こよみ

昨日は七夕でした。でも、星が見えなかったところが多いと思います。梅雨の真っ最中ですから。なんでこんな晴れないとわかっている時期に星と天の川のお話や行事があるのでしょう。
七夕というのは旧暦の7月7日の行事なのです。今年の場合は8月24日。例年、8月の中旬から下旬になる場合が多いようです。その頃なら晴れる確率が高くなりますね。

旧暦というのは太陰暦。月の動きを元にしたこよみです。新月から次の新月までが1ヶ月。約30日です。そして、月齢が日付そのものになっています。
右のカレンダーは、2014年の2月。現在のこよみです。各日付の上段が日にち。○の中が月齢です。○の中の黄色い部分が、その日の月が光っている部分。この月は日付と月齢が一致しています。太陰暦なら、毎月必ずこれと同じで、日付と月齢が一致しているわけです。月の形を見れば、今日が何日なのかがわかります。このカレンダーは、たまたま2月なので28日までしかありませんが、太陰暦の場合は、29日か30日まであります。31日はありません。

現在のこよみは太陽暦。太陽の動きを元にしたこよみです。太陽の動きといっても、1日の間に東から登って西に沈むという動きではありません。1年間の太陽の動きです。
昼間、太陽の向こう側にも星が出ています。太陽の光がまぶしくて見えないだけ。太陽はどこかの星座の中にあるのです。太陽は星座の中を毎日ゆっくり移動していきます。1ヶ月に星座1つ分移動します。何座生まれというのは、生まれた日に太陽が何座の中にあったかということです。
太陽は1年間かかって12個(*注)の星座の中を移動していき、1年後に元の位置に戻ります。元の位置に戻るまでの時間を1年間と決めたのです。
このような太陽の動きを元に現在のこよみ、太陽暦が作られました。1年間が12ヶ月なのは、太陽の通り道に星座が12個あったから。

  *注 太陽暦が作られた頃は12個の星座だったが、現在は13個になっている



今日、7月8日に生まれた人は、かに座生まれ。星占いができた頃(今から2000年以上前)の7月8日には、太陽は上の図の位置にありました。
1ヶ月後には、しし座の中に移動しています。黄色い線が太陽の通り道。この線の上を左に移動していきます。

 



戻 る