立春 ・ おおいぬ座


みなさんは「立春」って、どういう意味なのか知ってますか?

1年間の気温の変化を折れ線グラフにすると左の図の通り。
気温は秋から冬に向かって下がっていき、大寒(1/20)の頃、最低に。そこから低いまま少しの間横ばい。その後、上がり始めます。

冬を中心に見ると、「すり鉢型」のグラフになります。
気温の一番低い時期の終わりが立春なのです。



立春の日に「暦の上では今日から春」って言われます。もちろん間違いではありません。でも、「今日から春」じゃなくて「今日から春に向かう」と言うのが正しいのでしょう。
「立春なのになんでこんなに寒いんだ!」という人がいますが、1年中で一番寒い時期を立春というのですから、寒いのは当然です。

東京都の平均気温                 .


この時期だと夜9時頃、南の空にひときわ明るい星が輝いています。名前はシリウス。
太陽を除く恒星としては全天で一番明るい星で、おおいぬ座の犬の鼻のあたまにある星です。南に見えるときのおおいぬ座は、後ろ足2本で立ち上がってチンチンしています。

双眼鏡を持っている人は、シリウスを視野に入れて、そこから少し下にさげてみてください。M41という散開星団があります。たくさんの星が一カ所に集まっているのがわかります。

おおいぬ座の左側は冬の天の川。肉眼で天の川が見えなくても双眼鏡を向けると星がたくさん見えます。
下の写真でプロキオン、ベテルギウス、シリウスは「冬の大三角」。その間を斜めに天の川が流れています。夏や秋に見える天の川に較べてかなり淡いので、肉眼で見えたとしてもかなりうっすらです。





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