年明け早々の3日の夜、「しぶんぎ座流星群」があります。
お盆の頃のペルセウス座流星群と先日のふたご座流星群は、毎年必ず、たくさんの流星が出現します。しぶんぎ座流星群は、それと同じくらいの数の流星が見られる可能性があります。
「可能性がある」というところが微妙ですね。しぶんぎ群はたくさんの流星が見えるときもあれば、見えないときもあります。その大きな理由は、流星出現時間が短いことです。ペルセウスやふたご群は3日間ぐらいにわたって多くの流星が見えます。しかし、しぶんぎ群は数時間しか見られません。その時間帯が昼間だったら見られないわけです。
今年の流星出現のピークは、1月3日の22~23時頃と予想されています。夜です !
ところで、「しぶんぎ座」って、聞いたことない星座ですよね。現在は、しぶんぎ座という星座はありません。昔、この流星群の放射点付近にしぶんぎ座(四分儀座)という星座がありました。しぶんぎ座は1928年に廃止されました。現在は「りゅう座」になりますが、「りゅう座流星群」というのが別にあります。それと区別する意味でも、しぶんぎ座流星群という名前を現在も使っています。
しぶんぎ座流星群の放射点は、北斗七星とりゅう座とうしかい座の間あたりになります(下図参照 図は23時の位置です)。そのあたりから四方八方に流星が飛び出すように見えます。1月3日の22時というと、放射点は北の地平線ギリギリです。そこから流星が飛び出してくるということは、下から上に流星が飛ぶということになります。
今回の流星群の場合、流星をたくさん見るには、北極星を中心に北の空を見ていているといいでしょう。
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