概 要

 琴平神社は、栃木市柏倉町の最奥にあり鞍掛山(標高 400m)の山頂に鎮座する。
栃木市は渡良瀬川、秋山川、巴波川の中間にあることから、かつては水運の町として栄えた。そのため、船主や船頭、船子などの水運関係者が多く参拝に訪れた。頂上にはわずか 240坪の平地に茶屋が数十件立ち並び、”天空の社(やしろ)”と言われ、北関東一の神社であったと伝えられている。しかし、昭和20年(1945年)火災により愛宕神社を除く全ての社屋が消失した。

現在の琴平神社は、火災により栄えていた頃の光景はなくなってはいるが手軽なハイキングコ-スにもなり、神社から眺める景色は今も変わらない。


〇 御祭神:

・崇徳天皇(すとくてんのう)第75代天皇、保元の乱の厄により讃岐国へ遷られ像頭山中腹に鎮座する金刀比羅宮(本宮)を日夜崇敬なさっていました。46歳で崩御された翌年の永万元年、その不遇な生涯と崇敬の篤さを偲び金刀比羅宮(本宮)の相殿にお祀りされることとなりました。
・大物主神(おおものぬしのかみ):水神と雷神の気質を持つ蛇神で、五穀豊穣、疫病除け、産業文化などの繁栄と国や人々の平安をもたらす神として信仰されている。
・大山祇神(おおやまつみのかみ):山をつかさどる神、山を守護する神で、田の神としても信仰されている。