現代人の法話 
〜 好きこそ物の上手なれ 〜

最近、わが国の自然科学者四人が揃ってノーベル賞を受賞し、とかく八方塞がりの暗い世の中に明る光を灯してくれたことはご承知の通りです。
 こうした受賞者は一口同音に「ナンバーワンでなくオンリーワンを」と言い、四人四様の生き方をして来たことがわかります。私たちにとっても、新しい世界を創造するには、従来の慣習にこだわらず、時には「変人」扱いされても平然と、「わが道を行く」で猪突猛進するところに生き甲斐が感じられるものです。したがって、何事にも「事なかれ主義」で、及び腰であっては到底、改革、創造はなしえません。
 これからの世界はいくら知識や名誉や財をなしたところで何にもならず、それよりもやる気のある人材を育て、社会の中枢で活躍の場を与えない限り世界の人々から一目置かれ、信用と尊敬されないことでしょう。大抵の人は「出来ない」のではなく、「引っ込み思案」でやらないだけなのです。




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