お手軽に作れるセンサー    さとちゃん U       

 いよいよ、ハンダ付けした基盤とスイッチをケースへ取り付けます。基盤は、ケースの中でガタガタ動かないように、強力な両面テープなどでケースの中に貼り付けてしまいましょう。また、スイッチがONになる方向を良く確認して取り付けるスイッチの前後方向を間違えないようにしましょう。スイッチを固定するネジは緩まないように、しっかり締め込みます。あと、この時点でチャイムが鳴るか動作テストをやっておきましょう。指サックを防水カバーに使う場合はケースに直接接着する都合上、後でやり直しがきかなくなるからです。電池を入れたら、振動で基盤から電池の抜けが無いように電池を輪ゴムで固定しておきましょうね。センサーが動かないと思ったら、電池が取れていた!という事が無くなります。

【両面テープで固定】 【電池も固定・・・】

クリップとスイッチを繋ぐ為の、丈夫な糸を用意します。
鯉用のハリスなどでも
OKです。ゴム管にその糸を通し結びます。
それをスイッチに被せましょう。

【丈夫な糸で・・・】 【ゴム管】 【スイッチに装着】
スイッチに取り付けた糸を、リールの位置に合わせて切断します。その糸を針で指サックに通します。
【糸を切断】 【指サックに糸を通す】

 指サックに瞬間接着剤を塗り、スイッチに被せるようにケースに貼り付けます。糸に接着剤が付かないように注意しながら作業を進めます。そして、指サックとケースの隙間から水が入らないようにしっかり接着します。乾燥したら、指サックの根元の所に流し込むように、さらに接着剤を塗ります。これを数回繰り返して、防水性をさらに高めましょう。接着剤が乾いたら、指サックを軽くつまんで、空気が簡単に漏れないことを確認します。指サックの糸を通している所から、わずかに空気が漏れるイメージで良いでしょう。これ位きちんと接着されていれば、大雨が降っても安心してセンサーが使えますよ。瞬間接着剤が乾くと白っぽくなってしまうので、油性ペンなどで縁取りすると綺麗に仕上がります。

【糸に付かないよう・・・】 【しっかり接着】 【油性ペンで縁取り】

 ラインを挟む、クリップの取り付けです。クリップに穴が無い場合は、ドリルで穴を開けましょう。それをスナップ付のサルカンなどで取り付けると、センサーの糸ヨレも防止できます。

【クリップに穴を開ける】 【スナップ付きのサルカンに取り付け】

 ついに完成です!これとは別に、材料1にある丸型ケースとライト(アタリがあると点滅する)を組み合わせた例、〇ムテックと同型の防水ケースを使った作例として載せておきますね。

【ついに完成!】 【○ムテックと同型のケースで・・・】

終わりに・・・

 
コードレスチャイムを改造したセンサーの欠点は、その受信距離の短さです。竿の目の前に車が止められるならともかく、車が土手の上だったり間に障害物があったりすると電波が届かなくて使い物にならないケースも多いです。  その場合、トランシーバーに助けてもらいます。VOX機能(音に反応して、自動的に送信する機能)付きのトランシーバーを二台用意します。チャイム送信機が何台増えても、トランシーバーは二台で済みます。正直安くはありませんが、市販のセンサーを購入するよりは大幅に安上がりです。私は秋葉原で一台六千円にて購入しました。(トランシーバーを釣り以外の用途にも使いたかったので、思い切って購入しました)

 使い方は、チャイム受信機のスピーカーとトランシーバーのスピーカーを合わせて、タッパーに入れて中継器にします。(下図参照)
この中継器を竿の周りに適当に設置し、もう一台のトランシーバーを受信機にします。見晴らしの良い場所で、ポール等を使い中継器を高い所に設置すればキロ近い受信距離(そんなに必要ありませんが・・・)、地面に中継器を置いても300メーター以上は余裕でいけます。竿出し中に子供とボール遊びなどをされる方は、ボールを追いかけて竿から百メーター以上離れる事もあろうかと思います。その際も余裕でアタリを受信できますので、家族サービスしながらの釣行には重宝しますよ!チャイムが鳴るまで余計なノイズも出ません。あと、今のところ個人的には地元の川、霞ヶ浦の釣行にて自作センサーを使用しても誤作動は出ていません。しかし、誤作動は十分に考えられます。その場合、チャイムはチャンネルを切り替えられるので、チャンネルを変更してみてくださいね。以上、自作センサーの報告を終わりにします。

(使用例)
【セットした状態】