現代人の法話 
〜 わが愛する美しき日本 〜

 わが国は周囲を四海に囲まれ、国土の七割は森林地帯で、湖水あり滝あり温泉ありで自然の景観に恵まれ、気候が温暖で四季の変化に富み、そこで長年培われて来た実直な国民性や文化遺産は世界に冠たるものがあります。
 そこで得られる食材は魚介類はもちろん、野菜や果物もゴマンとあり、日本人の平均寿命は世界で一、二位を争うのも宣なるかなです。
ちなみに、(温室栽培や養殖は別)〈春〉蕨、蕗、菜種、山葵、竹の子、キャベツ、花山椒、山芋、空豆、アスパラガス、サヨリ、烏賊、鯵、蛸、鯖、鯛、若布、昆布など。
〈夏〉豌豆、茗荷、ズイキ、オクラ、とうがん、南瓜、瓜、胡瓜、茄子、梅、西瓜、隠元豆、里芋、葛など。
〈秋〉松茸、栗、薩摩芋、胡桃、無花果、柚子、銀杏、とうもろこし、蓮根、梨、柿など。
〈冬〉大根、蜜柑、人参、牛蒡、蕪、白菜、みぶ菜、金柑、鰤、鮭、鱈、鰹、しじみ、など。
 これらはほんの一例にすぎません。こんなに自然環境に恵まれながら、そこに住む日本人はナゼ日夜、損得勘定や利害打算の争いに明け暮れし、生活不安に悩まされているのでしょう。
 かつては日本人は礼儀正しく、気骨ある存在として、そのきめ紬かいサービス精神や信用ある作品は他国から尊敬の眼差しで見られておりましたが、最近、官民揃っての良心なき腐敗堕落ぶりは目にあまるものがあります。今日世間を賑わしている政治とカネについて、私たちはお金をバラマク政府与党を糾弾していますが、それを喜ぶ国民の側にも問題がありそうです。今こそ「国家百年の計」を立てる憂国の志士が立ち上がるべきではないでしょうか。





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