ふるさと栃木、再発見 
〜 「山車会館」 〜

皆さんの菩提寺がある栃木市、最近は「蔵の街・栃木」として観光をアピール中です。そんな栃木の名所、名産、歴史などを紹介する新しい連載です。

ぜひお墓参りに来られた際に寄ってみて下さい。もちろんお車はどうぞ境内に。ふるさと栃木の意外な面を子・孫の新しい世代が再発見してくれるかもしれません。

第1回目は、当山より徒歩2分、栃木市観光のランドマーク山車会館≠紹介します。

栃木に山車が誕生したのは明治7年(一八七四)県庁がまだ栃木市(旧栃木町)にあった時代です。東京の山王祭で使われる山車を購入し、お祭りに参加させたのが始まりで、その後各町内が競って東京で絢爛たる山車を新調し、今の様な数基の山車が賑やかに町を練り歩く『とちぎ秋まつり』の原形が出来ました。つまり山車には明治初期の栃木町の人々の盛んな勢いが象徴されているのです。

山車会館≠ヘ平成7年に完成。現在13基の県指定有形民俗文化財でもある山車の保存を兼ねて、そのうち3基を定期的に入れ替え展示をしています。またコンピュータグラフィックスを駆使した映像を大スクリーンに投影、音と光の演出で『とちぎ秋まつり』の興奮を華麗に再現する他、2階には山車の資料展示室もあります。

現在、『とちぎ秋まつり』は隔年開催となり、約35万人もの人出に街は大いに活気づきます。山車会館では何時でも江戸・明治期の職人たちの優れた技の結晶ともいえる山車を間近でご覧いただけます。

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