【10月1日(月)】
 幼児教育の教材屋さんがセールスに来る。いわゆる「押し売り」とは違って、話を聞いているだけで勉強になった(お客にこう思わせるところが戦略なのかもしれない)。向山先生もセミナーで話されていたが、3歳までの幼児教育、お母さんの語りかけがその後の成長にいかに影響するかを改めて知った。
 1歳0ヶ月から1歳2ヶ月では最多で58語、最小で3語(大久保愛著「幼児言語の発達」より)と聞いて我が子の環境を見直した。ご無沙汰していた絵本の読み聞かせと積み木遊びを再開した。以前とは反応がまるで違っていて、驚いた。本の中の絵に興味深げに手を伸ばしてみたり、積み木を壊してみたり。
 その時期、その時期に関心事や反応は変わるんだ、お母さんは我が子のタイミングを見て与えていけばいいんだと感じた。
【10月2日(火)】
 我が子の行動範囲が急激に広がってきた。ますます油断がならない。リビングだけでは飽き足らないのか、私の後をつけるように進出してくる。私と目が合うと、「ニコー」と笑いかける。この笑顔はとてつもなく愛らしい。絵本を読みながらほほえみかけた時、げんこつ山の狸さんを歌ったときの嬉しそうな顔も。
 最近よだれが増えてきた。消化器官が発達してきたということか。ご飯もそのままのものを少量ずつ食べさせている。
【10月5日(金)】
 『十二番目の天使』(オグ・マンデイーノ著)を読み終えた。感動した。本を読んで泣いたのは、『山椒太夫』を読んでいた以来だ。
12人の野球少年たちを‘天使’と呼ぶ監督の暖かさ。
テイモシーの、「毎日、毎日、あらゆる面で僕はどんどん良くなってる!」、「絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな」の2つの言葉が他の11人の子、監督、自分自身、そして私を勇気づける。この言葉が真実に聞こえてくるから不思議だ。
 2つ目の言葉が、向山先生の「ネバー、ネバー、ギブアップ!」と重なる。

【10月6日(日)】
 甥っ子の幼稚園で運動会だったので、午後、3人で見学に行って来た。運動会はそれぞれの家族にとって一大イベントなんだと強く感じた。グランドより見物席の方が広く、足の踏み場もないほどの観客でにぎわっていた。我が子よ、あなたの運動会には腕によりをかけてお弁当を作るからね。
 夕方は図書館で童謡のCD「1歳までの童謡」を借りてくる。先日のセールスの人が「音楽をただかけておくだけでいいんです。8ヶ月くらいになったら、音楽に合わせて踊るようになりますよ。」と言っていた。すぐに影響される単純な私。