2005/2/11 

レストランパンプキン

 

大盛りの聖地、群馬県……。その県庁所在地前橋市に存在する一軒のレストラン「パンプキン」……。

我々はとうとうここにやってきてしまいました。この何の変哲もない一軒のレストランにいったい何が待ち構えているのか。

これはランチメニュー。スパゲッティがメインの店です。大盛りという表記はどこにも見当たりません、「Sサイズ」「レギュラー」とだけあります。評判では、Sで普通より多め、レギュラーは「爆」だということです。

ここはひとつ「レギュラー」を頼んで、完食といきたいところ。しかし、これまでに数々の修羅場をくぐり抜けてきた管理人の「カン」が、何かを察知しました。「イタリアントマトのレギュラー」と言いかけたところで、一筋の冷たい汗が背中に走りました。それはつまり、とてつもなく危険なメニューだということです……。その刹那、管理人の口からは「イタリアントマトのS」と発声されていました……。妻はデザートメニューから「アラスカ」というのを注文しました。

写真は妻の注文「アラスカ」。

見た目通り、「甘っ!」のデザートメニュー。

憶測ですが、「アラスカ」という名前は、北米最北端の地、アラスカ州の雪原、氷山等をイメージしたものなのでしょうか、食パンの上に白いホイップの雪原が広がっています。

「アラスカ」の六つに切られた一片を取り分けた断面。いったい、食パン何枚分の厚さなのか。

だいたい、この「アラスカ」には写真の「サラダ」がついて来る辺り、「食事」なのか、「デザート」なのか、判然としません。

そうこうしているうちに「イタリアントマトSサイズ」が到着しました。

んー?錯覚かな?、食パンの「切ってないやつ、一斤」に見えるんだけど(^_^;)

これがSサイズってことは……、もしも「レギュラー」を頼んでいたら……((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

これが、夫婦二人の注文したメニューです。とんでもないバカップルですな。近くのテーブルからの目が少々痛いです。

「イタリアントマト」は、「中をくりぬいた一斤の食パンの中にスパゲティーナポリタンを詰め、ホワイトソース、チーズを乗せてオーブンで焼いたもの」でした。

中に入っているパスタの量でも1.5〜2人前はあると思われるのに、パン耳まで全部を含めた食パンが一斤!?

大盛りで評判の店ですから、「味は家庭料理レベル」といった情報も聞かれましたが、味もなかなかのものです。

そして、「男のロマン=掘り進む感覚」も味わえる珠玉のメニューであるといえましょう。

そこそこの美味さで、味に対する「飽き」こそありませんでしたが、さすがにこの量です。途中、幼いころ親にマス釣りに連れて行ってもらったことや、一学期の終業式の日にアサガオの鉢を持って帰ったことなどが走馬灯のように浮かびましたが、管理人の「食」に対する執念が、意識を現世につなぎとめることに成功しました。
すべてをたいらげたあとに訪れる、「カタルシス」は筆舌に尽くしがたいものがあります。
たしか「イタリアントマトS」は900円、「アラスカ」は850円でした。安っ。明らかに盛りの尺度が間違っている(^_^;)

パンプキンの場所は前橋ICそば

参考スパゲッティのレギュラーサイズ

撮影 MINOLTA DiMAGE X20