現代人の法話
〜 「ご法事は、ぜひ皆様で」 〜
昨今、寺でのご法事(年回忌法要)ご参加の人数が大きく減少しています。これは昭和20年代以前は子供も多く(特殊合計出生数[…一人の女性が生涯で産む子供の数]も平均で4を超え、5人以上の兄弟など沢山いらした。昨年は1.15)、それ以降は生まれる子供の数が減り続けたため、兄弟、また親戚の人数も少なくなり自然ご参列の人数が減少する事になりますし、また親族、ご近所の方々とのお付き合いの変化、さらにはコロナ禍により一層少人数化に拍車がかかりました。特に私の感じる所ですが、お子さんのご参列が少なくなりました。現代のお子さんは勉強や部活、習い事で忙しい事も考えられますし、「子供はにぎやかだから」と、寺にご遠慮されていらっしゃる事も想像されますが、住職としましては「ぜひお子さんもお孫さんも曾孫さんも、3世代、4世代と、皆様でお参り下さい」と声を大にして申し上げたいと思います。
ご法事とは亡き方のご供養がその第一の目的です。それが感謝、恩返しの表出になりますし、またご親族が集まる事によって亡き方のお人柄やその功績、教えなどが思い出され、年長者等から語られることによって、その家の家風〜代々の良き伝統が受け継がれるという側面もあるのです。
お子さん、お孫さんにすると、もしかすると会った事のない方かもしれませんが、自分の命がリレーのように受け継がれてきた事を感じ、また親族と話し、交流する事で様々な事を学び、親交を深め、豊かでやさしい心が育まれます。そして何よりも年長者が一心に手を合わせて祈る姿は幼(おさ)な心にも必ず何かを残し、心の成長につながると思います。年長者にとっても子供達との交流は心のビタミンにもなります。
ぜひ皆様大勢でのお参りをお待ちしております。