下野三十三番観音霊場
〜 1番札所 清滝寺 〜
寺 院 名
清滝寺
(せいりゅうじ)
宗 派
天台宗
観 音 様
千手観世音菩薩
御 詠 歌
誓いある(おおいなる) 仏の御手の力にて
濁る心も澄る清滝
札 所
同 寺
住 所
日光市清滝
駐 車 場
同寺敷地、または近隣へ
略 地 図 の 表 示
【紀行文】
風光明媚な自然と、東照宮陽明門に代表される二社一寺をあわせ持つ『日光』。99年には世界遺産にも登録され、世界に誇れる観光都市として益々の発展が見込まれます。
ここ『日光』には、札所の1番、2番、3番があり、巡礼を思い立った時、まず初めにお参りに訪れたい場所といえます。観光も兼ねまして、ゆっくりお参りされることをお勧めいたします。日光の歴史は、1200年以上前の奈良時代にさかのぼり、天平神護2年(766)勝道上人によって、男体山が開山されることに始まります。以後、山岳信仰そして地方文化の中心として栄え、さらに江戸時代になって徳川2代将軍秀忠公によって家康公をお祀りする東照宮が建立されると益々の繁栄をいたしました。
巡礼打ちはじめ〜1番札所である清滝寺様を参拝に訪れたのは、前日の雪の残る寒い日でありました。多くの木々に囲まれ、雪化粧をした朱塗りの本堂が、静かにそして厳かに私を迎えてくれました。御朱印をお願いすると、正月の時期のおかげなのか、『天台こよみ』という小冊子を戴き、お寺の由来等を知ることができました。それによると、清滝寺様は、勝道上人開基の円通寺と弘法大師開基の清滝寺との2つのお寺が明治時代に合併して再興されたという珍しい歴史を持つお寺であるそうです。現在の本堂は、築約340年とのことで、江戸初期に建てられた歴史ある仏堂建築であります。
御詠歌の句頭にあるように、ぜひ札所巡りの発願にあたり、『誓い』をたて、御仏の御加護のもと、無事円成していただきたいと思います。