#13〜26

#26 政府公邸の攻防A

大統領に接近する事に成功したものの、彼を警護しているチューブラー・ベルズに襲われたルーシー。その物音を聞いて駆けつけたのは、スカーレット大統領夫人だった。
ついに自分の存在が目撃されてしまった。ルーシーは絶体絶命の危機に追い込まれた。

「大丈夫…?カワイそうあなた…とてもおびえた目をしているわ…」

スカーレットは絶望しているルーシーを気遣う声をかけます。


「だがメス猫がッ!その顔ブチ抜いてやるわッ!ルーシー…」

直後に、スカーレットは銃口をルーシーへと向け、発砲
銃弾は血しぶきと共にルーシーの指を弾き飛ばし、彼女の苦痛の悲鳴が場に響き渡ります。

「このあばずれがァーッ!その乳房を両方とも弾丸で削り取ってやるわッ!!」

スカーレットはなおも苦痛にうめくルーシーに発砲。

この瞬間にわたしは硬直しました。
「オ…オレは幻覚を見せられているのか…!?」(((( ;゚Д゚))))

もうそこに先週までのルーシーに対して愛情じみた優しさを見せた表情も、
大統領夫人らしからぬ年若い女の子の様なはしゃぎっぷりも、
「圧迫祭りよッ!」と妙なプレイを要求してきた彼女はもうそこにはいませんでした。
自分が利用された事を知って憎悪を剥き出しにする、大統領夫人(ファーストレディ)の品位を微塵も残していない、憤怒の化身でした。

…恐い…恐すぎる…((((;゚Д゚)))))

これが前回までルーシーとキャピキャピしていたり圧迫祭りなどと珍発言をしていた人物とは思えません。
今までの言動・行動が今回のための前フリだったとしたら、荒木先生は本当にうまく仕組んだものと思います。

その銃声を聞きつけて大統領の部屋に駆けつけようとするマイク・Oと護衛の人間。
そして後ろには複数のチューブラー・ベルズと、前には銃口を向けるスカーレット。
ルーシーは足を撃ち抜かれるも、力を振り絞りバスルームに飛び込みます。
しかし、チューブラー・ベルズはなおもドアの隙間から進入しようとします。

スカーレットは奇声を上げながらルーシーの体を捕らえ、なぶり殺しにしようとします
ルーシーの足に痛々しく突き刺さった釘で傷口をえぐると言う行動。
そして侵入しようとするチューブラー・ベルズに足を完全にズタズタにさせようとしました。

「(に…嗅い…近い方…)」

その瞬間、ルーシーがとった行動は、スカーレットの変装である肉を、彼女の顔に押し付けるというものでした

直後、チューブラー・ベルズは一番近いルーシーの嗅いのついた肉に、攻撃の矛先を向けます
スカーレットの顔は、一瞬にしてチューブラー・ベルズの巨大な釘にズタズタに貫かれました。

大統領から直接聞いていた「侵入者の嗅いを覚えていて、自動的に追跡する」
このスタンドの性質をうまく利用した機転でこの場を切り抜けました。
しかもチューブラー・ベルズは1回の攻撃で元の釘に戻ってしまう仕組みです。
この攻撃でスカーレットとチューブラー・ベルズ、両方を切り抜けるとは思いもよりませんでした。

「ルー……シ…くそ女(アマ)…」

頭を3本の巨大な釘で貫かれながらも、絶命するその瞬間までルーシーを呪いの視線で睨み続けていました
片目は釘で貫かれ後頭部まで貫通しています。
今回は彼女の変貌振りがとことんまでに徹底されています…。
本当に恐いです…。



外には、マイク・Oの視線。状況は依然として変わっていません。
しかし、そこに排水溝から姿を現したのは…

「何て事だ…このバスルームの世界は…おまえは…
 レース選手の『ホット・パンツ』


ルーシーに手を貸していたホット・パンツでした
マイク・Oの視点から見た「場」がスゴク緊張感を出していますね。

ルーシーは大統領が持っていた3つの遺体全てを持ってきた事を告げます。

「ここは…わたしがヤツを始末したら脱出だ」

身構えたホット・パンツとマイク・Oの戦闘が始まりました。
マイク・Oは窓の金網を風船状に変形させ、部屋の中に無数に張り巡らせます。
ホット・パンツは長い紐状に腕を変形させ、触れれば内部から貫かれる風船をかいくぐりながらマイク・Oの眼前にスプレーを突きつけます。
完全に捉えたと思われたその瞬間、
ギロチンの様に落ちてきた鉄の板が彼女の手を切断しました。

窓の外には、鳥の形をした無数のバルーンアート。窓に使われているブリキ製のシャッターを変形させていたのだった。

「我が『チューブラー・ベルズ』は防御シールドにして
 おまえへのギロチン処刑の世界を兼ねたッ!」


ギロチンの様に繰り出されるシャッターがホット・パンツの残った腕を切断。
死神の鎌の様に横方向に部屋をなぎ払う無数のシャッターが、隠れていたルーシーの姿を露にしました。

その瞬間、マイク・Oの顔が凍りつき、動揺に震える…。
彼の視線には、自らのチューブラー・ベルズで無残な死体となったスカーレット大統領夫人の姿があったからです。

「ホット・パンツきさま夫人に何をしたぁぁぁぁあああーーーッ!」

大統領護衛警備として許されるはずのない失態を目の当たりにし、マイク・Oは激昂に叫びました。

「もうきさまに拷問はなくなったッ!!
 今!ただちに処刑するぅぅぅーーーッ!!」


自らの怒りを直接叩き込むかのごとく、手にした巨大な釘に息を吹き込もうとしたその瞬間、
マイク・Oの顔面や喉が異常な形に膨らみ、変形しました。
(すごく…F・F弾を口の中に詰め込まれた女囚人みたいです…)

「君への攻撃はすでにさっきで終わっている。
 飛び散ったわたしの『左手』の肉片だ…
 スプレー化されたわたしの体」


彼女のスプレーで変形した左手の肉片は、マイク・Oの喉・肺に侵入しており、呼吸で膨らませようとすると自分の体が膨らんでいく様にしていたのでした。

マイク・Oは苦痛にうめきながらもホット・パンツに一太刀浴びせんと釘に息を吹き込もうとした。
その瞬間、喉と肺が破裂して無残な死体と成り果てました…。
喉の骨が露出して、すごく…エグイです…。


銃を構えた複数の護衛がバスルームに侵入。
無残な死体に変わり果てたマイク・Oの次に護衛達が目にしたのは…

「おケガはありませんかッ!!
 『大統領夫人(ファースト・レディ)』ッ!!」


涙を流し恐怖に震えるスカーレットの姿に重なっていたのは、ルーシーでした

ルーシーでは排水溝からは脱出できない…
その為再びルーシーをスカーレットに変装させ、大統領夫人になりきる事を選択
そして、侵入し遺体を奪い取ったのは『ホット・パンツ一人の犯行』である事を告げる様に促す。

「(そしてそのまま耐えろ…『大統領夫人』として…)」

全ての遺体が揃うまで、ルーシーは一人孤独に大統領夫人になりすまし欺ききらなければならない…
最愛の夫であるスティールにも会う事はできない…

「スカーレット…ここで何があった…?」

静かながらも、激怒と凄みを秘めた大統領の問いかけに、ルーシーはレース参加者のホット・パンツの仕業であると告げる。
何かを思う鋭い眼光を浮かべ、持ち出せなかった遺体の右腕を手に去っていく。
スカーレットに扮したルーシーは、声にならない嗚咽を上げてスティールを思うのだった。

彼女の孤独な戦いが、激しさを増して再び始まったのだった…。


あまりに激しい展開が二回も続け様に起こったので正直、驚きに驚くばかりです…
巷では、夫の遺体を手に入れてからの変化に危機感を感じたスカーレットが密かに助けてくれる、
圧迫祭りでルーシーの嗅いがうつったスカーレットに攻撃の矛先が移る…などという説がありました。
しかしこの展開はそれらを全く超越していました。

わたしもスカーレットがルーシーに好意を持っていたとしても助けてはくれないだろうな…
その程度には考えていましたが、助けてくれないどころかバリバリに殺意全開で彼女を襲いました
それも、読者がその変貌振りに恐怖を感じるほどに…。
ただただ驚くばかりです。
前述しましたが、全開までのギャップ(奇行)はこの為の前フリだったのでしょう。
本当に荒木先生は想像のつかない事をしてくれます。そこにシビれるあこがれ(ry

そして、マイク・Oのチューブラー・ベルズ。どうやら金属に対して息を吹き込み、風船状にする事で自分のスタンドにできる様です。
バルーンアートとして変形させたものに準じる能力を持たせる事が可能みたいですね。
(例・犬→嗅覚を頼りに行動させ、自律行動が可能、鳥→空を飛び回る事が可能etc)
攻撃時、元の物質に戻って攻撃するという性質を持つため1回の攻撃で壊れてしまいますが複数作り出す事が可能なため大きな弱点にはなっていません。
攻撃力は充分にあります。

しかし今回でわからなくなったのはホット・パンツのクリーム・スターターの能力。
自分や他人の肉体をスプレー状にする事で変形させる能力、というのが主な様ですが…
離れても効果は持続する様です。フー・ファイターズとダイバーダウン的なイメージがあります。
破裂させたり自分の体がドロドロになったりと何ともえげつない能力です。女性なのに…。
バラバラになるマウンテン・ティムがかすみます。

しかし、肉体どころか衣服も変形させてません?服を着たまま排水溝から出ている所を見ると。
そして、ルーシーは無理だが自分は生きたまま排水溝から脱出できるという事。
まさか…フー・ファイターズみたいに生きた肉体を持たず、精神が肉に宿っている状態?などにでもなっているのでしょうか?
…ありえそうな気がした…遺体に見せる感情といい…もしかしたらあの姿も肉で形成した姿で、本来の肉体はもう失っているずっと昔の人間だったりして…それこそ遺体の聖人レベルの過去の…。

さて、今回も波乱も波乱に満ちた展開でした。
ルーシー、本当に危険な人物ばかりに遭遇するな…スカーレットのキャラは、スタンド使いの狂信者のブラックモアもかすみます。
しかしそれだけに負傷率も高く、今回は足を貫通した釘でえぐられたりしてます。
指も吹っ飛んだりしましたが、変身した肉の部分だったのかホット・パンツに治療してもらったのか…。

そして運命はさらに過酷に。遺体が奪われたと同時にルーシーが姿を消したらさすがに不審ですし大統領も勘がニブい訳でもないし悟られる危険は充分すぎるくらいにあります。
まさにアオリ文の見抜くか?欺ききるか?の通りの展開が再び始まりました。

しばらくはジャイロ達に視点が移ると思いますが、この後どうなるのでしょうか?
ホット・パンツはレース上からは退場する事となるでしょうが…もうレースがある事自体忘れそうです。
ここまで波乱の展開が続くと。


#25 政府公邸の攻防

「百合シーン描写なんてできるわけがないッ!」

などと危惧してましたがまあとりあえず今回。
大統領夫人、真性のユリストかと思いきゃルーシーに対する好感は同年代の女友達に向けるそれと同レベルでした。
そんなキャピキャピムードの中も、大統領の部屋の場所、昼寝の時間など大統領の情報になると目つきが変わります。この辺りがルーシーの決意を漂わせています。

そしてスカーレット大統領夫人は唇を指でプニプニする、などという訳のわからない行動の後、

「ねえお願いがあるの…あなたのお尻で座って欲しいの…そうして欲しいの…」

…という行為を要求。ルーシーもさすがに「なんですって!」とドン引き表情。。

「圧迫よォッ!呼吸が止まるくらいッ!
 興奮して来たわッ!早く!『圧迫祭り』よッ!
 お顔を圧迫してッ!」


…どうやら大統領夫人は意外にも受身専門だったようです。
そうしている内に、大統領夫人は眠りにつきました。
ルーシーが茶に入れた睡眠薬で…手に握っているのは遺体の眼球。

そして、ついに昼寝の最中の大統領発見!
しかし大統領は突然反応。

「出て来い…何者だ…?もう一度言う出て来いッ!」

このコマの間、緊迫感がスゴイですね。
しかし、そこに現れたのは大統領夫人スカーレット。

ここで回想が入ります。ルーシーの顔に肉スプレーを吹きつけるホット・パンツ。
大統領より先にルーシーの存在を突き止め、彼女に力を貸すために接触してきたのでした。
遺体を回収するめたにルーシーに、1回だけ完全に変装できる様に仕向けた。
そして、ホット・パンツが口にした「ローマ法王庁」「ヴァチカン」の者。
…やっぱりジャイロの祖国がらみの人間の様です。

「待て!止まれッ!おかしいな…そこで止まれと言っているのだ!!スカーレット!!」

大統領はスカーレットの行動を不審に思い、止めます。
そこに、何と前回の「チューブラー・ベルズ」の大群が!
「臭いを覚えて自動的に追跡するスタンド」である事は既に明らかになっています。
大ピンチ!

そこでルーシーが取った行動は、大統領へとダッシュし、口をプニプニするという行動に!
そこにはホット・パンツからもらった2分間だけ眠らせる睡眠薬が。

…あの大統領夫人の訳のわからない行動、伏線だったんだ…。

眠りについた大統領に遺体の眼球をかざすルーシー。すると、大統領の持つ遺体の心臓が出現!

ガグウ

その瞬間、チューブラー・ベルズがルーシーの足に噛み付き、体内に侵入しようとしました!
引き抜こうとしても引き抜けず、他のチューブラー・ベルズも襲ってきました。
その傍ら、大統領から心臓だけでなく手放した両耳と右腕も出てきています。
もう既に体内に持ってたんだと感心する間もなく、ルーシーの右足を巨大な釘が貫いた!
苦悶の叫びと物音が響き、襲い掛かるチューブラー・ベルズ達から身を守ろうとしているその瞬間に現れたのは…
眠っていたはずの大統領夫人でした!

「バレた…もうおしまい…あたしの存在が全部バレた…」

「大統領の部屋!我が犬が一匹破裂した!?」


公邸の外にいたマイク・Oも異変に気付きました。
まさしく絶体絶命です。

ここで次回に続く!

ここで気になるのは大統領夫人がどういう行動に出るかです。
ルーシーをかばうメリットは全く無い彼女ですが、冗談で言ったという
「あたしたちはうまくいっていない」というセリフが何か気になります。
どうやら本当に冗談な様なので別に伏線ではないでしょう。

それに大統領夫人、恐らくこの人は真性のレ○ではなく「カワイイもの好き」の様な気配がします。
配偶者が同性愛者だったと結婚後に発覚したら離婚の理由にも該当するそうですが…
そんな事は置いておいて。

とにかくこの状況、どうするのでしょうか。
足に怪我をしたと言う事は逃げる事もできないし、この場をやり過ごしても後で間違いなくバレます。
ホット・パンツどうするんだろう?

そんな訳で次回が楽しみです。

#24 湖畔のルールC

ジョニィの目の前で木の根化して壁に引きずり込まれるジャイロ。
彼を助けるためには遺体の2つの部位を手放さなければならない。葛藤するジョニィ。
ジャイロはジョニィ。しかしジョニィは遺体を抱え首を振る。
壁に消えたジャイロに、ジョニィは咆哮する…。

樹に新たな「実」として実体化するジャイロ。ジャイロとジョニィの失敗に落胆するシュガー。
しかし…彼の木の実化が元に戻っていく。
それは、ジョニィが泉の試練をクリアした事を示していた…。

地面に手をつきむせび泣くジョニィ。
目覚めたジャイロの視線の先には、遺体の二部位を手にしたかつての敵の姿が。
去っていく敵を尻目に、遺体二部位とワインボトルを交換した事を告げるジョニィ。
その瞳からは、とめどない涙が溢れていた。

…やはりジョニィはジャイロを見捨てる事はできませんでした。
思えば、こういう男だったのです。
ポーク・パイ・ハットにジャイロを人質に取られた際、涙を流しながらも遺体の左腕を差し出しました。
やはり、ジョニィはジョニィでした。

せっかく手に入れた遺体も大統領の手に渡ってしまった。
徒労感と虚無感に包まれる二人は、遺体と交換したワインをなくそうと乾杯する。

「次の遺体とゴールに…」

雪の降りしきる中、ジャイロとジョニィは静かに乾杯した。

「『全て』をあえて差し出した者が、最後には真の『全て』を得る。
 あの二人はその『資格』を得た…。」


シュガーの口にした意味深な言葉。
彼らが遺体の代わりに手にしたものは、二人の絆なのか、それとも他の何かなのか。
そして二人のレースは続く。

そして一方のDio。彼もまた、着々とレースへの復帰を進めていた。
Dioは大統領の部下に裏切り者は「体重が51kg以下の『女』」だと告げる。

(このDioには関係のない『セカイ』だしな…カスどもが…)

このセリフ、世界=ザ・ワールド?なんて思ってしまいましたよ。

その報告を元に、訝しがりながらもDioの報告を前提に捜査を始める事を決定した大統領。
彼が無造作にめくったファイルには当人ルーシー・スティールの写真が。このシーン。かなりの冷や汗ものでした。
そしてDioとも話をしていた彼の部下、マイク・O。
彼のスタンド、『チューブラー・ベルズ』は釘をバルーンアートの犬の様に変化させ、その破壊力を見せ付ける。
そして犯人の匂いを記憶させ、追跡を開始させる。
求められた処刑の許可に、大統領は静かに許可を下した…。

この恒例の能力お披露目シーン、やっぱりスゴいですね。こんな能力じゃあっという間に見つかってしまうという事と、発見されると言う事が死を意味しているという様なサスペンス感と恐怖感を与えてくれます。

一方、着々と周囲に向けられている捜査の手にルーシーは動揺と絶望を隠せない。
あまりにも強大すぎる敵に、夫を守りたい一心で震えながらも大統領から遺体を奪う事を決意するのだった。
ルーシーは何を思ったか、何者かの図書カード貸し出し履歴を調べる。
その中の一冊には、女性同士の耽美な世界を描いた物語があった。顔を赤らめるルーシー。

そして場所は移り変わり、外で読書に勤しむルーシー。そこには、彼女に親しげに語りかける女性が。
読んでいる本の内容の話題で盛り上がる二人。その時、ルーシーが体勢を崩し、彼女の体へともたれかかる。
その手は、何と彼女の胸にへと添えられていた…。

「大丈夫ですか!わたくしどもにおまかせを…大統領夫人(ファースト・レディ)!」

血相を変える護衛二人を制する大統領夫人は、体にもたれかかるルーシーを労り優しく囁き包み込む。

「まちがいないわ…これでまちがいない…『スカーレット・バレンタイン大統領夫人』…この人は…
 『女の子が好き』」

えええええ!!???

よりによってこんな展開!?
「たかが無力な小娘が大統領に近づけるには、色仕掛けしかないんじゃないの?
 とはいっても14歳の小娘が、女になんて興味なさそうな大統領になんてありえないだろうけどね!
 大体ルーシーはイケメンの求愛を蹴る程旦那に貞淑だからありえないよね!」
…とか思ってたらこういうダメな方面での色仕掛け?
女だったら体を武器にしてもいいってのかとか、大統領夫人は本当にガチでレ○なのかとか色々突っ込み所がありすぎるんですが、何にしてもルーシーのアクション開始。
すごく…嫌な予感と言うか見たくない様な気もしますが、次回に続く。

相手がどうしようもない程強力で、その矛先が無力な人間であるほど恐怖と絶望の度合いは鮮烈に映りますね。
サスペンス感がビンビン伝わってきます。

しかし…それにしても、このルーシーの作戦がもしうまくいってしまったら、女房がレ○(おまけにちょっとロリ入ってる)なせいで失敗したというとても情けない大統領が出来上がりそうです。
それはそれで見てみたいかも…空前の百合ブームがJOJOにも飛び火した様で楽しみの様な楽しみでない様な。

しかし、図書館貸し出しカードがあんな簡単に他人に見られてしまっては趣味が簡単にバレてしまいますね。
今だったら考えられない様な恐ろしいプライバシー無警戒です。


#23 湖畔のルールB

いきなり背後から撃たれたジャイロ。何と倒したはずの敵の死体から同じ男が現れ、発砲してきた。
敵はやはり複数いる。恐らく、複数の同じ人間が一人の体の中に隠れる事ができるのだ。
ジャイロ、ジョニィも応戦し4人を倒すがまだ7人も残っている。
窮地に立たされるジャイロ・ジョニィ。

…やはり前回予想した@が正しい様ですね。全員同じ本体。
そして死んでようがその一人の体に融合・分離ができる。完全に倒した者は復活しないようです。さらに他の体にも行き来できる。
…しかし今回は撃ち抜かれた口や貫かれた脳漿が露出したりと描写がエグイ。

死体の中に潜み、隙をうかがう敵。
ジャイロは大動脈から出血し猶予がない。ジョニィはタスクの残りが一発しかない。
そして残りの7人は死体を動かしゆっくりと二人を包囲しようとする。
窮地に立たされたジャイロ達。
賭博場の人間に救援を要請するが、彼らは冷たく傍観に徹するのだった…。

残りの7人全員を倒せるだけの攻撃手段を持たないジョニィは、敵の落とした銃を拾いに行く事を提案する。
しかしジャイロは罠だとジョニィの提案を拒否する。
迷っている内に、残りの7人の一斉射撃が二人を襲った。
回転で隙を作り銃を拾いに行こうとするジョニィだったが、それをジャイロは止める。
決定的なダメージを与える事ができず、ついに全員に追い詰められてしまった。
敵の銃弾がジャイロに向けて発射された…
その瞬間、無数の弾丸が敵を蜂の巣にする。
予想もしない方向からジャイロ達を助ける様に放たれた銃弾は、あっという間に敵全員を死に至らしめた。
それは…無関係を通していた賭博場の人間達だった。

「ジョニィ…オレらは使うべきカネを6000万も持ってんだぜ…!それを思い出せ」

ジャイロはルーレットで買ってしまった金を報酬に賭博場の人間を味方に引き入れていたのだ。
賭け金だけでなく、ビルや土地の権利もいつの間にか報酬にしていたのだった。

「いい取引だ…お安い『買い物』だったぜ!」

まさかこうくるとは思いませんでした。命にかかわる程の事態だからなのか、いくら多く報酬を支払ってもルール違反とは見なされなかったようです。
第2部のリサリサの言葉通り、「彼みたいなころんでもタダでは起きない人間はよくばりもゆるされるのね」といった感じです。この緊急事態を逆に利用しました。この展開、さすがジョジョだと実感しました。

日没までに泉で手に入れたものは全て使い切った。そして遺体も手に入れた。
一時の安堵のもと、これからの事を話し合うジャイロとジョニィ。

しかし、その瞬間だった…全身が激しく木の根化して壁に引きずり込まれるジャイロ。
ジョニィはある事に気づく。

「ぼくらは『遺体』をまだ使い切っていないッ!
 『泉』で手に入れたものを日没までに全て『使い切る』というのなら
 この『遺体』もそれの中に入っているんだ!」


まさかの事態。
今までかつてない程に木の根化するジャイロ。
日没を前にジョニィは叫ぶのだった…。

遺体を使い切るってどうやるの?と前々回書いていただけにやはりこうなってしまったか、という感じです。
それではどうやっても遺体を手に入れる事はできない事になります。
一度手放さなくてはいけないという事でしょうか?
それにジョニィが植物化していないのも気になります。
ジャイロが手に入れたものだからジョニィは無関係なのでしょうか?でも前回まではジョニィも植物化してたしなあ…。
遺体を手放さなくてはならない事にジョニィも葛藤しています。
一度手放してまた手に入れるという簡単な解決法では終わらないでしょう。
ホントにどうするの!?
さすがジョジョという展開を二度も見せ付けられて次回に続きます。


#22 湖畔のルールA

大量の金品と遺体の耳を手に入れたジャイロ一行。しかし日没までにそれら全てを使い切らないと自分が木の一部にされてしまうという恐ろしいルールが。
そして彼らを追う謎の全く同じ「11人」。このルールをクリアできるのだろうか?

早速オジサン相手に取引を持ちかけるジャイロ。しかし不審に思われ失敗に終わります。
「でも断る」
って岸部露伴意識してますよね?きっと。

そしてここで重大な事が判明。泉で手に入れたものを他人にタダであげたり捨てる様な行為をすると強制的に体が木に変異して木の一部にされていってしまうという事。
あげたり捨てたり、あるいは捨てる事を前提としたタダ当然で売る様な事はダメ。
キッチリ売買が成立しなければいけないという厄介なものです。
予想通りジャイロ、苦労する事になった…。

そしてふとシーンが前後して、ジャイロは遺体の「左手」まで手に入れていた事が判明。
しかしジョニィの言葉通り、本当に遺体を手に入れた訳ではないのです。これが悪魔の手のひらの試練という訳ですね。

本当に本当に欲張りが苦労するシステムだ…。無欲の装いは全く通用しません。

「ぼくらはまだ『遺体』を手に入れてはいないんだッ!!」
ジョニィのセリフがまさに当てはまりますね。

街に着いたジャイロ達ですがやはり苦労してます。最高級の食事をしても馬に豪華な装いをしても一番高いビルを買おうと一向に現金が減りません。土地を買っても権利やらでどんどん現金が増える始末。
投げ売りをしようとすると即座に足から枝が生えてきます。ズルは許さないという脅しなのか嫌がらせなのか…。

そんな中、例の11人がとうとう姿を現しました。
泉のルールだけでも厄介なのにこの追っ手。
そしてだんだんと瞳にまでも現れてくる木への変異。
どんどんと絶望感が迫ってきます。
そこでジャイロのアイディア。カジノでスッって早々に追っ手を撒こうという狙いです。
ルーレットなら確立が2分の1。負ける事が狙いでもそれが確実でないからルールには抵触しません。
うまい具合で全部スる事ができるか…と全額賭けたその瞬間!
今までの比ではないジョニィとジャイロへの木の変異。

このルーレットのディーラーはイカサマができるという事が手の動きでジャイロには理解できてしまいました。
確実に負けるという事が認識されてしまいましたのでルール違反となりました。
手足を動かせないほど進行してしまった木への変異。降りる事ももはやできず銃口を向けられました。
さらにダメ押しと言わんばかりの「11人」の乱入。
本当に絶望です。ガチガチに固められるまでの木への変異、向けられた複数の銃口。
おまけに例の11人の乱入。本当に描写がスゴいですね。ジャイロの左目から伸びた木の枝が不気味さと深刻さを演出してますね。

それにしてもディーラーの様子からして、ジャイロ達が木の実に変化しかかっている姿は見えない様ですね。

ギリギリの所で、ジョニィがルーレットのマス壁に「移動するタスクの穴」で穴を開け、勝つ事で木の実化を止めました。現金は倍に増えてしまいましたが…。
息もつかせず一人がジョニィに襲いかかるも、タスクと鉄球で撃退。頭部を貫通し、完全に殺害しました。
…しかし残りの10人が消えた!
その瞬間死んだはずの一人から複数の頭が発生し、ジャイロに発砲!
こいつらヤバイ!!

泉のルールだけでも危険なのに11人の追っ手の謎の能力。まさに前門の虎、校門の狼という状況で次回に続く。

…予想通りと言うか何と言うか、苦労してますね…ジャイロが欲をかいて沢山もらった金品。
捨てたり投げ売り行為をしたら即木の実化するという事が判明してものすごい緊迫感が。

そしておまけに追っ手の11人。
この能力は…最初どんどん分裂するものかと思いましたが残りの10人が瞬時に消えているという事は…。
@11人が1人に融合・複数に分離が可能。11人分の命が死ななければ完全には死なない。
A遠くから操作している本体の分身。本体が死ななければいくらでも増殖可能。
B武装錬金のムーンフェイス同様全員が本物。1人でも残っていれば何度でも増殖可能。
Cホワイトスネイクよろしく最初から幻影。

なんて辺り考えてみましたがどうでしょうか。この位既出で誰でも考えそうなのでもっとサプライズがありそうですね。

しかし当事者で売買が成立しなければならず、おごったり大幅に譲歩する様な行為は即ルール違反。
ギャンブルで確実に負ける事が後に認識されてもダメというのはもはや嫌がらせにしか見えませんね。
まさに「欲張り者は苦労する」の一言。

荒木先生、金の斧の話に「無欲を装った欲張り者が出てきたらどうするのか」というツッコミからこのエピソードを生んだのでしょうか?ドルチ・ダイハード・キャットの後書きを見る限り、その位のいじわるさはありそうです。

まあ、金の斧のウソつき木こりは欲を隠そうとすらしないおバカさんだったのでそれが明らかにされることはありませんでしたが。
現実として「無欲を装った欲張り」の方が圧倒的に多い世の中、こういった発想が出るのもある意味当然かも
…とか言ったりして…ハハ…。

全体的に時間がないのに終わりが見えてこない、おまけに追っ手までいるという焦燥感と緊迫感に終始した話でしたね。…いえまだまだ続いてますが。
時間と追っ手、どう決着をつけるのか楽しみです。


#21 湖畔のルール

激戦終わって次の冒険へ。いきなりジャイロの過去話から始まります。
…いきなり女性患者とベッドで寝てるジャイロ…( ゚д゚)ポカーン
父親が来たので大慌てで服を着てごまかし、やり過ごします。
そして後には知らずとは言え人妻と判明。何やってんだジャイロ。

雪の中で目覚めるジャイロ。いつの間にか5thレースも終了していた様です。
優勝候補サンドマンが消えてトップに踊り出ていたポコロコ。(ドット・ハーンも脱落したけど)
この様子だとポコロコも危ないんじゃないですか?名前のあるキャラが最後まで一体何人残れるのか…。
着外のDioを気にする二人でしたが、次にホット・パンツを思い起こします。
遺体の脊椎のみを残し、治療をして去っていったホット・パンツ。ジョニィはジャイロの祖国の人間だと踏みます。
敵ではないが、正面切って味方とも言い切れないジャイロとは別系統で遺体を集めようとする祖国の意志。
遺体の人間の確信を持つ二人でしたが、遺体を手に入れる意志だけを明確に確認して進みます。
まあ…あの人ですよね。いえs(ry

ホット・パンツは本当に何者なんでしょうね?祖国の人間である事は間違いないんでしょうが、ジャイロにやらせないどころか一切何も知らせる事無く事を進めようとしているのが疑問です。何の思惑があるのか…。

ジャイロは新しく作った鉄球(自己作成だったようですね)を使い、離れた追跡する人間の存在を悟ります。…その数、11人。
全く同じ足並みのテンポで追う謎のチームと分析します。
目を離した隙にジャイロは鉄球を少女に盗まれます。彼女を追って発見したのは巨大な古木。
その中には人形でおままごとに興じる先程の少女の姿が。彼女はジャイロに童話の金の斧の様な問いかけをし、本当に求めている鉄球を要求したジャイロに金塊や宝石を差し出します。ジョニィにも同じ様な問いかけを行い、豪華な料理や金品を手渡すのでした。不気味に思いながらも笑いが止まらないジャイロ。ノリノリだな…。
ジャイロはウサギの耳を故意に落とします。そこで彼女、シュガー・マウンテンが問い掛けたのは…

「あなたが落としたのはこの「ウサギの耳」ですか?それとも…こっちの人間の「耳」?」

何と本当に出してきた、「遺体の耳」。

この事態に動揺しながらも、攻略法通りウサギの耳を選ぶジョニィ。そして、遺体の耳はジョニィの体に。
本当に本物。ジョニィは難無く遺体の耳を手に入れるのでした。
え?これでいいの?

しかし、シュガー・マウンテンは謎の警告を残します。
「日が沈むまでに手に入れた全ての物を使い切る」というルール。
そして、自分の「順番」は終わったからここから出て行けるとの謎の言葉。
もし使い切れなければ、ジャイロとジョニィも「順番待ち」になるとの言葉。…二人が見上げた古木の表面には…

…何と樹木に融合した無数の人の姿。

ルール通り使いきれなかった者達のなれの果て、それは「木の実」にされて順番待ちにされた人達。
一人「木の実」になれば一人場所から出て行けるという仕組み。「守り神」は順番であるという。
そして、ジョニィの手に突然走る樹皮の侵食…!
第4部のスーパーフライ的な展開ですね。遺体に番人がいると思ったら囚われて役目をやらされていた人だった模様。

一方、11人の集団はジャイロ達を追跡していた。全く同じ姿の11人は不気味に並び、銃に弾丸を込めていた。
後頭部がそういう形のハゲなのか人の顔をしています。
雪原に恐ろしい空気を漂わせながら、無言で姿を見せ次回へと続きます。
次号、波乱必至ッ!!

…というお話でした。おとぎ話かと思いきゃホラー話で、全編にホラーの風を吹かしながら次号へ。
疑問なのは何のためにこのシステムがあるかという事ですね。
今までは持つにふさわしい者が現れたら自分から姿を現していた遺体ですが、この耳の遺体は何か雰囲気が違います。何か試練を課している模様です。ただ正直なだけでもいけない、使い切らなくてはいけない?
それを考えると、欲をかけばかくほど後で苦労する仕組みになってそうです。
ここの正直と言うのは大した意味を持っていない気がします。
実際、正直に答えて無欲を装えばいくらでも金品や食べ物が手に入る仕組みがすぐに理解できるはずなのですから。
本当に必要なのであろうジャイロの鉄球を最初に盗む辺り意図的なものを感じますし、金の斧というおとぎ話でもう知れ渡っている様に、この攻略法は誰でも簡単に気付くと思います。
そこが落とし穴なんじゃないでしょうか?それをいい事にいくらでも荒稼ぎしようとしますから。

しかしその事は既に、「正直者の木こり」ではなく「欲張り木こり」となっている事を証明していますね。そこに何かの意図を感じます。
正直や無欲を装うのは簡単です。そして、それを実践した方が世間的には体裁がいいのも常識です。
あくまで「装う」という事で、本当に欲を持たない人間はそうそういるものではありません。
誰だって楽して稼げる方法があったらそれを選び欲を出します。…その事を裏付ける様に攻略法を掴んだジャイロは金塊や宝石、札束に高級腕時計などを手にしています。
…これが後で命取りにならないかすごく心配です。(というか遺体の耳ってどう使い切るの?)
それを考えると、序盤の患者の人妻に手を出してごまかしたジャイロの過去ってのは何か重大なタメや伏線だったんじゃないかと思えてしまいます。
謎の敵の正体も気になりますが、この話にどんな意味をこめたのか、荒木先生の意図を楽しみに次号に続きます。


#20 黄金の回転へ

正直今回楽しみだった半面、見ているのが辛かったです。もうサンドマンも退場してしまうのか…という感じで。
展開と演出両面でものすごい迫力でこれだけ漫画に夢中になったのは久しぶりでした。

黄金長方形の回転で進化した爪弾(タスク)。
その回転は今までの爪が指先で回転するどころでなく、渦を巻いてドリルの様に螺旋状の回転をしています。
スタンドの像もかわいかったマスコットからプロペラ状の機械部分がついてメカニカルになっています。

ジョニィが水面に放った爪弾の一撃の回転が渦を作り、一斉放射された擬音全てを吸い込んで相殺します。
爪弾の一撃は格段に威力が上昇していました。
しかし、指一本につき一撃しか撃てない様です。つまり、両方の手を合わせて最大10発…。
だがそれを補って余りある程の威力が進化した爪弾にはあります。
2発目の爪弾で露になったサンドマンへと、ジョニィは3発目の爪弾を放ちます。
サンドマンは臆する事もなく、短刀で擬音を自分の体の前に描き、防御壁を作り出し、爪弾をはじきました。
その光景に再び絶望するジョニィ。

「だめだすまないジャイロ…ぼくには『何もできなかった』…」

悲痛な表情で物言わぬジャイロに詫びるジョニィ。
しかしその瞬間!

水面の穴が川岸のスケアリーモンスターへと向かっていき、炸裂する!
それを皮切りに、外れた爪弾の穴がサンドマンへと襲いかかっていく。
弾痕の穴が、標的を自動的に追尾して攻撃をするのでした。

「回転は『生きている』んだ、『穴』になっても『穴』の中で生きている…」

それに気づいたジョニィは残りのスケアリーモンスター達へと4発の爪弾を放ちます。
スケアリーモンスター達は回避しようとしますが、穴の自動追尾能力によりあえなく全滅します。

「ジャイロッ!!回転は『穴』になっても死なないぞッ!!」

ジョニィの顔に闘志が漲っています。それに対するのは、サンドマンの殺意に漲った視線。
完全に本気になりました。その象徴の様に、彼のスタンドが静かに後ろに姿を現しました。

「『LESSON4』…敬意を払え」

ジョニィももはや腑抜けの顔はしていません。闘志と決意を全身から放っています。
直接対決の決意を固め、対峙するジョニィとサンドマン。
このシーン、途方もなく迫力と臨場感を感じました。さすが荒木先生。

明かされるサンドマンの『サウンドマン』という音を奏でるものという部族の本名。
そして、彼のスタンド『イン・ア・サイレント・ウェイ』。
クリームに似た顔つきながらも、額の紋様と羽飾りが、ネイティブアメリカン色を強く醸し出しています。
サウンドマンという本名と、そのスタンドの外見が彼の部族の誇りを象徴している様に思えます。
ジョニィの指に残った爪弾は残り2発。

瞬時に飛び掛かってきたサンドマンに対し、ジョニィは爪弾で応戦します。
その攻撃に対し、擬音の防御壁で対抗するサンドマン。しかし外れた爪弾は再度サンドマンを襲う。
しかしその攻撃もまた、サンドマンは的確に防御。…消滅していく爪弾の穴。
爪弾の弾痕の自動追尾には限界がある事。そして、そしてジョニィに一発しか爪弾の残りがない事をサンドマンは見抜いていました。

次の一撃が決着の瞬間。二人は無言でそれを理解していました。
ついに放たれた最後の一撃!
…はサンドマンを外れ、後ろに飛んでいきました。
その一撃は1匹の蝶を捉え、羽根に穴を空けました。
その穴は蝶の羽根からサンドマンの体へと伝わり、背中から心臓を狙う。

サンドマンは右手を犠牲にして攻撃の対象を心臓から逸らしました。
苦痛に歪みながらもジョニィを睨み勝利を確信するサンドマン。しかし、ジョニィの目には少しも敗北感が浮かんでいません。

「勝ったのは…ぼくたちだ。君じゃあない…」

ジョニィの手には、ジャイロのベルトのバックルの上で回転する鉄球が。
ジョニィの指に回転する爪のある内に、最後の切り札を、バックルを削って作っていたのでした。
サンドマンへと引き下がることを提案するジョニィ。しかしサンドマンの表情は…。

「試してみる価値はある…わたしの『イン・ア・サイレント・ウェイ』より…君の方が素早いと?」

侮りや自惚れではないでしょう。ジョニィの能力を認めつつも、退くつもりはありませんでした。
西部劇のガンマン同士の様な間が、二人の間に流れます。
勝負は一瞬でした。サンドマンのスタンドがジョニィに命中するより早く、ジョニィの鉄球がサンドマンの喉を貫きました。
それを象徴するかの様に、サンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイが口を破裂させ血を撒き散らします。

「砂漠の砂粒…ひとつほども後悔はしていない…何ひとつ…
 ただ…気がかりなのは…姉をひとり故郷に残して来た事だけだ。
 幸せになってほしい…オレの祈りは…

 …それだけだ」

静かに目をつぶり、短刀を手から落とし、倒れるサンドマン。
こぼれ落ちた彼の短刀が墓標の様に地面に突き刺さっています。

…サンドマンが…死んだ…。

彼は白人の文化に尻尾を振る部族の裏切り者と罵られようと、白人の文化・技術を研究し、彼らに対抗する術を学びたった一人で部族の土地を白人から守ろうとしていました。
そんな思いを彼らの部族は知る事はないのでしょう。とても悲しくなりました。

そして、鉄球を削り出したベルトのバックル。
「勝ったのは、ぼくたちだ」という言葉の意味はまさしくこれだったのでしょう。
ジャイロから伝えられた回転の技術。そしてその意味をこめてジョニィに渡されたジャイロのバックル。
そのバックルを使ってサンドマンを倒したジョニィ。まさしく「二人の勝利」でした。
物言わぬジャイロの傍らに寄り、力なく囁くジョニィ。
そこに現れたのは何と…ホット・パンツ!
まさに地獄に仏?

いや、前々回の時のサンドマンと同様、このタイミングの良さは怪しすぎる!

「『奪われてはいない』んだな?まだ『あれら』を奪われたわけでは…」

おもむろに開いたホット・パンツの袋には、見覚えのある紋章が…!ジャイロの国の書状にあった紋章と同じ…!

次の瞬間、ジョニィを押さえつけ遺体の脊髄を抜き取るホット・パンツ。
ジョニィは抵抗するも、無駄な抵抗でした。一撃で気絶させられ、遺体の左手も奪われます。
そして、ホット・パンツが見せたのは、まるで遠い昔に別れた家族に出会えたかの様な遺体に対する涙。
一体何が彼女(?)と遺体の間にあるのでしょうか?

「なんだ…動けるんじゃあないか…」

ホット・パンツの言葉とともに我に返り立ち上がるジョニィ。自分の傷が治っている。
そして、片手足を失ったジャイロの体も元に戻っている。恐らくはホット・パンツのやった事…。

「あいつ…傷を治してくれている…馬たちもいる…『何者』だ…」

遺体を問答無用で奪い取ったかと思いきゃ、ジョニィ・ジャイロにとどめを刺すどころか傷を治して去っていったホット・パンツ。ジャイロの国と同じ紋章。そして、遺体へと見せた涙。
ジョニィの言葉通り何者なのでしょうか。
強敵サンドマンを倒し、能力を進化したジョニィ。しかし遺体の全てをホット・パンツに奪われてしまいました。
とは言っても完全に敵とも思えない。謎を深めつつ、次回へ続く。

…おっと、忘れる所でしたがノリスケ・ヒガシカタも生きていましたね。何しに出てきたんだあの人。

今回、波乱過ぎて長くなりすぎ、書くのが遅くなりすぎました。
まず…サンドマン。砂じゃなくて音なのかよ、サンドマンじゃなくてサウンドマンなのか?などと思っていたら本当にそうだった模様。
まあそれは置いておいて…彼の言ったその時の表情は誇りと自負が感じられました。
そして、彼のスタンド、イン・ア・サイレント・ウェイのデザイン。前述の様に体の各所の紋様や羽根飾りから、ネイティブアメリカン色が全身から漂っているデザインです。
これは、彼が誰よりも自分達の部族を誇りに思っている事の表れだったのではないかと思えてなりません。
白人の文化を研究し、御禁制の白人の書物を持ち込む。この行為自体で彼・サンドマンは部族の掟を犯した裏切り者扱いされて、罰を受けさせられる所でした。
しかしその目的は、当然のごとく敵から身を守るためには敵の文化を知らなくてはならない、との考えに基づいた研究でした。そして、合法的に白人達から祖先の土地を守るためには金で土地を買う必要があると認識し、恐らくその研究から馬にも対抗できる走法を研究の末学んだのでしょう。そして、彼は孤立無援、姉以外の誰にも理解されないまま部族の土地を守るために単身スティール・ボール・ランレースへと臨んだ。

江戸時代幕末期にもありましたが、他文化に侵略された時には当然のごとく抵抗運動が起こります。
しかし、その手段を巡って常に内輪もめが起こります。日本では攘夷運動という問答無用で西洋人・西洋文化の排斥を行う暴力的な過激思想がはびこりました。しかしそれは当然の様に西洋の報復を受け、手痛い損害をこうむっています。そしてようやく力による抵抗は不可能と認識し、西洋文化から抵抗できる術や技術を学んでいこうという方向へと転換します。それまでに、軟弱・売国奴と罵られ迫害されていた意見・人間も多数存在するはずですが…。

サンドマンのやろうとした事も、この後者にあたります。しかし、部族の人間は誰も彼の思想を認めなかったと言っていいでしょう。自分たちを侵略する憎き白人、そしてその文化など汚らわしい存在でしかないのでしょう。
自分達のやり方で白人は追い払う事ができる。彼らはそう信じて疑わなかったのでしょう。
サンドマンはいち早くその考え方も手段も通用しない事を理解していたのでしょう。だから、白人の文化を研究して彼らに認めさせる方法で祖先の土地を守ろうとした。それが掟破りになる事も承知の上で。
汚らわしい西洋文化に尻尾を振る売国奴、そうして死んでいったサンドマンが不憫でなりません。
なんというかメタルギア3のザ・ボスを思い起こさずに入られませんでした。

大きく脱線しましたが続き。
ホット・パンツの謎ですね。まずジャイロの国…ヴァチカン絡みである事は間違いないと思います。
ジャイロと別系統の命令で遺体の回収を命じられている可能性が高そうですね…。
というよりハナからジャイロには遺体の回収は任せられていなさそうです。
以前の遺体に該当する聖人の存在は?という問い合わせに「該当なし」の一言しか返答しませんでしたしね。
どう見ても怪しいです。
そして、あの遺体に見せた態度からも、ホット・パンツ自身も遺体と何らかのかかわりがある人間でありそうです。
なぜジョニィ・ジャイロ達の傷を治し助けたのか?
理由のひとつには隠れてジャイロ達をサポートする様に命令されているという可能性もありますが…初対面では本気で殺そうとしてたっぽいですね。誤解だったけど。
あるいはリンゴォ戦での借りがあるからなのか…でもその割にはノリスケ・ヒガシカタも治してた感じです。
単に気まぐれなのか、個人的な感情なのか…。
味方とも敵とも完全に言い切れないのでこれからの展開に期待ですね。


#19 黄金長方形

今回はネタバレが甚だしいです。注意。

ジョニィとジャイロ、泥の中で蒸し焼きになっています。(既に火がついているか)

「まず最初に言っておくジョニィ、お前はこれから『できるわけがない』というセリフを…4回だけ言っていい」

意味深なジャイロのセリフ。そしておもむろに地面に長方形の形を書き、『黄金長方形』の形の説明を始めます。
黄金率と言う言葉をわたしも聞いた事があります。
人間が最も美しいと感じる長方形の縦と横の比率で、その割合は1:0.618だとか。
古代のあらゆる美術品・建築物や、美人と言われる人の顔や体型がこれにあてはまっていると何かの番組で見た事がありました。

さてジャイロは地面に書いた黄金長方形の中に、さらに黄金長方形を描き、さらにまたその中に黄金長方形を描くという作業を続けます。その黄金長方形の中心を線で結んでいくと…

「無限に続く『うず巻き』が描かれる。これが『黄金の回転』だ。
 『黄金長方形の軌跡』で回転せよ!そこには『無限に続く力』があるはずだ…」


「できるわけがないッ!」

読者の大半が思っていた事をジョニィが代弁してくれました。まず1回ですね。
そうこうしている内にジョニィが発火。
もう尻に火がついたというレベルじゃないですね。

そんなジョニィを尻目にジャイロは「あと3回だけ『できない』と言っていいぜ」といい、
3回目には黄金長方形の形でデザインされていると言うベルトのバックルをやる、と告げます。
そんなものがあるのなら早く渡してくれと叫ぶジョニィを、
「3度目に言った時と言ったろう」と頑なに拒否。
二人は燃焼する泥の中から飛び出し、川の中へと逃げ込みます。

「できるわけがないッ!ジャイロッ!」

これで2回目ですね。
『できるわけないがない』を連呼してバックルを要求しますが、ジャイロはあと2回言った時とまたも拒否。
そして川の対岸にはもはや恐竜とは思えないモンスター達が規則正しく並び、待ち構えています。

このシーン、モンスターの不気味さと登場の演出が何とも雰囲気がありますね。

この何かを企んでいるであろうモンスターを前に、本体を探し始めました。
恐竜を媒介に音を攻撃に利用しているのなら、音のしない場所に本体がいるはずだと。
そしてモンスターの足元から水面へと、無数の擬音が放射されていきます。
水の中へとどんどん拡散して二人に襲いかかる擬音。
水の中ならどこまでも擬音は拡散して逃げる場所はない。これが狙いだった様ですね。
やぶれかぶれで黄金の回転を真似し、爪弾を発射したジョニィ。
その切り裂いた草むらの中にはノリスケ・ヒガシカタの姿が!

え?やっぱりノリスケ・ヒガシカタ?

「だめだッ!こんな『力』じゃないッ!ぼくにできるわけがないッ!」

3回目ですね。
迫る擬音の嵐を前に、ジャイロは黄金長方形の形に腕を構え、
水の中に回転で球体を作り出し、擬音を防御しました。
しかし浮かない表情のジャイロ。
敵が一列に並んでいる理由はただ待ち伏せや効率的に擬音を放射するという目的だけではなく、
隣のモンスターが放射した時に、音が交差して増幅する。つまり、波紋がぶつかり合う原理ですね。
そのために防ぎきれない攻撃が存在していました。

力なく倒れるジャイロ。そして水面を染める赤い血、
そしてありえない場所に浮かぶジャイロの左手と右足が…。
絶望の声にならない声をあげるジョニィ。
そしてさらに対岸に反射して戻ってくる擬音。

このシーンの間の演出はスゴイですね。
ジャイロの瞳のアップ、ありえない場所に飛んでしまったジャイロの足、間に挿入された死んだ兄の姿。
そして攻撃の敵本体、ノリスケ・ヒガシカタのアップ。

絶望の声を上げるジョニィのわき目にサンドマンの姿が。

「サンドマンッ!『ホット・パンツ』を呼んで来てくれェェェーーーーーッ!!」

絶叫するジョニィですが、この状況で助けを求めるのはかなり危険です。
サンドマンに見捨てられるか、あるいはサンドマンにも攻撃の矛先が向かうのか?
そう危惧していたその時…

ザグゥゥゥウ

ノリスケ・ヒガシカタの腹部に突き刺さるナイフ。そのナイフを持っているのは…サンドマン。

「レースの賞金も目的だが…それよりもお前らの『遺体』の方が手っ取り早い…
 …『この国』と取引をするには…レース賞金を得るよりもいい条件だ…」

「ハアーハアー、ハアー…お…おまえは…」


(;0w0)<ウゾダドンドコドーン!!

思わず興奮してオンドゥル語になってしまうほどの衝撃シーンでした。
サンドマンは味方側だと思っていた人も多かったと思うので正直、最大の衝撃シーンでした。
(;0w0)<オンドゥルルラギッタンディスカー!!

衝撃とともに、サンドマンのスタンド『サイレント・ウェイ』が放った無数の擬音がジョニィへと迫ります。
絶叫とともに絶望に叫ぶジョニィ。もはや完全に涙顔です。

「最初からこのバックルを使わせてくれればこんな事にはならなかったんだ!!
 いきなり回転の説明されたってすぐにできるわけがないッ!
 できるわけが…


涙目のジョニィは、これが4回目の『できるわけがない』である事に気がつきます。
ジャイロの頑なに言っていた4回です。
同時にある事に気がつきます。

最初に見つけた『黄金長方形』はどこから学んだものなのか?
誰かから聞いたり定規で計って出した黄金長方形はコピーでしかなく『本物』ではない。
『本物』に気がつかなければ黄金の回転は永遠に回せないのでは…?

『本物を探せ…自分の目で…『本物』を見なければ回転しないッ!
ツェペリ家の掟は!それが言いたいのでは…

ジャイロの手の平、周囲を飛ぶ蝶、草木の葉…ジョニィは周囲のあらゆるものに黄金長方形を見出します。

「ジャイロはこれらを見て、鉄球を回転させていたのかッ!」

そしてジョニィは草木の根元に、かつてのダニーそっくりな白いネズミを発見します。
その瞬間、遺体の左手に宿っていたスタンド(?)が劇的な変化を遂げました!
そして次号に!
ジョニィは黄金の回転をものにできたのでしょうか…!?

ショッキングなシーンが相次ぎますが、驚きの展開で次号へ。

それにしてもサンドマン…敵だったとは…
ノリスケ・ヒガシカタ…まさか疑惑の矛先になるためだけに登場して退場したのか…
ジャイロ…もうホット・パンツやゾンビ馬でどうこうなるレベルの負傷じゃない…

ノリスケ・ヒガシカタがこれだけの役で終わりとはとても思えないので回復能力のあるスタンド使いで、
自分の怪我を治して復活、ジャイロの負傷も治してくれる…
ってのはいくらクレイジー・ダイヤモンドつながりでも無理のある展開かなあ…
それにサンドマン、砂を操るスタンド能力かと思ったら…この音のスタンドの応用なのでしょうか?

ジャイロの「できない」と4回言えという教えには何か感じるものがありましたが…
もちろん「簡単に解答を求めるな」という意味なのはわかりますが、「4回まで言っていい」というのはどういう事なのでしょうか。
それ位試行錯誤を繰り返せという事なのでしょうか、
「4回まで言っていい」というのはそれ以上は言ってはいけないのでしょうか?
確かにそれ以上言うとただの弱音になって成功の可能性は閉ざされそうですが…。
弱音を吐かない、成功の可能性を疑わないというのは立派な事ですが、誰でも無理な事をやってのけようとする場合、一度位「できるわけがない」と言ってもおかしくはないのではないだろうかと思う気持ちもあります。
ありきたりですが問題なのは困難に直面した際、その挑戦や試みを断念しない事だと思います。
その「できるわけがない」という所から「ではどうすればできるのか?」という発想にもつながりますからね。
らしくない事をふと考えつきました。

ジャイロのものを教える姿勢も何とも考えさせられる点がありますね。
正解を自分で模索して掴み取る事ができれば最上ですが、そこに導く事は難しい所です。
弱音を吐いたっていい、とにかく挑戦するんだって事なんでしょうか。
ヒントも簡単には与えないというのも必要な事なのかもしれません。
最も、放任主義ととられないようにする加減は非常に難しいのですが…

ふと、アバッキオの元相棒の
「結果だけを求めていると人は近道をしたがるものだ。近道をした瞬間真実を見失うかもしれない。
 やる気も次第に失せていく。大切なのは真実に向かおうとする意志だと思っている」

…というセリフを思い出した回でした。


#18 さらなる段階

ジョニィ、未だヘタレています。
今回はジョニィ回想編となりますが、色々ありますね。
宇宙一巡を実感した回でした。

「ぼく…ジョニィこと…本名ジョナサン・ジョースターは」

ジョナサンだったのか!…ジョーキッド・ジョースターが本名だと思ってたのに。
いいのでしょうか?初代ジョナサンが紳士だったのにジョニィはアレ(部屋に女の子が二人etc)で。

そしてペットのネズミが「ダニー」。輪廻に失敗したのでしょうか。
そして存在していた5歳年上の兄「ニコラス」…ジョースター家に全くそぐわない名前ですね。
そして実は幼少時代に会っていたDio…この事は忘れてたんでしょうか。
常に厳格な父親とジョニィ以上の才能を持ったニコラス。
優れたジョッキーとして頼れる兄として、ジョニィは心から兄を尊敬していた様でした。

しかし、「足元を走った白いネズミ」に驚いたという馬がニコラスを振り落とし、事故で命を失いました。
その白いネズミは、父から罰として沈める事を要求されたが殺せずに逃がしたダニーに違いないのだとジョニィは思い込みました。
…個人的には考えすぎだと思いますが幼い彼にとってはそう思っても仕方のない負い目があったのかも知れません。
それよりDioの方が怪しいです。「ネズミが足元を〜」と叫んでいたのは彼ですし。
それこそ考えすぎ?

そしてジョニィもまた兄の様にジョッキーの道を歩み、敵無しの存在として名を広めました。
しかし、父は彼を認めていなかった様です。
直接的な描写はなかったとはいえ、父はジョニィをニコラスより劣ると比較してきた事は想像に難くありません。
「兄の形見をお前が使う資格はない」と言う父に怒り、振りほどこうと力んだ際に父を突き飛ばし、怪我をさせてしまいます。
「神よ…あなたは連れて行く子供を間違えた…」
という直後の息子に対する放たれた出来損ない宣言。
この時のジョニィの何もかもが否定された様な表情が印象に強く残っています。
間とトーンの効果もあって、まるで本当に石になってしまったかの様な感じでした。
ショックを受けるジョニィに、ジョニィ父は勘当宣言を下します。

そしてジョニィは家と父のもとから立ち去り、レースで勝利を重ねていきます。
しかし、自分の心の弱さのせいで殺せなかったダニーが原因で兄を死なせてしまったのだと思い悩んでいた様です。
「神様は間違えたんだ…ぼくの方だったんだ…ぼくが死ぬべきだったんだ…」
父の発言は少なからず彼の心に大きなトラウマを植えつけていた様でした。

現在のヘタレの原因がこれの様でした。この事を思い出し完全に当時の腑抜けに戻っています。
爪弾でバカラ恐竜を撃退するも、その肉片からジャイロがダメージを受ける。
どうやらこの能力は触れたら対象を破壊する、という訳ではなく音が伝わる様に触れた末端の場所を破壊する様です。
泥の中に逃げ込んで破壊の対象を分散させようとした様ですが、「メラメラ」の擬音のせいで体に火がつきます。
どうやらエコーズACT2同様様々な擬音の効果を発現できる模様です。

絶体絶命の二人。ヘタレまくるジョニィをジャイロが一喝。

「おめーの今までやってた事はまだ『入門編』にすぎねえ!!
 敬意を払え。敬意を払って「回転」のさらなる段階に進め…『LESSON3』だ(たしか…たぶん…)」


相変わらず(たぶん)が気になりますが、何としてもジョニィに立ち直ってほしいです。
そして、次号へ続く。

個人的には今回色々思う所がありました。
「ジョニィはDQN」という声は時々聞きますし、否定できないシーンも結構あります。自分でも少し思います。
しかしその大きな原因は父親にあった様な気もします。
厳格さ故の責任にしても可愛がっているペットを自分の手で殺してこい、はやり過ぎな気がします。
その後にも
「普段の手入れが悪いから(略)それは自分の責任だろう」
「Dioの出場しないレースだ…そんなのが優勝と言えるのかな、のぼせあがるな」(これがDio嫌いの原因!?)
「ニコラスなら…あんなヤツよりずっと上だった…」
「だめだ!ニコラスの『形見』をお前が使う資格はない。戻しなさい」
そして最後のセリフがアレですからね。
常にジョニィは否定されています。
二度目になりますがジョニィをニコラスより劣ると普段から比較してきた事は想像に難くありません。
彼にとっては誇りであり、生きていればナンバーワンになれたはずだったという心の慰めであったのでしょう。
しかしそれ故に、ジョニィを認める訳にはいかないという呪縛になっていた様な気がします。

何でも彼はジョッキーとしての才能がないから馬の調教師になったとの描写がありました。
子供にその夢を託したかったのか、教育に厳格だったのは容易に見当がつきます。
それ故に才能あふれるニコラスの死はこの上もない損失だったでしょうし、
Dioに勝った事のなかったというジョニィに対する憤りなどあったのでしょう。
しかしそのせいで教育の態度を誤った様な気がしてなりません。
彼の言動から見るに、彼はジョニィを褒めた事はないと思えます。
少なくともジョニィは褒められた、認められたと実感した事はないのでしょう。
それ故にジョニィは

「今日このレースに出るのはこのジョナサンです。お願いです。
 これからぼくのレースを観に来てください…あなたのために勝ちます!」
と父に悲痛に訴えていました。

「こんなのただの古いブーツだッ!ただの道具にすぎないッ!」

という言葉も、兄との比較ではなく自分自身を評価してほしいという意思の表れだったのでしょう。
その言葉は、悲しくも彼が心に描く誇りの長男への侮辱としか聞こえませんでしたが…

この父に肯定してもらえなかった事が世間の声、取り巻きの人間達の賞賛という安易な肯定の世界に溺れ、
慢心と驕りが彼の心を占めていったのだと思います。父に認められなかった事が大きな反動となって。
結果としてそれが半身不随になる原因となってしまったのですが…。

同じジョナサンでもジョナサンと大きく異なるのは、親の存在のあり方からの様な気がします。
厳しかったが常に息子の成長を願ってきたジョースター卿、
息子に期待を抱くあまりに結果ばかりを求めてしまい衝突を生んだジョニィ父、
現代の親のあり方を何か表現したい様な気がしてなりません。

そして今回も出てきた「敬意を払え」。
フェルディナンドの時も出てきましたね。
荒木先生の最近のテーマなんでしょうか?


#17 敵はどいつだ?

5thステージも開始。
相変わらずジャイロは変なネタをジョニィに披露しています。
もしかしたらこれ各ステージのお約束化してるんでしょうか。

ジャイロが本当に問い合わせていた遺体の聖人への回答は「該当なし」の一文のみでした。
まあもう読者のほとんどが予想している通りの人物だと思いますが、
このヴァチカンの返信で逆に何か企んでいる様な疑惑を感じ取ってしまいましたね。
後々何かあるんでしょうか。

そして早速敵スタンド使いが仕掛けてきました。
小屋自体、そしてそれに間接的に触れるものが裂けて破壊されていく様です。
これは前回ラストであった敵スタンド使いの能力ですね。

そして、敵はドット・ハーン!いきなり登場!
ついに彼がスポットを浴びる時が来たのかッ!?

「助けて…くれ…うああ…何がぁぁ〜?いったいオレは何なんだああああ!?」
触れた鉄球と爪弾をズタズタに裂いて破壊させ、自身も裂けていくドット・ハーン。

嘘だッ!

なんと彼は、使い捨ての攻撃の運び屋に過ぎなかったようです。

あーん!ドット様が死んだ!


…まあそのネタは置いておいて、彼も後に残ってただけの使い捨てキャラだったようです。

話題がそれましたが、ドット・ハーンと一緒に「バカラ」の蹄の擬音のついた小型怪獣が出現し、
鉄球や爪弾などドット・ハーンに対する接触そのものが裂けてしまうようです。

馬の蹄の音は「バカラ」の怪獣が発していた様ですが、前回の「ザクザク」とは違う存在なのでしょうか?
倒壊する小屋、その破片が下半身不随のジョニィを襲います。
何だかジョニィ急にヘタレ始めました。以前のジャイロと関係が逆転しています。
ジャイロは彼を守るために2つめの鉄球を犠牲にして、彼を救います。

バラバラに裂けて消えたドット・ハーンと残る破壊音が嫌でも恐怖感をかきたてています。

ジャイロのこのセリフ、
「おめーらしくねーなジョニィ
 いつになくあきらめるなんてよォ
この辺りを見る限りジャイロはジョニィの執念、精神力を尊敬できる点として認めていたって事ですよね、やっぱり。

手持ちの武器を失ったジャイロ。ジョニィが敵を倒すしかありません。
迫る「バカラ」の怪獣達。
ラストまでヘタレっぱなしのジョニィ。
奮い立て、ジョニィ!アオリ文の通りまさにその心境です。
次回に続く!

まあジョニィはヘタレると新しい能力に目覚める前例があるので、今回もそうなるかも!?

それにしても、
…ベンジャミン・ブンブーンの時も、鉄球を失いましたが、どこで補充してるんでしょうか。
本国から送られてきてるんでしょうか自分で製造してるんでしょうか。


#16 ルーシーの決意

4thステージゴールから話は始まります。ジャイロ、ジョニィの順番でゴール。
…ホット・パンツもちゃっかりゴールしていました。ピンピンしてます。

1位はまさかのノリスケ・ヒガシカタ。名前から注目を呼んでいましたがとうとう出てきたかという感じですね。
ホット・パンツと同じパターンですがどうやって1位になれたんでしょう。
このパターンは今回出番があるという伏線ですね。
一人称が「拙者」のくせに銃を背負っている…日本人は礼儀正しいからというセリフが出た直後にさりげなく順位を主張してホット・パンツに割り込みます。曲者の雰囲気出してますね。

そしてDioの入場…着外でゴールしてきました。
当然リタイヤなどしてませんでした。
うつむき加減の横顔とジャイロのセリフが嫌でも不吉な予感を感じずにはいられません。

場面は移り変わって前回のラストから。
ジョニィを選んだ「脊椎」は次の遺体の場所を教えます。
ゴール付近になんと2つ。おまけに6thゴールにさらに1つ。
最重要部位という意味はこれだったのでしょうか。次のレースで9つの遺体の内7つが揃う事になります。

ルーシーから遺体の心臓部は大統領が持っている事を告げられます。
そしてジャイロの衝撃発言。

大統領に近づき…その心臓部をヤツから盗み取れッ!
 おまえがそれをやるんだ…ミセス・スティール」

ジョニィも言いましたがそりゃ無理だ!

「誓いを立てて結婚したなら夫のために守り続けろーーーーーーッ!!」

脅す様に熱弁してますね。
確かにバレるのは時間の問題で逃げ回っても無駄ならこちらから攻めるしかないでしょうが、仮にも国家の元首相手に無茶がありすぎる様な気がしますけど。
ジャイロはその為にと自分の持っている遺体の右目をルーシーに渡します。
ここまでやるという事は冗談や厄介払いではなく本気ですね。
ルーシーは泣きながらもそれを承諾し、ジョニィとともにゴールへと向かった。
事の顛末は以上だった様です。

移り変わってDio。彼は自分の持っている遺体の左目を条件に大統領に助力を申し出ます。
そして裏切り者は誰か、その事も馬の足跡から掴んでいた様ですね。
ジャイロに復讐し遺体を奪う為にスタンド使いの部下を要求します。
そして出てきた黒い影。会話の内容からするとDioは彼の事を知っていた様です。レース参加者でしょうか。
ピックアップから考えればノリスケ・ヒガシカタなのかもしれませんがそれではストレートすぎますね。
未だに活躍のないドット・ハーンやキャラバン・サライ辺りとか…

そのスタンド能力は…擬音に関係がありそうです。
擬音の様なものの取り付いた生き物を生み出す様ですね。
『ザクザク』の擬音通りの効果が発現しました。
エコーズ・ACT2の様な雰囲気です。

大統領は始めからDioを利用する事しか考えていない様ですが、Dioもただ利用されるだけでは終わらないでしょう。
そしてラストのルーシーの視線…もはやおびえきった表情はしていません。

最悪の敵同士の結託、ルーシーの孤独な戦いと、さらに思惑は錯綜します。
アオリ文の通り、波乱は必至ですね。


#15 大草原の小さな墓標B

ジャイロ、ジョニィ、Dioとの三つ巴の闘いからスタート。
ジョニィ曰く「3頭の内どれかが必ず潰れる」だそうです。最悪全員が潰れる可能性も…。

Dioの指先から奇妙なノミの様な生き物が…!Dioは他者を恐竜化する能力も持っているのでしょうか!?
となると、自身も恐竜化できる事も合わせオリジナルのフェルディナンド以上の能力ですね。
…遺体の力でしょうか。

今回インパクトを受けたのはこの台詞。

「無駄だ無駄ァァァッッッ言ったはずだジョニィ・ジョースター」

…一巡した世界のDioも「無駄無駄」言ってる!煤i゜Д゜;)

ジョニィ達の攻撃を難なく回避するDioですが、ジャイロはあえて走行速度と一致したスローボールを投げる事でDioに一撃を食らわせる!
やはり素早く動くものは敏感に反応できるけど遅いものには鈍感なのですね。
Dioは落馬、そして潰れたのはDioの馬だった。

これでDioはリタイアなのでしょうか?…とても自分はそうは思いませんが…

「ヤツは必ず復活してくる!復讐というエネルギーでますます"やっかい"になってなッ!」

とジャイロも言っている事だし。Dioの屈辱の表情と怒号が強く印象に残っています。
それにしてもジャイロ、ジョニィをいきなり殴るのは八つ当たりみたいで問題あるんじゃないかな?

そして移り変わって遺体の『脊椎』を持ったルーシーと合流、そしてそれを追うブラックモアとの闘い!
二人の頭上に立ち、一斉攻撃に入るシーンはとても迫力があります。
無数の雨粒を防御壁として攻撃を反射するブラックモア。
従来のスタンド能力、クラフトワークに加えてホワイトアルバム・ジェントリーウィープスも兼ね揃えている様です。
マシンガンの様に体に無数の風穴を空ける雨粒、そして防御壁。死角など微塵も感じさせません。
ブラックモアの表情もセリフも鬼気迫る豹変ぶりです。
セリフに宗教的なものが多いだけに、今回のブラックモアはまさに狂信者の様な盲信と妄執を見せつけています。

雨粒の防御壁をうまくかいくぐったかと思えば、直前で雨粒に防御されました!
しかしそこで鉄球が大回転、摩擦で雨粒を蒸発させ、突き抜けて炸裂しました。
この防御壁を何とかかいくぐる→直前で止められる→いや、突き抜けた!の演出の仕方がすごいですね。
コマ割りといい、回転する鉄球の質感といい、相変わらずスゴイ表現力です。
そして、雨上がりが象徴している様に、彼の命も尽き果てました。
最後まで、恐ろしいまでの国家の大統領、遺体の聖人への盲信を見せつけていました。

そして、脊椎はジョニィの体へと。遺体はジョニィを持ち主に選んだ様です。
そして、砂が集まり、次の遺体の場所を示し始めました。
『Dexter Brachium』…この文字は何を示しているのでしょうか!

Dioは本当に再起不能になったのか?
ルーシーは今後どうするのか?
そして、遺体を二つ所有する事になったジョニィはこれからどうなるのか?

一応の決着がつき一段落つきながらも、全くテンションの下がらない展開です!


#14 大草原の小さな墓標A

引き続きルーシー大ピンチです。
ブラックモアの「見えるか?この面が?」というセリフからすると、あの面はスタンドなんでしょうか。
やはり今回もスタンドのビジョンはスタンド使いにしか見えない模様。
(スタンドを持つ前のジャイロにアンドレ・ブンブーンのスタンドが見えたのは素質があったから?)
どうやらルーシーにはスタンド使いになれる素質はないみたいですね。この状況を乗り切るにはルーシーがスタンド使いになるしかないかなと思ってましたがそれはない様です。
そして今回は何より…遺体の聖人のビジョンが断片的に出てきましたね…ダヴィンチ・コードでも話題沸騰なあの聖人です。
掌に穴、イバラの冠…予想はついていましたがとうとう出てきたかという感じですね。

そして、数10km以上にも及ぶルーシーとブラックモアの空間移動。ブラックモアの不覚…。
遺体は左手を持つジョニィの元に向かいたがっているようですが、果たしてルーシーはジョニィの元にたどり着けるのか…!

それにしてもブラックモアの能力、あのセリフからすると操れるのは「雨」限定の様ですね。未だに謎だらけのスタンドです。
しかしブラックモアも撃たれた事により本気モードです(口調も元に戻ったし)。
ますます緊迫感充実の展開ですね。

そして場面は移り変わってジャイロ・ジョニィとDioとの戦い。
審判もないため、スタンド攻撃など何でもありのレースという名の勝負です。
レースの馬の駆け抜ける臨場感とスピード感はやはりというかスゴイ迫力です。

「あいつに100年間は二度とオレに挑んで来たいと思わせないようなそういう勝ち方だッ!」

ジャイロのこのセリフが特に印象に残りました。
Dioもまた「これからの走りでおまえらに再起不能という言葉を教えてやるぞッ!!」と言っています。
彼らにとってのこの勝負は強さや技術といったものではない…心の折れた方が負けると言うよりむしろ、「心の折らせあい」の様です。
この精神の闘い、JOJO以上にSBRでは顕著に表現されている様な気がしますね。

無我の境地に入ったジャイロ。
理屈ではない自分だけの「厳しい道」。だが「その先には光のある道」を突き進みます。
そしてもうひとつ…リンゴォとの戦いの時も思いましたが、SBRではJOJOにはなかった言うならば男くさい、
少々古典的な感じはしますがホットな展開が多い様がします。
ある意味ではJOJOよりもSBRの方が少年漫画に向いている展開があるかもしれませんね。
荒木先生も作品に込めたいものが、人間を描く内に変わってきているのかもしれません。

何にせよこのルーシーとブラックモア、ジャイロとDioの闘い、相変わらず目の離せない展開で次回が楽しみです!

追伸…ブラックモア、もう「スイませェん」は聞けないのかなあ…。


#13 緑色の小さな墓標

あーん!ティム様が(2回も)死んだ!

…いきなりネタバレから話してしまいましたが、今回はこれにつきました。
オエコモバに攻撃されて以来死んではいないけど全く登場のなかった彼は忘れられてしまったのかと心配でした。
格好よく出てきてくれたのは嬉しいけど…これではまるで殺されるために出てきたようで悲しいです。

しかし本当に格好よかったです。
ルーシーのマウンテン・ティムへの気持ちには応えられないという言葉にも、瞳を閉じて静かに受け入れるその表情が何とも印象に残っています。
そんな彼女に「夫を守りたいのならジョニィとジャイロを頼れ」と告げて去っていきます。

「ベッドの上で死ぬなんて期待してなかったさ。オレはカウボーイだからな。
 帰る所が欲しかっただけさ…旅に出たら帰る場所がな…」

彼の欲しかった『帰る場所』とは、ルーシーの事だったのでしょうか…。

今回のブラックモア。
彼のスタンド名は『キャッチ・ザ・レインボー』。
雨粒を固定して足場にする他、雨粒を固めて刃にする攻撃手段もある様です。
しかし、体を粒上にして移動しているのはどういう原理なのでしょうか…口だけが分離して喋っているし…。

今回表現については、追い詰められている時のルーシーのどうあがいても絶望、という表情がとてもリアルでした。
恐怖と絶望がダイレクトに伝わってくるようでとても迫力があります。
また、ブラックモアの表情とセリフ…
1ページ丸々使って建物を周回して窓を覗き込む様子は、不気味さとどこにも逃げ場などないという徹底した恐怖感を演出しています。

「メモを食べて情報を消そうとしたなら、胃を切り開いてでも取り戻してみせます」

その前のこのセリフが、さらに効果をひきたてています。
情報を吐かないと理解したら、ためらいもなくマウンテン・ティムに止めをさす辺り彼の性格が如実に表現されています。
前回は物腰が低く冴えない雰囲気を出していましたが、一転して恐ろしい男のインパクトを与えましたね。
この静かな恐ろしさが、追跡されるルーシーへの危機感を嫌でも感じずにはいられません。

マウンテン・ティムへの言葉通りジョニィへと遺体を届けるために嵐の中を失踪するルーシー。
ルーシーが怪しいと睨み追跡するブラックモア。
遺体の存在を感じたジャイロとDio。

そして、ルーシーが次の遺体、『脊椎』を掘り起こしたその時、ブラックモアはルーシーを捕らえた!
別の場面で激突するジャイロとDio。

絶体絶命のルーシーとDioへの対抗心を剥き出しにするジャイロ。
まさしく波乱の展開です…!

それにしても、ブラックモアの「スイませェん」って使い勝手がよくてつい使ってしまいますね。

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