ふるさと栃木、再発見 
〜 「栃木秋まつり」 〜


今年は2年に一度、30万人を超える人々で賑う「とちぎ秋まつり」が11月9〜11日に開催されますので、ご紹介します。

まずその魅力といえば、絢爛豪華な山車十数基が蔵の街大通りを練り歩き、お囃子のぶっつけ(流派の異なるお囃子が互いに間近で演奏を競う)にあります。

その起源は、明治7年(一八七四)江戸時代に山王祭(江戸三大祭の一つ)で使われていた「静御前の山車」を栃木の商人が買い取り、当時栃木町にあった栃木県庁で行われた『神武祭(初代・神武天皇の祭)』で披露した事にあります。この山車は山王祭の時に限り江戸城に入城、徳川将軍家の方々に披露された格式高い由緒あるもので、当時の美術工芸文化の粋を集めた美しく繊細な刺繍や彫刻で飾られたものでありました。これが明治に時代が変わって使用出来なくなり、栃木の商人が購入した事は、いかにその当時、商工業、舟運などで栃木が隆盛を極めていたか象徴する出来事でありました。その後、各町の有力な商人・檀那衆が中心となって新たに三国志の人形の山車など十数基を製作し、慶事の度にこれらの山車を曳いて街を練り歩くお祭りが定着、昭和12年以降はほぼ5年毎に山車祭りが開かれるようになり、さらに平成18年からは隔年開催となりました。そのため、大通りでは山車が通るために電線等が地中埋設され、この期間は東京からの臨時列車も運行、栃木の物産展も充実し、観光客も多く訪れます。ぜひこの機会にふるさと栃木へお越し下さい。


 


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