下野三十三番観音霊場 
〜 7番札所 寺山観音寺 〜

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 寺 院 名 寺山観音寺
(てらやまかんのんじ)
 宗  派真言宗
 観 音 様 千手観世音菩薩
 御 詠 歌はるばると昇りて拝む観世音
    御法とともにたへぬ松風
 札  所同  寺
 住  所矢板市長井
 駐 車 場同寺駐車場へ
 略 地 図 の 表 示
【紀行文】
 梅雨の晴れ間の日差しの眩しい1日、車でお参りさせていただきました。矢板市街から県道30号線を2kmほど北上し、下太田の交差点を左折して西へ向かいさらに2kmほど進むと、のどかな田園風景の中、寺山観音寺の案内板が見つかります。そこを右折しますと、そこは幅も狭く、杉並木に囲まれる林道がずっと続き、思わず道を間違ってしまったかと思わせられます。しかし3分ほど進むと、急に視界が開け、そこには堂々たる風格の伽藍が、青空と杉並木を背景に姿を見せてくれました。私達は「こんな山奥に!?」と、驚きとともに圧倒される思いでありました。
 寺山観音寺様は、寺伝によりますと、神亀元年(724)行基菩薩によって創建され、後に雷火による焼失するも、大同元年(806)現在の地に再興され、以後塩谷地方の中本山として隆盛を誇ったそうであります。
 千手観音菩薩様は、60年に一度ご開帳される秘仏でいらっしゃるそうで、前回のご開帳、昭和59年の時には、多くの参拝者がお参りに来られ、大法要が営まれたその名残が境内の記念碑等から拝察されました。次回のご開帳、2044年が楽しみであります。また、観音様とその脇侍様である不動明王像、毘沙門天像は、国の重要文化財に指定されているのをはじめ、県の文化財である木造二十八部衆像、木造行縁僧都像、銅像大日如来像、そして堂々たる仁王門、ご本堂など見どころが多く、杉並木に囲まれた厳かな雰囲気、静寂の中、ゆったりとした気持ちでお参りさせていただけることと存じます。
 はじめに述べたましたように、交通事情に難があり、お車でのお参りをお勧めいたします。



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