ヘルパンギーナについて


 夏に多い病気です。コクサッキーウイルスによって起こるのどの炎症です。1〜10歳の小さな子供がかかることが多いです。潜伏期間は2〜6日。症状が出てから、約1週間で治ります。


<症状>
 高熱と激しいのどの痛み。高熱は2〜3日。のどの痛みは約1週間続きます。口の中を見てみると、のどちんこの周辺に白い口内炎がたくさんできているのが見えます。

<治療>
 痛み・熱を抑える薬を飲みつつ、ウイルスが体から抜けるのを待ちます。


<ご家庭で気をつけること>

 1.食事
  口の中が痛いのでなるべく刺激が少ないものをあげてください。
  熱いもの、味の濃いもの、酸味のあるものはしみます。
  冷ましたおかゆ、うどん、プリン、ぜりー、アイスクリーム、豆腐などが
  食べやすいと思います。
 2.水分
  十分に水分を取るようにしましょう。柑橘系のジュースはしみます。
  牛乳、麦茶 ポタージュスープなどは飲み込みやすいと思います。
 3.入浴
  高熱、気分不快、元気が無いときは控えましょう。
 4.感染予防
  患者さんの唾液、鼻水、便などから出るウイルスから移ります。
  患者さんも、周りの人も手をよく洗うようにしましょう。
  トイレの後、オムツ代えをした後などが特に注意が必要です。


<心配なとき>

 高熱が3日以上続くとき
 水分が取れず、おしっこが出ず、ぐったりしているとき
 頭痛、吐き気がひどいとき
 こんなときは早めに受診してください。


<登園・登校について>

 熱が下がって、のどの痛みがなくなるまでお休みしましょう。