天文雑誌

読書の秋ですね。星について知りたい時、どんな本を読んだらいいでしょう?
星に関する本は山ほどありますが、とりあえずは天文雑誌を読んでみるのがいいでしょう。「天文ガイド」、「星ナビ」の2つがあります。どちらも月刊誌で、毎月5日発売です。天文ガイドの方は私が子供の頃、すでにありました。40年以上続いています。星ナビは比較的新しい雑誌です。
どちらがおすすめということはないので、本屋で両方ながめてみてください。

どんな記事があるかというと・・・
雑誌なので、まず写真がたくさん載っています。星の専門誌なので、かわいい女の子がほほえんでいる写真はありませんが、それに相当するのがきれいな天体が写っている写真です。目で写真を見て、文章を読んで、なので、文字の多い本を読むよりわかりやすいでしょう。毎月、特定のいくつかのテーマについての記事が書かれているので、天文全般を理解するには、2年ぐらい続けて読まないといけないかもしれません。
2年は長いと思う方は、雑誌の中に星の関する本の紹介や広告があるので、それを見て本を選ぶのもいいでしょう。

専門誌が2つありますが、記事に傾向みたいなものがあるります。
先週、天体写真の話をしました。日本の天文雑誌は、昔から内容が天体写真に偏っています。どうしたらきれいな天体写真が撮れるかとか、そのためのどんな機材があるかみたいな・・・。読者が撮った天体写真投稿コーナーにもかなりのページ数が割かれています。

双眼鏡や望遠鏡で見える、きれいな天体の紹介も季節に合わせたものが毎月出ています。
ただ、初心者が持っている小型の機材では、とうてい見えないものが紹介されていたりすることもあります。目で見ることにはあまり力が入っていない感じですね。

毎月の天文現象のトピックスや珍しい天文現象についての記事は必ず載ります。初心者としては、それらを事前に知るためには、天文雑誌を見るのが一番いいと思います。全国の星に関する催しやどこのプラネタリウムでどういう番組をやっているという情報もあります。

日本の天文雑誌は、印刷技術が優れているので写真がきれいです。本文の中の写真もそうですが、読者の天体写真コーナーには、素人が見てもきれいな天体の写真があります。ただ、最近はマニアックすぎてなんだか分からない写真もけっこうありますが。天文ファンの中には、ここに自分が撮った写真を載せることに命をかけているといってもいい人がいます。そういう人が多いので、記事が天体写真に偏るのでしょう。

 



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