今回は渡良瀬遊水地に定住した国の特別天然記念物のコウノトリについて知ることができる「渡良瀬遊水地コウノトリ交流館」をご紹介いたします。
幸運や子宝を運んでくる逸話で知られるコウノトリは、生息環境の悪化に伴い昭和46年に国内では絶滅してしまいましたが、同時期に保護活動も始まり、平成26年頃に渡良瀬遊水地に飛来が確認、昨年東日本初となる野外繁殖によるヒナが誕生し、注目を集めました。
交流館は、そのコウノトリをはじめとした渡良瀬遊水地に関する情報発信やエコツーリズム推進、地域活性化を図るために、令和2年5月に空き家となった民家を活用し開館、親切な解説員もおり様々な情報が得られます。
また交流館から約1qの生井桜つづみ(堤防上駐車可)からはコウノトリの人工巣塔を見ることが出来、雄大な湿原の中のコウノトリを観察できます。コウノトリは、目の周りは赤く嘴(くちばし)は黒、羽は白と黒がはっきり分かれ、両翼を広げると2m程で、首をまっすぐに伸ばして飛ぶ大きくて美しい鳥なので、肉眼でも見られますが双眼鏡持参をお勧めします。
渡良瀬遊水地の四季折々の動植物や広大な景色のなかで、幸運を運ぶとされるコウノトリについて学び、その姿をご覧になってみてはいかがでしょうか。
「渡良瀬遊水地資料館」