ふるさと栃木、再発見! 
〜 「 横山郷土館 」 〜

 

今回は当山より真っ直ぐ西へ歩いて約300m、巴波川をのぞむ文化庁登録有形文化財「横山郷土館」をご紹介いたします。

「横山郷土館」は、明治以来の豪商、横山家が営んだ麻問屋の店舗兼邸宅跡です。水戸藩士の家柄であった横山定助氏は商人を志し栃木に移り住み、舟運を活用して麻を主力にした荒物商を始め、努力の末、大成すると個人銀行(栃木共立銀行)にも進出し隆盛を極められました。また菩提寺として近龍寺とも縁を結び、後には檀家総代ともなられました。

その建物は明治後半の建築で、当時を偲ばせるガス灯を備えた約13m間口のどっしりとした切妻造りの店舗と、それを抱えるように左右両側に建つ大きな石蔵を備える両袖切妻造りであり、日本の商家では唯一現存の建物として国文化財となっています。

内部は、右半分が麻問屋、左半分が銀行を営んでいた当時の姿を再現しており、麻問屋の帳場や麻の着物、銀行の帳簿類や大金庫が展示され、当時の様子を知ることができます。また中庭の日本庭園も美しく手入れされ、建物の雰囲気を盛り立ています。さらに多言語対応の動画や観光情報等もあり、近龍寺へのご参詣後の蔵の街℃U策の際に立ち寄られてはいかがでしょうか。

・住所:栃木市入舟町2-16、電話0282‐22‐0159
  (9時〜17時開園、月曜休館)

 


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