ふるさと栃木、再発見! 
〜 「栃木市郷土参考館」 〜

 

今回は寺からも程近く蔵の街大通りから路地を少し入った所にある意外な穴場「栃木市郷土参考館」をご紹介いたします。

栃木市郷土参考館は、かつて質屋を営んでいた坂倉家の母屋と土蔵で、約200年前の江戸時代の建物です。母屋の入口は格子のくぐり戸で、土蔵に続く珍しい作りの座敷、千本格子の取り外しのできる障子、建具など丁寧な作りが見られます。また土蔵は、間口3間×奥行7間の広さがあり、「ねずみ返しのある入口」「床に作られた2つの空気抗」「滑り止めのある急な階段」など江戸時代からの興味深い工夫を見て取る事が出来ます。また屋根には屋号井筒屋≠フ「井」を型どった瓦、重厚な鬼瓦があり、決して豪勢ではないけれども舟運で栄えた商家の造りを改めて感じることができます。

栃木は日光例幣使街道と舟運で江戸と直接取引をして栄えた商人町です。その様子を伝えるミニチュア模型、歴史資料をはじめ、栃木の産業である瓦や下駄、またかつて主産品であった麻を原料とする栃木芯縄(下駄の鼻緒に使用)製作の道具、さらには昭和初期の家庭道具、民俗資料など、加えてなぜか市内から出土した石器なども展示されています。

そしてこれらをご説明くださる常駐のガイドさんのお話も大変ユニークで興味深いものです。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

・住所:栃木市倭町4‐18、電話:0282‐22‐2145
  (入館無料、月曜休館)

 


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