流れ星

みなさんは流れ星を見たことはありますか?

多くの人は何度か見たことがあると思います。流れ星は珍しいものではありません。山奥などで空が暗くて星がたくさん見えているところならば、いつでも1時間に5個ぐらいは見えます。時には流星群といって普段より多くの流星が見える日もあります。

流星って、何なのでしょう。

流星は光る元になる粒があります。小さい粒ですが、地球や彗星と同じように太陽の周りを回っています。どのくらいの大きさかというと、暗い流星だと米粒ぐらい。明るいもので角砂糖ぐらいです。そのような粒が太陽の周りを回っている途中、地球の軌道と交差することがあります。そのとき地球に飛び込んできます。

流星の元になる粒は、小さいけど速いんです。平均で40キロメートル毎秒、1秒間に40キロメートル進みます。宇都宮から東京まで3秒ちょっとで行ける速さです。そういう速さで地球に突入してくるので、空気中の分子とぶつかって発熱し、あっという間に光って蒸発してしまいます。
「はやぶさ」が地球に帰還した時、本体は空気中で燃え尽きましたね。はやぶさが地球に突入してくる速さは10km/秒ぐらいだと思います。それでも地球の空気に突入すると、あんな大きいものでも燃え尽きます。流星はそれより遙かに速いくて小さいのです。一瞬で、燃えるのではなく、プラズマになって蒸発してしまいます。
光っている時間は、普通の流星だと1秒前後。
願い事を3回言うのは難しそうですね。

流星は地球の空気の中で光っています。空気は地上からどのくらい上まであるのでしょう。
非常に薄い空気ですが、あると言えるのは100km上ぐらいまで。その外側は宇宙です。地球の直径は13000kmですから、100kmというのは直径の1/130。地球の空気の層というのはそんなわずかしかありません。
流星が光り始まるのは、空気がある100km上空あたりから。消えるのは80km程度。ですから、それほど遠いところで光るわけではありません。地球の大きさからすると「すぐそこ」で光っています。

流星を見たい時はどうしたらいいでしょう。

まず、街灯などの光が直接見えない暗い場所を探してください。そういう場所から空を見上げます。空が明るい街中では無理だと思います。見える流星の数が非常に少なくなってしまいます。立って首だけ上を向いていると、あっという間に疲れてしまうので、つぶした段ボール箱などをしいて寝ころんで見てください。どこを見ていても流れ星が出る確率は同じなので、真上を見ているのがいいでしょう。

流星群というのがあります。ふだんよりたくさんの流星が見られます。特に多くの流星が見られるのは、お盆の頃のペルセウス座流星群と忠臣蔵の頃のふたご座流星群です。
流星群のお話はまた後の機会に。




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