ふるさと栃木、再発見 
〜 「とちぎ歌麿館」 〜

まだまだ暑い日が続きますが、季節はこれから秋、今回は文化の秋にちなんで、近龍寺から徒歩約3分、大通りの栃木グランドホテル北隣「とちぎ歌麿館」を紹介したいと思います。

喜多川歌麿は美人画の大家として知られる江戸時代中期の浮世絵師です。現在知られている歌麿の肉筆画は世界に40点余りと言われるなか、その内3点が平成になって、栃木市で発見されました。このことから歌麿は栃木と深い関係があり、主に江戸(現在の東京)の画壇で活躍した歌麿ですが、ある一時期、栃木に滞在した事もあったと推察されています。

 

「とちぎ歌麿館」は以前「古久磯提灯店」の見世蔵で、その建物を活かして歌麿の関連資料を展示する「まちなか美術館」として昨年スタートしました。中には栃木で逗留中に描かれたといわれる三幅の肉筆画の大作「雪」「月」「花」のうち「品川の月」と「吉原の花」の原寸大(縦約2m×横約3〜4m)の高精細複製画が飾られれており、大変迫力がある展示となっています。またもう一つの「深川の雪」も現在作成中との事です。

また今秋、程近い「蔵の街美術館」でも10月3日(土)〜11月29日(日)に「喜多川歌麿展」が開かれ、さらに11月頃には「歌麿まつり」が開催され、市内各地で歌麿関連のイベントが行われます。

 

当山へのお参りの帰りなど、ぜひお立ち寄りいただき、文化の秋をお楽しみください。

(入館無料、毎週月曜日休館)   0282(20)8228


 


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