庵主の想い入れ(かのこ庵)

栃木市の手作り和菓子処(季節の素材と無添加の和菓子)

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otoiawasebaner.jpg(TEL/FAX共通)

【営業時間】 9:00~18:30 (水曜定休)

栃木県栃木市薗部町1丁目1-25

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はじめまして、かのこ庵の庵主、福田です。

多分、物づくりが嫌いではないのでしょう。
いつの間にか商品が増えてしまいまして小さな店ですが、
お菓子ばかりが所狭しと並んでいます。
ご来店くださったお客様は、「見ているだけでも楽しいですね」とおっしゃってくださいますが正直なところ、
一つ新製品を出したら一つ減らせばよいのでしょうが「あれは美味しかったよ」と言われると
結果として、品数が増えてしまいます。
有難いことにて感謝していますが、大変であることも事実です。
 又更に、主に関西方面を中心にして、美味しくて、栃木県内では多分手に入れることは
難しいと思われる、おかきを含めたお菓子も沢山ならんでいます。
四国の和三盆、富山のおせんべいや、大阪の変わったお菓子等も評判です。

これから少しづつ、想い入れの強いことがらを書き込んでいきます。
どうか、時々クリックしてみてください。

今回は初めてですので、二つの要点だけ書き込みます。詳しくは次回以降に書いていきます。

*私はいわゆる「こだわり」という言葉が好きになれません。
美味しい物を作るのに、良い材料を吟味してそれを使うのは、
食品に限らずなんでも当然のことだと思うからです。
それも「こだわり」といわれそうですが。

*和菓子に限りませんが「シンプル イズ ベスト」だということです。
一例ですが、かのこ庵の「芋ようかん」の原材料の表示欄には「さつま芋・砂糖」としか書いてありません。
さつま芋は大地の恵み物ですが、気候によってどうしても甘さにばらつきがでます。
一切の添加物を使わず、少々の砂糖を、その時のさつま芋の出来具合によって微調整するために
使用しているというわけです。
そして結果としてこれが一番だと確信しているのです。

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「栃木には悠久の歴史」
和菓子屋店主が「栃木の枕歌と藤原実方考」自費出版
(とちぎ朝日 2010年 6月18日に掲載されました。)

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「かくとだに えはや いぶきの さしも草 さしも知らじな もゆる思ひを」-。
栃木市薗部町で和菓子店「かのこ庵」を営む福田和哉さんは、平安時代の歌人・藤原実方に魅せられ、「栃木の歌枕と藤原実方考」を執筆、自費出版した。
また「栃木の新たな土産物になれば」と、栃木市指定文化財であるさしも草を使った焼菓子の販売を開始。「栃木市は蔵の街だけではなく、悠久の歴史ある街だということを多くの人に知ってほしい」と話している。
福田さんがこの本を書くきっかけとなったのは五年ほど前。
”光源氏”の生涯について調べていると、藤原実方がそのモデルといわれていることを知り、実方に興味を持ったことから。
九九五年に陸奥守として京から陸奥に向かった実方。
「栃木を通らないわけがない」と、枕歌を調べると「じめじが原」「伊吹山」など、「下野固有の地名がたくさん出てきた。それを広めたのは実方なのではないのか」と確信。
昨年夏に「本にまとめよう」と思い立ち、秋から執筆を始めた。
仕事の合間を縫い、東北歴史博物館や国学院大栃木学園図書館などを訪ねて資料を集め、同市吹上町にある「伊吹山」にも足を運んだ。
一時は「体調を崩し、ドクターストップが掛かる」ほどだったが、「平安王朝美学への旅」「『中将藤原実方朝臣』を振り返る」などの五章から成る本にまとめた。
原稿は「憶測を書くことに抵抗を感じる」と削除した部分は半分にのぼり、出来上がった百四十ページの本は「薄っぺらくて恥ずかしいくらい」と福田さん。
当初は、店の客に無料で配布しようかとも考えたが、同図書館館長に「恐縮せず、自身を持たなくてはだめだ」と後押しされ、店頭で一冊八百円で販売している。
また、県立栃木農業高の先生や生徒らと連携し、ヨモギの異称であるさしも草を白あんに練り込んだ焼菓子をつくり”伊吹山”と名付けて販売している。穫れる量が限定されているさしも草だが、いずれは「使いたいという地元の菓子店があれば提供していきたい。それでまちおこしに一役かえれば」と話していた。
(とちぎ朝日 第721号 より)

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