下野三十三番観音霊場 
〜 どうやってお参りをすれば良いの? 〜

 お参りの仕方に、特にこうしなければいけないというようなきまりは在りません。ただし仏様を訪ね、ご参拝するのですから、それなりの心構えは必要かと思います。
 下野三十三札所は、日光に始まり、県内を時計廻りに巡礼して宇都宮で結願するように定められていますので、札所を1番から順番通りに巡礼するのも良いと思いますし、「逆打ち」と言って、順番通りではなく、地理的、時間的な都合でお参りする方法でも良いと思います。交通手段は、徒歩、電車、バス、自家用車と様々ですが、公共の交通手段の無い所も多いので、できれば車がお勧めです。ただし車の場合は、路上駐車などで近隣に迷惑をかけないことも大切です。また、拝観時間が定められている寺院もありますので、ご注意ください。
 ここに一般的なお参りの方法の1つをあげておきます。
1.霊場へ着いたら、水屋がある場合は、まず手・口を洗い、清めます。
2.納経所へ出向き、御集印帳を開いて、御朱印をお願いする。納める写経等があれば、ここでお願いする。
3.お堂に行き、お灯明、お線香、お賽銭などを捧げ、観音様に合掌、お経などをあげてお参りをする。
4.納経所で納経料と引き換えに、御集印帳を受け取る。
 一般的には「御集印帳」をもって、霊場ごとに「納経」させていただきます。納経とは、文字通りお経を納める意味で、観音様の御前でお経をあげるか、写経したものをお納めします。納経料は数百円が普通で、下野札所では三百円の所が多いようです。納経料と引き換えに、御集印帳にお参りした事を証明する「御朱印」をいただきます。
 観音様の前でお読みするお経は、『観音経』、『般若心経』、『十句観音経』などや御詠歌が良いでしょう。もちろん自分自身のお願いもこの時にいたしましょう。
 皆様一人一人が、身も心もすがすがしくなるお参りを積み重ねられ、巡礼の旅が無事に円成することを心より祈念いたします。南無観世音菩薩。合掌



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