疥 癬
原因: ヒゼンダニという小さなダニが人の皮膚に寄生してできる皮膚病です。人から人にうつることがあるのが問題ですが、これにかかったからといって内臓器悪いとか、後遺症を残すとかの心配はありません。ヒゼンダニは人の体温より低い温度では活動はにぶく人体をはなれるとそう長くは生きられません。
感染:疥癬が人から人にうつる可能性があるのは、人の肌から肌への密接な接触、または長時間、畳の部屋などで寝起きをともにした場合が多く、通常の社会生活でうつる可能性はほとんどありません。
症状:激しい痒みを伴う発疹(あかいプツプツ)が散在性(皮膚の表面にパラパラ)に出現します。寝たきりの人は体の柔らかい場所に、介護する人は腕に出現する傾向があります。
治療:オイラックスをぬる、イオウ剤(ムトウハップ)を補助的に使用することが一般的です。ただし効果の低い場合は安息ベンジルやγーBHCなどが使用されますがこれは入手が困難なことがあります。ムトウハップ浴も効果はありますが、入浴しすぎたり浴槽に多く入れ過ぎたりすると、肌が荒れることがありますので注意してください。最近、内服薬が保険適応になりました。それにより格段に治療がやりやすくなりました。
日常生活:患者と接触するさいは、ムトウハップいりの洗面器をそなえ手洗いを励行してください。患者の衣類や寝具はよく日なたに乾すか、乾燥機にかけてください。 |