現代人の法話 
〜 「仏教的ストレス軽減法」 〜

 現代はストレスの多い時代といわれます。仕事や家事、勉強、家族や友人、職場での人間関係、健康など…悩みやストレスの無い方はいらっしゃらないでしょう。では、心の安らぎを求める仏教では、どうストレスと向き合えと説くのでしょうか。
 仏教では悩みやストレスは自分の理想と現実のギャップ、乖離(かいり)がもたらすものと考えます。すなわち私はこうしたい、こうありたいという理想に対して現実はそうでは無い。そのギャップが悩みになるのです。例えをあげれば仕事で評価をされたいが思ったような評価がされない、みんなと仲良くしたいが苦手な人がいる等、悩みを少なくするには努力も必要ですが、周囲の環境、人達がを変えられないのなら、自分の理想を、心を変えていく他ないのです。
 お釈迦様はこの世を「一切皆苦」と説かれました。ここでの苦≠ニは思うようにならない≠ニいう意味で「すべては思うようにならないものである」という世界観です。私達は周りの環境、人達を自分の力で変えられると考えがちですが、変えられるのはほんの一部分でほとんどが思うようにならないもの≠ナ、唯一自由に変えられるのは自分の心だけなのです。
 またお釈迦様は「諸行無常」とも説かれます。「すべては常なる存在では無く、変化するものである」という意味で、この苦しいストレス、悩みも一時(いっとき)のものと見方を変えて受けとめる事が出来ます。
 「一切皆苦」「諸行無常」一見ネガティブな言葉が実は悩みを軽減し心の安らぎ≠生み出す仏教の考え方の一つなのです。



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