現代人の法話 
〜 偉い人はナゼ尊敬できるのか? 〜

 一般的に偉い人と言えぱ、偉業を成し遂げ、肩書や財産のある有名人を指しているようですが、今日ではそういう人も別に特権を享受できるわけでなく、普通の人と何ら変わらず平等に取り扱われています。
 しかしながら、いくら機会均等の平等な世の中とはいえ、偉い人はやはりこの世に存在し、尊敬すべき価値があると思うのです。もしそうでなけれぱ、人一倍の努力をして、普通の人では到底成し遂げられないような偉業を達成する意味がなくなるからです。
 今日、わが国で最高に偉い人と言えばやはり天皇一家ではないかと思います。聞くところによると、海外への親善訪問などで現地人に与える日本や日本人に対する評価や影響度は、十人の総理大臣や大使が束になって行ってもかなわないくらいの価値があるそうです。
 私が天皇一家が偉いという意味は、その人間性のみならず、各国要人を招待しての主賓となる公式会見や晩餐会などでは、いくら体調をくずしていても、余程の場合以外は出席し、その送迎の折りには会場の出入口でいつもにこやかに応対し、ときには数百人にも及ぶ外国人賓客の一人一人に心をこめて固く握手することです。これは精神的にも肉体的にも大変なご苦労で、これだけとっても普通の凡人にできることではありません。(私なら体力的に、せいぜい四、五十人でダウンすること必定で、一日すら天皇家の仕事は勤まらないでしょう)これだけとってみても如何に天皇家の仕事が大変なことであるかが想像でき、「参りました」と、自然に頭を下げざるをえません。こうした目に見えない部分でのご苦労はご本人が語るわけにはいかず、マスコミにも報道されない部分なので、あえて発表する次第です。



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