彗 星


彗星ってどんな天体?

  汚れた雪だるまみたいなもの
小学校の校庭に少しだけ雪が降ったとき、それでも子供たちは雪だるまを作って遊びますよね。でも、雪玉を転がしていくと校庭の土や砂を巻き込んでいって、きたない雪玉になってしまいます。彗星本体はそんな感じの天体です。
大部分が雪のようなサクサクした氷で、その中にいろいろな物質のチリや粒を含んでいるらしいです。

そんな天体が太陽系の果てからやって来ます。そして、太陽の近くをぐるっと回って、また太陽系の果てに帰って行きます。
ですから、1個の彗星は1回しか見られません。


ハレー彗星みたいに何度も見られる彗星があるのはなぜ?

  彗星が木星などの大きな惑星に近づくと、強い引力で引っ張られて軌道が変わります。その結果、太陽の周りを回る軌道になる彗星がある。


ほうきみたいなしっぽが出るのはなぜ?

  彗星が太陽に近づくと強い熱を受け、表面が溶けてガスやチリが吹き出します。
それが太陽風と呼ばれる太陽からの風のようなものに吹き飛ばされてしっぽになります。彗星が太陽の近くにいるとき、太陽と反対側にしっぽが出ます。

ヘール・ボップ彗星

よく見ると尾が2種類ありますね。青いまっすぐな尾と白い曲がった尾があります。まっすぐな尾は気体でできています。曲がった尾の方はチリや小石です。このとき彗星から出た小石が地球に突入してきたとき、流れ星になります。


パンスターズ彗星
  彗星というのは太陽の近くを通り過ぎるまで、どのくらいの明るさになるかわかりません。太陽に最接近するのは3月10日。
  日本から見えるようになるのは13日頃から。西の空の低いところに見えます。
  iPhoneなどのスマホと天体アプリの「Star Walk」、「Sky Safari3」、「iステラ」などを持っている人は、それを持って西の地平線を見てみましょう。
  夕焼けがうっすら残っているころ、スマホを西に向けると、うお座があります。うお座は魚が2匹います。下の魚のしっぽの先に彗星がいます。

3月13日 午後6:20

  13日は細い月があります。月の左下にパンスターズ彗星がいるので月が目印になります。それ以降は、月はどんどん上に移動して行きます。
  彗星は毎日少しずつ青い線に沿って北に移動していきます。
  6:20では、まだ空が明るいので、6:50ぐらいに見えるかどうか...







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