ふるさと栃木、再発見 
〜 「塚田歴史伝説館」 〜


文化の秋も深まるこの時期、今回は蔵の街を象徴するスポットであり国の文化財でもある「塚田歴史伝説館」をご紹介します。

 

名称にある塚田家は江戸時代創業の木材回漕問屋(かいせんどんや)の豪商(ごうしょう)。当時は木材を筏(いかだ)に組んで巴波川(うずまがわ)から利根川を経由して江戸まで運ぶ舟運業≠ナ財を成しました。そのお屋敷が現在、資料館となっており、川側から眺めた蔵の並ぶその外観は栃木の代表的な景色として知られています。

まず館内に入ると三味線を弾(ひ)くおばあさんの精巧なロボットの語りにより塚田家の成り立ちが語られます。

 

次に奥に進むと全自動人形劇の蔵芝居を聞くことが出来ます。ここでは記念館にすぐ近い巴波川にかかる橋「幸来橋(こうらいばし)」の成り立ちを解説しています。さらに展示館は1〜3号館まであり、そこでは塚田家が収集した家宝が3百点以上も展示されており、その中には当山も縁のある文豪・山本有三先生の「路傍(ろぼう)の石」の映画のロケに使われた際の塚田家の興味深い写真も展示されています。

 

またその他にもお囃子(はやし)付きの人形山車(だし)の模型や別荘、庭園など蔵の街の歴史に触れることができるものがたくさんあります。塚田歴史伝説館は近龍寺から徒歩5分とお参りの帰りにも立ち寄りやすい場所にあります。ぜひこの秋に蔵の街の伝統と歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

栃木市倭町2-16
電話:0282-24-0005
[開館] 9時30分〜17時


 


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