下野三十三番観音霊場
〜 6番札所 円満寺 〜
寺 院 名
円満寺
(えんまんじ)
宗 派
真言宗
観 音 様
如意輪観世音菩薩
御 詠 歌
永き世の眠りさめよとくだかけの
山に大悲の跡やたれけん
札 所
補陀落山観音寺
住 所
塩谷町船生寺小路
駐 車 場
同寺境内へ
略 地 図 の 表 示
【紀行文】
佐貫観音から北へ3kmほど向かい、国道461号に突き当たるT字路を右へ折れ、東に少々進むと『下野観音霊場・第6番鶏鳥山円満寺入口』と書かれた小さな看板が道端に見えてきます。その看板に従い、細い田んぼの中の道をさらに1kmほど行くと、小さなゲートボール場が姿をあらわします。そしてその敷地内にある、小さなお堂と石仏だけがたたずむのが6番札所『円満寺』の現在の姿であります。実はこの円満寺、昭和60年の火災で堂宇と本尊様を焼失してしまっているのですが、焼失してしまったご本尊『如意輪観音』様は県の文化財に指定された由緒正しい観音様であり、塩谷の誇る名刹であったそうであります。しかしながら今では、苔むした石仏だけが静かに並び、訪れる人を迎えてくれるのみであります。
またこの近くには樹齢1000年と伝えられ、栃木の名木百選の一つである『船生のヒイラギ』がそびえており、ぜひ立ち寄ってみたいポイントでもあります。
なお、御朱印は、現在、円満寺を管理されている国道461号のT字路近くの『補陀落山(ふだらくさん)観音寺』様において頂戴できます。5番『佐貫観音』そして6番『円満寺』並びに納経所『観音寺』と、かつてこの塩谷の地において、観音信仰が篤くなされていたことを窺い知ることができるかと思います。