ふるさと栃木、再発見 
〜 「獨鈷水御堂」 〜


気温も上がり、季節はいよいよ夏到来。今回は市内岩舟町の山奥にあります隠れた名所、パワースポットとして知られる『獨鈷水御堂』をご紹介します。

獨鈷水御堂は栃木が生んだ平安時代の偉人、第三世天台座主の慈覚大師円仁(えんにん)さまが、ある夏深刻な水不足に悩むこの地域を見て、一心に念じて獨鈷(どっこ)(密教仏具の一種)を振り下ろすと、山肌から水が湧き出てこの地域を潤(うるお)したという伝説から生まれました。ここに湧(わ)き出る水は大きなご利益のある霊水(れいすい)とされ、パワースポットとして古くから知られています。また獨鈷水御堂に行く道中には、円仁さまが座禅をしたと言われる腰掛石もあります。この地は平成25年に町出身の方が私財を投じてお参りする方のために説明看板や案内看板を建てられた地域で愛されている名所です。

獨鈷水御堂は栃木から佐野に向かう皆川街道の途中に大きな看板があり、そこを左折して道なりに約4kmです。近くには円仁さまが9歳から15歳まで修行をしたと言う小野寺の大慈寺をはじめ縁(ゆかり)の史跡が多くあります。

この夏、お参りの帰りやちょっとしたお出掛けに、暑さをしのぎパワーが得られる獨鈷水御堂の冷たい水に触れてみてはいかがでしょうか。


 


Back