公式 じょりんぼ・如輪房 
  「平和を世界に」修復とレプリカ制作プロジェクト  
   如輪房  鈴木賢二  賢二代表作 
           

                        「恵光院川」1966年頃 11×16

 
北関東の真ん中にある栃木市、冬の晴れた日には南に富士山がくっきり浮かぶ。北には雪をかぶった那須連山、東には形よく筑波山を望む。
街の中心部には、栃木の歴史を静かに語るうづま川、西に大平山を抱き、その裾に永野川が悠々と流れる。暮らしの中に、関東平野の豊かな土壌をいただくところ、栃木市。

永野川から分水された用水路、恵光院川。ここに架かる恵光院橋。橋の真下は大きくえぐられた洞であった。これがじょりんぼ。明治・大正生まれの子どもたちはここで遊んだ。
「じょりんぼであそんべやー(遊ぼう)」。子どもたちにはじょりんぼが一日の遊びの場所。橋から飛び込むもの、洞にもぐって友達の足をひっぱるもの。遊びづかれれると橋のらんかんに腰かけて次の遊びを企てる,遠征を企てる。
じょりんぼは明治、大正の近在の子どもたちの広場、ひろっぱ。明治生まれの木版画家・鈴木賢二の創造の原点。


修復とレプリカ制作プロジェクト
原爆版画絵巻  -平和を世界に- 1958年 
     

    
  

                      

ご協力のお願い

賢二作品は、近年の東京都現代美術館や、栃木県立美術館、栃木市美術館等での展示を通してその作品性の高さとコンテンポラリーの意義が高まっています。長尺版画絵巻「平和を世界に」(12㍍)は、2023年開催の「鈴木賢二展 VALUE The 賢二2023にて約20年ぶりに公開いたしました。ここでも来館者の多くの皆さまの関心は高く、作品の貸し出しのご要望が数件ありました。しかし、制作後66年を経て劣化の目立つ作品を外へ出すことは出来ません。
そこでこの度、クラウドファンデイングによる皆さまのお力をお借りて「平和を世界に」の修復と同作品のレプリカ制作を進めることを決意しました。是非、クラウドファンデイング・キャンプファイアーのサイトからご協力くださいますようお願い申し上げます。


  賢二版画絵巻プロジェクト (鈴木賢二作品室如輪房内)      代表  鈴木解子 事務局 星野 進
                     328-0044 栃木市富士見町2-4  0282-22-1093 starf0702@yahoo.co.jp
   


                
                  
「賢二版画プロジェクト」鈴木賢二作品室如輪房とその仲間たちが立ち上げました。また、以下の団体・個人の応援をいただいています。
広島文学資料保全の会(広島・広島)            代表・土屋時子 永田浩三 ・ 四國 光 ・ 大牟田聡 ・ 河口悠介
                         川嶋 均(自由と平和のための東京藝術大学有志の会)
認定NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館(福島・白河)    館長・小渕真理
原爆の図丸木美術館(埼玉・東松山)            専務理事・岡村幸宣 
劇団文化座(東京・北区)                 代表・佐々木 愛
Sasquatchfabrix.                  Designer 横山 大介
太平山麓九条の会(栃木県栃木市)
鈴木賢二研究会(栃木県栃木市)              代表・飯田晶夫
ネットワークとちぎ(栃木県栃木市)             代表・佐山正樹 
とちぎ歌麿シアタープロジェクト(栃木県栃木市)      リーダー・大木 洋 
               

         
ご寄付は、6月3日からです。
クラウドファンディング - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp) に入ってください。
次に🔍キーワード検索で 「平和を世界に」 を検索、その後は、画面の指示に従ってご寄付金額、返礼品等を選択して、お手続きください。

ご寄付金額と返礼品 

 

ご協力金額

返礼品

5000

ハンドタオル1枚+木版画絵はがき

10000

Tシャツ「花かご」1枚 

30000

Tシャツ「花と女」1枚+木版画絵はがき+ハンドタオル1

50000

額縁入り複製画「花かご」/「たきぎとり」から1

+ Tシャツ「花かご」1

50000

レプリカ「平和を世界に」展示利用権

+ 木版画絵はがき + ハンドタオル1

100000

額縁入り複製画「花かご」・「たきぎとり」各1点

+ Tシャツ「花かご」・「花と女」各1

100000

レプリカ「平和を世界に」展示利用権

+ Tシャツ「花かご」・「花と女」各1


Tシャツ 花かご グレー  M / Ⅼ                 
                                            Tシャツ 花かご 白  M / Ⅼ
  前     Tシャツ 花と女 ネイビー M / L
 後   
                                        Tシャツ 花と女 グレー  M / L


            
                            
額入り複製画「たきぎとり」  30㌢×34.5㌢       額入り複製画「花かご」 25㌢×30㌢

       

賢二版画絵はがき8枚セット              賢二切り絵ハンドタオル  20㌢×20㌢


鈴木賢二作品室・如輪房


          

          


栃木市富士見町2‐4  
栃木駅より徒歩6分 
電話・Fax  0282-22-1093
  
e-mail jyorinnbo-tokiko@cc9.ne.jp


鈴木賢二

            71才の賢二 この年「鈴木賢二木版画集、刊行          
1906年 栃木県栃木市に生れる               
1925年 東京美術学校入学 (彫塑科)
1929年 軍事教練反対のビラを学内でまき、退学。日本プロレタリア美術運動に入る
1946年 版画運動協会を結成
1954~58年 栃木県益子町に住み、陶芸・版画制作   
1961~64年 東京・雑司が谷のアトリエにて制作
1964年 脳梗塞に倒れ栃木に帰住、左手で版画制作。後にはスケッチ画「賢二とよしの花日記」制作  1987年 栃木市の自宅にて逝去、81歳
1997年 栃木市制60周年記念『鈴木賢二展』開催。同年、鈴木賢二研究会発足
2000年 栃木県立美術館にて賢二作品を中心とした『北関東の版画運動展』開催
2007年 栃木市とちぎ蔵の街美術館にて鈴木賢二生誕100年記念『まなざしの先に』展 開催
2017年 栃木市とちぎ蔵の街美術館にて『没後30年 鈴木賢二展』
2018年 栃木県立美術館にて『没後30年 鈴木賢二展』 開催
2022年 アパレルブランドSasquatchfabrix.とのコラボ作品が発表される
2023年 
栃木市蔵の街市民ギャラリーにて 『value the 賢二2023』開催
          
            「こじはん」1958年頃 85×56
 


2022年 Sasquatchfabrix.×賢二木版画「馬と男」


栃木県立美術館 「没後30年 鈴木賢二展」(2018年)開催図録:巻頭言より
  版画家・鈴木賢二 について

(前略)鈴木賢二(1906年~1987年)は市井の人々をいきいきと描き続け、版画家として、彫刻家として、そして漫画家として、昭和という困難な時代を駆け抜けました。その優れて前衛的な造形は、近代美術史の中でも存在感を示しています。
栃木県下都賀郡栃木町(現・栃木市)に生まれ、後に北関東の版画運動を担った鈴木賢二1925年に東京美術学校(現・東京藝術大学)の彫刻家科に入学後、プロレタリア美術運動に熱中し、漫画やスケッチで人物表現に秀でた才能を発揮しました。
1932年暮頃に栃木に帰郷してからは彫刻家として活躍し、やがて第三部会の会員にもなったほか、工芸やエッチング制作など、多彩な分野への挑戦を試みています。
第二次世界大戦後には、社会運動にかかわった木版画を多く制作し、日本国内にとどまらず、中国や旧ソビエト連邦など、国際的な広がりの中で活動しました。そのメッセージ性強い版画によって平和を希求し、懸命に生きる人々の側に立ちつづけました。
時に時代の波に翻弄されながらも、生涯にわたって、農村に生きる人々や都市の労働者たちに温かい眼差しを向け、子どもたちを慈しみ深くとらえ続けた美術家です。(後略)



賢二・代表作から

              1959年 「家族」81×90   
          
                         
                                1961年頃 「花かご 」94×103                     

                      
                       「署名」 1960年 92×91

2021年5月20日、朝日新聞「天声人語」欄に『鈴木賢二』の文字が躍った。前年の秋、愛知県知事リコール署名偽造事件が発覚。民主主義の根幹を揺るがす事件である。5月19日、関係者が逮捕され20日はその事実が報道された日だった。
賢二1960年制作の「署名」は、命とくらしを守れと要求する庶民の必死な姿が画かれている。 「天声人語」氏はこれを以って署名することの重大性を伝えた。