終了するときは通常のウィンドウと同じように右上の×ボタンから終了できます。

管理フォルダについて

画像サンプル2:管理フォルダ

このソフトではメモ(テキストファイル)の保存や参照を行うフォルダを「管理フォルダ」と呼んでいます。 初期状態では実行ファイルと同じ場所にある「メモ」フォルダが管理フォルダに設定されています。

図のようにフォルダをタブにドラッグ&ドロップして管理フォルダを登録することができます。 オプション画面の「管理フォルダ」タブから管理フォルダの名前やパスを設定できます。 管理フォルダを相対パスで指定した場合は、実行ファイルからの相対パスになります。

ディレクトリ構成とアプリケーションの動作

画像サンプル3:ディレクトリ構成

実行ファイルを起動すると管理フォルダ(初期状態では「メモ」フォルダ)の中のテキストファイルを検索してメモ一覧に表示します。 アプリケーションによって作成されたメモや編集したメモは自動的にテキストファイルとして管理フォルダへ保存されます。具体的なテキストファイル上書きのタイミングは以下です。

・ アプリケーションを終了するとき
・ 最小化するとき
・ 別のメモを読み込むとき
・ パスワードを設定するとき
・ 管理フォルダを変更するとき

Ctrl+Sなどに割り振られているショートカットキーでも上書き保存が可能です。 テキストが変更されていない場合には上書き保存は行いません。

アプリケーションを終了するときに「system.ini」と各管理フォルダごとに「memo.ini」のファイルが作成されます。 オプション画面からキーワードを変更すると「keyword.ini」が作成されます。 これらの拡張子が「.ini」のファイルは削除してもメモ本文には影響はありませんが、それまでの設定は初期化されます。

その他、フォルダ・ファイル操作は以下のようになります。

・ 起動時に「system」「theme」フォルダがない場合には自動的に作成します。
・ テキストファイルは拡張子が「.txt」のものをメモとして認識します。
・ 管理フォルダのサブフォルダは検索しません。
・ メモ(テキストファイル)を削除するとWindowsのごみ箱に入ります。

システム設定ファイルについて

アプリケーション終了時に「system」フォルダにシステム設定ファイル「system.ini」が作成されます。 以下は設定ファイルを直接編集することにより設定できる項目です。 値の太字になっている部分は初期設定です。

セクションキー説明
[System] DelayTrayIcon -1〜0 タスクトレイにアイコンが登録されるまでの時間を秒単位で指定します。初期設定では0になっていて起動と同時にタスクトレイにアイコンを表示します。-1にするとアイコンを非表示にします。(その場合はアイコンのクリックでウィンドウを表示できなくなってしまいますのでホットキーやホットスポットを登録しておきましょう。)
[Tab] TabScrollPixel 20(0〜) タブの左右スクロールボタンを押し続けたときの1回の移動量をピクセル単位で指定します。0を指定すると加速移動になります。
[Edit] ScrollInterval OSの値(10〜) スクロールバーのボタンやトラックを押し続けたときのスクロール開始までの時間をミリ秒単位で指定します。値が小さいほど早くスクロールするようになります。

メモ設定ファイルについて

メモ設定ファイルは、メモ一覧の順番や各メモのフォント情報などを記録しておくためのファイルです。 アプリケーション終了時、または、管理フォルダを変更したときに、それまで参照していた管理フォルダの中に「memo.ini」というファイル名で保存されます。 ファイル内容は以下のようなCSV形式のファイルになっています。

0,0
新規メモ,0,0,0,0,MS ゴシック,10,0,0,0,0
新規メモ1,0,0,0,0,MS ゴシック,10,0,0,0,0
新規メモ2,0,0,0,0,MS ゴシック,10,0,0,0,0

1行目は最後に開いていたメモの番号と、メモ一覧のスクロールバー位置です。
2行目以降はメモ名アイコンIDテキスト選択開始位置テキスト選択終了位置垂直スクロールバー位置フォント名フォントの大きさフォントのスタイル行間右端で折り返し設定項目の状態、が各メモごとに記録されています。

このファイルを削除してもメモ本文には影響はありませんが、それまでの設定は失われます。 Windowsのエクスプローラなどから管理フォルダ内のファイル構成を変更した場合は、「F5」キーなどでメモ一覧の更新を行ってください。 この設定ファイルの情報と照らし合わせてメモの順番を決定します。

キーワード定義ファイルについて

オプション画面から色分けするキーワードを変更すると「system」フォルダの中にキーワード定義ファイル「keyword.ini」が作成されます。 ファイルの書式は以下のようになります。





<
>
#

キーワードは一行ずつ指定されます。各キーワードの長さが64バイトを超える場合は64バイト以内に収めて読み込まれます。 空行はキーワードグループの区切りになっています。 キーワードグループの数に制限はありません。

ショートカットキー一覧

変更可能なショートカットキーは以下のように初期設定されています。

種類操作ショートカットキー
ウィンドウ操作 [ウィンドウ]終了 Alt + F4
[ウィンドウ]最大化 F11
[ウィンドウ]最小化 F12
[ウィンドウ]最前面表示切り替え Ctrl + T
[ウィンドウ]ウィンドウ半透明化切り替え Ctrl + Q
[ウィンドウ]ウィンドウシェード Ctrl + W
[ウィンドウ]メモ一覧表示切り替え Alt + M
[ウィンドウ]タブ表示切り替え Alt + T
[ウィンドウ]ステータスバー表示切り替え Alt + S
[ウィンドウ]タスク表示切り替え Ctrl + Shift + T
[ウィンドウ]オプション画面表示 Ctrl + O
メニュー表示 [メニュー]タイトルバーメニュー表示 Alt + Space
[メニュー]メモ一覧メニュー表示 Alt + D
[メニュー]管理フォルダ一覧メニュー表示 Alt + F
[メニュー]定型文一覧メニュー表示 Alt + I
[メニュー]ツール一覧メニュー表示 Alt + G
メモ操作 [メモ]メモ新規作成 Ctrl + N
[メモ]名前の変更 F2
[メモ]メモの削除 Ctrl + Delete
[メモ]メモの上書き保存 Ctrl + S
[メモ]前のメモ Ctrl + ↑
[メモ]次のメモ Ctrl + ↓
[メモ]現在メモを上に移動 Ctrl + Alt + ↑
[メモ]現在メモを下に移動 Ctrl + Alt + ↓
[メモ]プロパティ表示 Ctrl + Enter
[メモ]1番目のメモを開く Ctrl + 1
[メモ]2番目のメモを開く Ctrl + 2
[メモ]3番目のメモを開く Ctrl + 3
[メモ]4番目のメモを開く Ctrl + 4
[メモ]5番目のメモを開く Ctrl + 5
[メモ]6番目のメモを開く Ctrl + 6
[メモ]7番目のメモを開く Ctrl + 7
[メモ]8番目のメモを開く Ctrl + 8
[メモ]9番目のメモを開く Ctrl + 9
[メモ]10番目のメモを開く Ctrl + 0
[メモ]アイコンを1番目に変更 Alt + 1
[メモ]アイコンを2番目に変更 Alt + 2
[メモ]アイコンを3番目に変更 Alt + 3
[メモ]アイコンを4番目に変更 Alt + 4
[メモ]アイコンを5番目に変更 Alt + 5
[メモ]パスワード設定 Ctrl + P
[メモ]パスワード認証・解除 Ctrl + P
[メモ]パスワード変更
[メモ]一行目をメモ名に設定 Ctrl + L
[メモ]選択テキストをメモ名に設定 Ctrl + K
[メモ]メモの名前をコピー Ctrl + ,
[メモ]メモのパスをコピー Ctrl + .
[メモ]メモ一覧更新 F5
タブ操作 [タブ]前のタブ Ctrl + ←
[タブ]次のタブ Ctrl + →
[タブ]現在タブを左に移動 Ctrl + Alt + ←
[タブ]現在タブを右に移動 Ctrl + Alt + →
[タブ]1番目のタブを開く Ctrl + Shift + 1
[タブ]2番目のタブを開く Ctrl + Shift + 2
[タブ]3番目のタブを開く Ctrl + Shift + 3
[タブ]4番目のタブを開く Ctrl + Shift + 4
[タブ]5番目のタブを開く Ctrl + Shift + 5
[タブ]6番目のタブを開く Ctrl + Shift + 6
[タブ]7番目のタブを開く Ctrl + Shift + 7
[タブ]8番目のタブを開く Ctrl + Shift + 8
[タブ]9番目のタブを開く Ctrl + Shift + 9
[タブ]10番目のタブを開く Ctrl + Shift + 0
[タブ]管理フォルダ登録 Ctrl + Shift + N
[タブ]管理フォルダ解除 Ctrl + Shift + Delete
[タブ]管理フォルダ設定 Ctrl + F2
[タブ]選択テキストをタブの名前に設定 Ctrl + Shift + K
[タブ]タブの名前をコピー Ctrl + Shift + ,
[タブ]管理フォルダのパスをコピー Ctrl + Shift + .
[タブ]現在の管理フォルダを開く Ctrl + \
テキスト編集 [編集]右端で折り返す Ctrl + U
[編集]フォント変更 Ctrl + @
[編集]文字サイズ拡大 Ctrl + +
[編集]文字サイズ縮小 Ctrl + -
[編集]行間を開ける Ctrl + Shift + +
[編集]行間を縮める Ctrl + Shift + -
[編集]エディタ背景切り替え Ctrl + B
[編集]指定行へ移動 Ctrl + G
テキスト検索 [検索]検索ダイアログ表示 Ctrl + F
[検索]上に検索 Shift + F3
[検索]下に検索 F3
[検索]選択テキストを検索 Ctrl + Shift + F

その他、テキストエディタでは以下の一般的なショートカットキーが使えます。

種類操作ショートカットキー
テキスト編集 切り取り Ctrl + X, Shift + Delete
コピー Ctrl + C, Ctrl + Insert
貼り付け Ctrl + V, Shift + Insert
すべて選択 Ctrl + A
元に戻す Ctrl + Z
やり直す Ctrl + Y, Ctrl + Shift + Z
行の先頭へ移動 Home
行の末尾へ移動 End
1ページ上へ移動 PageUp
1ページ下へ移動 PageDown
テキストの先頭へ移動 Ctrl + Home
テキストの末尾へ移動 Ctrl + End
単語の先頭へ移動 Ctrl + ←
単語の末尾へ移動 Ctrl + →
単語の先頭まで削除 Ctrl + BackSpace
単語の末尾まで削除 Ctrl + Delete
挿入/上書きモード切り替え Insert
再変換 変換

定型文挿入機能

日時や署名などを定型文として登録しておくことで、必要なときに定型文を編集中のメモに挿入することができます。 定型文には以下の$からはじまる文字(特殊文字)を指定できます。

日時の変換例は「2009年6月21日 午後9時31分5秒」を例にしています。

種類特殊文字変換後の値変換例・備考
フォーマット済み日時 $1 日付 2009/06/21
$2 時刻 21:34:05
$3 日付と時刻 2009/06/21 21:34:05
$4 年月日 2009年6月21日
$5 年月日と曜日 2009年6月21日(日)
$6 年月日と時刻 2009年6月21日 午後9時34分5秒
$7 和暦 平成21年6月21日
$8 和暦(アルファベットと数字) H21.6.21
$9 英語表記 June 21 2009
日付 $Y 年月日の年 2009
$y 年月日の年(下2桁) 09
$m 年月日の月 6
$M 年月日の月(2桁) 06
$f 年月日の月(英語3文字) Jun
$F 年月日の月(英語) June
$d 年月日の日 21
$D 年月日の日(2桁) 21
$w 曜日(英語3文字) Sun
$W 曜日(英語) Sunday
$a 曜日(日本語)
$e 和暦の元号(日本語) 平成
$E 和暦の元号(アルファベット) H
$j 和暦の年 21
$J 和暦の年(2桁) 21
$A 十二支
時刻 $g 時刻の時(12時間制) 9
$G 時刻の時(12時間制2桁) 09
$h 時刻の時(24時間制) 21
$H 時刻の時(24時間制2桁) 21
$i 時刻の分 34
$I 時刻の分(2桁) 34
$s 時刻の秒 5
$S 時刻の秒(2桁) 05
$p 午前/午後 M
$P AM/PM 午後
編集情報 $@ 選択テキスト (選択されていない場合はキャレット位置の単語です)
$L 1行目のテキスト
$_ クリップボードのテキスト
$/ 総行数 1
$= 現在行 1
$: 現在列 1
$| キャレット位置 0(バイト単位です)
$[ 選択開始位置 0(バイト単位です)
$] 選択終了位置 0(バイト単位です)
$* 選択バイト数 0
$? 選択文字数 0(改行はカウントしません)
$. 総バイト数 0
$, 総文字数 0(改行はカウントしません)
ファイル情報 $x メモのファイル名 新規メモ.txt
$X メモのファイルパス C:\CatMemoNote\管理フォルダ\新規メモ.txt
$z メモのフォルダ名 管理フォルダ
$Z メモのフォルダパス C:\CatMemoNote\管理フォルダ
$+ メモの作成日時 2009/06/21 19:52:37
$' メモの更新日時 2009/06/21 21:30:41
$` メモのアクセス日時 2009/06/21 21:34:05
$- メモのファイルサイズ 0(バイト単位です)
$# 実行ファイルのフォルダパス C:\CatMemoNote
$^ 現在テーマフォルダ名 CatMemoNote
$~ 現在テーマフォルダパス C:\CatMemoNote\theme\CatMemoNote
$% 現在の背景画像ファイルパス C:\CatMemoNote\theme\CatMemoNote\back.bmp
その他 $! 変換後のキャレット位置 (定型文挿入後この位置へキャレットを移動します)
${ 変換後の選択開始位置 ($}と組み合わせて使用します)
$} 変換後の選択終了位置 (${と組み合わせて使用します)
$$ $の文字 $
$t タブ文字
$n 改行

例えば定型文を「$Y/$M/$D」にすると「2009/06/21」と変換されて挿入されます。
特殊文字の「$!」または「${」、「$}」を使用しない場合は挿入テキストの末尾へキャレットを移動します。

以下は定型文の設定例です。

【通話記録】
****************** 電話メモ ******************
$! 様より
TEL:
FAX:
日時:$1
----------------------------------------------

**********************************************

【ログイン情報】
**************** ログインメモ ****************
サイト名:$!
URL:
ID:
パスワード:
メールアドレス:
登録日時:$1
備考:
**********************************************

外部ツールとの連携

外部ツール実行機能ではプログラムやファイルを「CatMemoNote」から起動させることができます。 外部ツールのコマンド(ファイルパスやURLなど)とパラメータ(コマンドライン引数)、作業フォルダには定型文挿入機能と同じ特殊文字を指定できます。

以下は外部ツールの設定例です。

【電卓の起動】
コマンド: calc

【選択テキストのファイルやURLを開く】
コマンド: $@

【選択テキストをGoogleを利用して検索】
コマンド: http://www.google.com/search?hl=ja&q=$@&lr=lang_ja

クリップボード監視機能

画像サンプル4:クリップボード設定

他のアプリケーションを使用している際のテキストのコピーを監視して自動的にメモに貼り付けたり、クリップボードにあるテキストをホットキーでメモに残すことが可能です。 オプション画面の「メモ」タブ、または「操作」タブのホットキーの項目から設定できます。

詳しい仕様については以下です。
貼り付け先のメモがない場合は保存されるときに新しくファイルを作成するかどうか確認メッセージが表示されます。
貼り付け先が暗号化された編集中ではないメモの場合、エラーメッセージが表示され貼り付けることはできません。
貼り付け後に、貼り付けた文字列を選択します。

メモ本文のURL、メールアドレス、ファイルパスを自動的にリンクし、ダブルクリックでリンク先を開くことができます。 ダブルクリック時の動作は以下のようになります。

リンクの種類動作
URL WebブラウザでURLにアクセスします。
メールアドレス メールソフトにメールアドレスを渡して起動します。
ファイルパス ファイルの場合は関連付けられたアプリケーションで開きます。
フォルダの場合はフォルダを開きます。
リンク先がない場合はなにもしません。

URLとメールアドレスについてはオプション画面の「キーワード」タブより起動するソフトを指定することができます。 また、リンクをShiftキーを押しながらダブルクリックすると、起動するソフトを切り替えることができます。

また、先頭が「memo:」から始まるテキストは「メモリンク」として認識されます。メモリンクは「memo:」以降の記述に従いメモやタブを開いたり、テキストの特定の位置へのカーソル移動ができます。 見出しへのリンクなど参照先として指定する場合などに利用できます。

記述例動作
memo:○○ 「○○」メモを開く
memo:□□/ 「□□」タブを開く
memo:□□/○○ 「□□」タブの「○○」メモを開く
memo:□□\○○ 「□□」タブの「○○」メモを開く
memo:#3 3番目のメモを開く
memo:#1/#5 1番目のタブの5番目のメモを開く
memo:[ABC] 現在メモの先頭から初めに見つかった「ABC」の位置へ移動
memo:□□/#5[ABC] 「□□」タブの5番目メモの「ABC」の位置へ移動
memo:□□/○○[ABC] 「□□」タブの「○○」メモの「ABC」の位置へ移動
memo:○○[#123] 「○○」メモの123行目へ移動

「/」または「\」で区切られた要素の数と、[ ] で囲った検索文字列によりリンク先の解析が行われます。 リンク先がない場合や解析できない場合はなにもしません。 詳しい仕様については以下になります。

・ 要素が3つ以上「/」または「\」で区切られる場合は先頭の2つの要素が有効になります
・ ファイル名に使用できない文字(「>」、「*」など)はメモリンクに含むことはできません
・ 「#」で始まる数字で開くタブやメモの番号や行番号を指定することができます
・ [ ] で囲った検索文字列はメモ名に続けて記述します(メモ名を省略してもかまいません)
・ 検索は先頭から順に行われ、検索文字列がメモリンクにあたる場合は通り越して検索します

パスワードによる保護

画像サンプル5:パスワード設定

メモにパスワードを設定するとファイル内容が暗号化され、ファイル内容を隠すことができます。

パスワードを知っている人だけ暗号化したファイルを開くことができます。 そのため、パスワードは紙にメモするなどして忘れないように管理することをおすすめします。

また、パスワード設定時に「パスワードのヒント」を入力することができます。 こちらの機能もパスワードを忘れないために入力しておくと安心です。 パスワードのヒントはアプリケーションを使うだれもが見ることができるので、自分にしかわからないヒントを入力しておきましょう。

※ご注意
このソフトの暗号強度は高くありませんので、本当に重要なメモの管理には向きません。

カレンダーについて

国民の祝日は以下(2007年1月1日施行)に基づいて表示しています。
間違い、または国民の祝日の改正がありましたら修正します。

名称日付
元日 1月1日
成人の日 1月第2月曜日
建国記念の日 2月11日
春分の日 春分日(3月20日)
昭和の日 4月29日
憲法記念日 5月3日
みどりの日 5月4日
こどもの日 5月5日
海の日 7月第3月曜日
敬老の日 9月第3月曜日
秋分の日 秋分日(9月23日)
体育の日 10月第2月曜日
文化の日 11月3日
勤労感謝の日 11月23日
天皇誕生日 12月23日

年によって前後1日のずれがあります。

国民の祝日が日曜日になるときはその日後において最も近い平日を休日(「振替休日」)とします。
その日の前後が国民の祝日になる平日を休日(「国民の休日」)とします。

テーマについて

テーマは、アプリケーションの外観をカスタマイズするための機能です。スキン機能と呼ばれることもあります。 テーマは、主に設定ファイル「theme.ini」と画像ファイル「image.bmp」、音声ファイル(操作音を再生する場合)で構成されます。

操作音は以下の名称のWAVE形式の音声ファイルを各テーマフォルダに置くことにより再生することができます。(現バージョンでは音声ファイルはアーカイブに含まれていません。)

ファイル名操作
maxin.wav 最大化されたとき
maxout.wav 最大化から元に戻ったとき
minin.wav 最小化されたとき
minout.wav 最小化から元に戻ったとき
opaquein.wav 半透明化されたとき
opaqueout.wav 半透明化を解除したとき
shadein.wav タイトルバーだけの状態になったとき
shadeout.wav タイトルバーだけの状態から元に戻ったとき
topin.wav 最前面化されたとき
topout.wav 最前面化を解除したとき
autoclipcopyon.wav クリップボード監視ON
autoclipcopyoff.wav クリップボード監視OFF
clipcopy.wav クリップボード文字列をコピーしたとき
memoliston.wav メモ一覧を表示したとき
memolistoff.wav メモ一覧を非表示にしたとき
memonew.wav メモを作成したとき
memoopen.wav メモを開いたとき
memodelete.wav メモを削除したとき
memoicon.wav メモのアイコンを変更したとき
tabon.wav タブを表示したとき
taboff.wav タブを非表示にしたとき
insert.wav 定型文を挿入したとき

その他の機能

メモ一覧へのドラッグ&ドロップ操作

拡張子が「.txt」のテキストファイルをドロップするとメモとしてコピー作成されます。 テキストファイル以外のファイルやフォルダは無視します。複数のファイルのドロップに対応しています。

エディタへのドラッグ&ドロップ操作

拡張子が「.txt」のテキストファイルの場合はファイル内容をエディタのカーソル位置に貼り付けます。
拡張子が「.bmp」の画像ファイルの場合はエディタの背景画像を変更します。
それ以外のファイルやフォルダ、複数ドロップされた場合はファイルのフルパスがエディタに貼り付けられます。

タブへのドラッグ&ドロップ操作

フォルダをドロップすると管理フォルダとして登録できます。複数のフォルダのドロップに対応しています。

オプション画面のドラッグ&ドロップ操作

管理フォルダや外部ツールのリストにファイルをドロップすると項目を追加することができます。複数のファイルのドロップに対応しています。
パスを入力するテキストボックスでは、ドロップされたファイルのフルパスを貼り付けできます。

スプリッター操作

スプリッター(メモ一覧とエディタの境界の部分)をドラッグしてウィンドウ端に近づけることでメモ一覧を左右に配置させることができます。
ダブルクリックするとメモ一覧を非表示にします。
マウスの中ボタン(ホイール)のクリックをするとメモ一覧の幅を最小にします。

ステータスバー項目のクリック

項目のクリックでそれぞれが持つ機能を利用できます。ステータスバーに表示する項目や順番などは各テーマの設定ファイルによりカスタマイズできます。

項目左クリック時の動作右クリック時の動作
現在日時 現在日時挿入
行:列 指定行移動ダイアログ表示
総行数 プロパティ表示
選択バイト数・行数 キャレット位置へスクロール
文字コード 文字コードのコピー
挿入/上書 入力モード切り替え
クリップアイコン クリップボード監視切り替え 関連メニュー表示
サウンドアイコン サウンド再生切り替え

本ソフトウェアはフリーソフトウェアです。
以下の事項に同意できる方のみご使用頂けます。

1. 本ソフトウェアの使用により生じたいかなる損害も作者は責任を負いません。
2. アーカイブの再配布や転載を行う場合はファイル内容を改変してはいけません。
3. 本ソフトウェアの作者はサポート、不具合修正の義務はありません。

プログラムの不備でメモ内容が消えてしまうなど不具合が発生するかもしれません。
メモのバックアップはこまめにとっておくことをおすすめします。

謝辞

エディタ部分はnakkaさんの「nEdit」をカスタマイズして使用しています。 通常のエディットコントロールとメッセージに互換性があり、拡張性が高いのが魅力です。 優れたソフトウェアを公開してくださっている作者様に感謝いたします。

nEdit
Copyright (C) 1996-2005 by Nakashima Tomoaki. All rights reserved.
http://www.nakka.com/

その他、作成するにあたり多くの書籍やインターネット上のドキュメントが参考になりました。 公開してくださっている方々、また掲示板などで情報提供をしてくださった皆様に厚くお礼申し上げます。

FAQ よくある質問とその答え

Q. ソフト起動中に別のテキストエディタでメモを編集することはできますか。

現在開いているメモでなければ問題ありませんが、排他制御は行っていませんので一度ソフトを終了させたほうが安全です。 このソフトではテキストに変更があった場合に上書き保存するようにしています。
(オプション画面の「複数起動を許可する」にチェックを入れた場合でも同様の注意が必要です。)
また、エクスプローラなどから管理フォルダのファイルに変更があった場合、常に同期をとっていないのですぐに「メモ一覧」に表示されません。 「F5」キーなどでメモ一覧を更新することでメモ一覧に表示されます。

Q. メモ一覧に表示されるメモが管理フォルダ内のテキストファイルと一致しません。

「F5」キーなどでメモ一覧を更新してください。 初期状態では管理フォルダ内のテキストファイル検索結果とメモ設定ファイルとの照合処理を省略し、動作を高速化しています。 そのため、エクスプローラから管理フォルダ内のテキストファイルの追加や名前変更を行った場合に、メモ一覧とテキストファイルが一致しないことがあります。
頻繁に管理フォルダ内をCatMemoNote以外で変更する場合は、オプション画面の「その他」タブの「各管理フォルダごとにメモ一覧の情報を保存する」のチェックをはずします。こうすることで起動時やタブを切り替えたときに管理フォルダの内容とメモ一覧を一致させることができます。

Q. 扱えるテキストファイルの文字コードと改行コードは?

文字コードは「Shift_JIS」で、改行コードは「CR+LF」で読み込みと保存を行っています。UnicodeやEUCなどで保存されたテキストファイルは扱えません。

Q. バックアップはどのように行えばよいですか。

メモのデータはすべて管理フォルダ(初期状態では「メモ」フォルダ)にテキストファイルとして保存されていますのでフォルダごとどこかへコピーする方法はいかがでしょう。バックアップから復旧させるにはその逆を行えば良いので手軽です。
また、ソフトの設定は「system」フォルダの「system.ini」ファイルに保存されます。アプリケーションの突然のハングアップも起こりえますので、設定ファイルも定期的にバックアップすることをお勧めします。

Q. 間違ってメモを削除してしまいました。

メモを削除するとWindowsのごみ箱に入ります。そちらから削除したメモ(テキストファイル)を通常のファイル操作と同じように元に戻すことができます。 「F5」キーなどでメモ一覧を更新することでメモ一覧に表示されます。

Q. 「管理フォルダが設定されていません。」などのメッセージが表示されました。

このソフトでは、メモの保存や参照をするためのフォルダを一つ以上登録する必要があります。 オプション画面の「管理フォルダ」タブ、またはメイン画面のタブの右クリックメニューから管理フォルダを登録することもできます。

Q. キー設定でTabキーやEnterキーやEscキーが設定できません。

ショートカットキーやホットキーを設定するテキストボックスを右クリックするとメニューが現れます。そこからTabキー、Enterキー、Escキーなどを入力できます。

更新履歴

Version更新内容
Ver.1.7.2
2010/02/26

[バグ修正] クリップボード監視機能で別の管理フォルダのメモに貼り付けると強制終了するバグを修正。
[バグ修正] テキストエディタ画面へのファイルのドロップで正常にテキストが挿入されないバグを修正。
[バグ修正] デフォルトのフォント情報と折り返し設定が適用されない場合があるバグを修正。
[バグ修正] タブインデントで、選択している先頭行が空行であってもタブが付いてしまうバグを修正。
[バグ修正] 特殊文字の選択終了位置「$]」が選択開始位置と同じ値になってしまうバグを修正。
[バグ修正] タブインデント後にステータスバーの選択バイト数が更新されないバグを修正。
[バグ修正] 縦と横のカレンダーの曜日に下線が付いてしまうバグを修正。
[バグ修正] タブの両端が正しく描画されないバグを修正。

その他、オプション画面とメニュー項目の調整、初期設定の一部変更、ドキュメントの修正。

以前のバージョンの更新履歴