星を見るには


今回は、自分の目だけで星を見る話です。星を見るには、ちょっとしたことを知っておくだけで、見え方がかなり違います。

★ 目が悪い人はめがねやコンタクトを必ず使う

目が悪いと見える星の数がかなり減ります。めがねは色つきのものだと見える星の数が減りますから、透明なめがねがいいです。最近、安くめがねを作れるお店もあるので、できるだけ大きくて透明なレンズを付けた星用めがねというのがあってもいいと思います。

★ まわりに家の光や街灯などが見えない暗い場所を探す

どうしても街灯や家の光が見えてしまう時は、ついたてになるものを光りのある方に置きます。
家の敷地の外は、一人で行くのはやめましょう。女性は危ないし男性は変質者と間違えられます。私の知り合いに、近くに星を見に行ったらおまわりさんに職務質問されたという人がたくさんいます。

★ 寝転べるもの、防寒

星を見るのにいい場所があっても、立って上を見上げるのではすぐに疲れてしまいます。寝ころんで見るために、リクライニングチェアやキャンプの時に床に敷く断熱シートがあるといいですね。つぶした段ボール箱でも大丈夫。
それと、夜は意外に寒いので、服装に気をつけてください。

★ 暗さに目を慣らす

明るいところから暗いところに行った時、周りがよく見えるようになるまでには多少の時間がかかります。最低でも5分間、暗さに完全に対応できるまでには20分程度かかります。その間は暗いところだけを見ていてください。
人間の目はすばらしい能力を持っています。明るいところでは感度は低いですが、細かいところを見たり色を識別する能力が高く、暗いところでは色を識別する能力は低くなりますが、感度が大幅に上がります。
明るいところから暗いところへの切り替えには時間がかかります。逆はあっという間です。ですから、暗さに慣らしている間に懐中電灯を点けると戻ってしまいます。
暗さに慣れた後、照明が必要な時は赤い光りなら大丈夫です。赤の懐中電灯があるといいでしょう。普通の懐中電灯に赤セロハンをかぶせてもOK。

★ 星や星座を探すための道具

寝ころんで、ただ夜空を見ているだけでも楽しいと思います。でも、できれば見えている星の名前がわかったり、星座の形がわかるともっと楽しいですね。
星座を探す時は、夏の大三角とか北斗七星とか目立つものを見つけて、そこからまわりの星座をたどっていくといいと思います。
「星座早見盤」があるといいですね。無い人はわざわざ買わなくても、インターネットで検索すると、今日の夜に見える星座の図が出てきます。それをプリントアウトして持って行けばいいでしょう。
それらを見る時に赤の照明器具が必要です。


初心者は星座の大きさがどれくらいなのかよくわかりません。知ってる人に教えてもらうのが一番。
公共機関や天文同好会などが星を見る会をやってます。そういう情報を集めて、行ってみたらいいと思います。個人で買うのは難しい大きな望遠鏡を覗かせてもらえることもあります。

それと夏は旅行シーズンです。星がよく見えるところに行くこともあると思います。
天の川は肉眼でしか見えませんから、山奥や高い山の上などに行くことがあったらぜひ見てください。そういうところなら、天の川は探さなくても見えます。しばらく空を見ていれば、流れ星も見えると思います。



高原で見た天の川






戻 る