初夏の星座



5月もゴールデンウイークが終わると「初夏」という季節になってきます。
この時期に見える星座は、てんびん座、へび座、へびつかい座、ヘルクレス座、このあたりです。そして、夏の天の川が東の空に昇ってきます。

てんびん座は黄道12星座のひとつです。9月・10月あたりがてんびん座生まれ。でも、遠い昔、てんびん座という星座はなかったんです。大昔は、黄道11星座だったらしい。今のてんびん座は、さそり座のはさみでした。昔の人も11という数字は半端なので、10個にするか12個にするか考えたのでしょう。結果、さそり座のはさみを独立させて、てんびん座を作りました。これで黄道12星座になりました。その後に占星術(星占い)が始まったようです。
昔の人がてんびん座を作ってくれたおかげで、黄道12星座になって、1年が12ヶ月になりました。1個減らして10個にしていたら、1年が10ヶ月になっていたところです。

てんびん座の東側のとなりにさそり座があります。
さそり座の上に、へび座、へびつかい座、ヘルクレス座があります。へび座というのは、ひとつの星座が2つに分かれています。へびつかい座を挟んで両側に分かれている珍しい星座です。


へびつかい座の北側がヘルクレス座。ギリシャ神話に出てくる勇者ヘルクレスが夜空で逆立ちしています。
このヘルクレス座には、北半球で見える最も美しい球状星団のM13があります。


M13

1万個ぐらいの星がボール状に集まっている天体です。大型天体望遠鏡で見るととても美しく見えます。お近くの公立天文台などで観望会があるときは、是非行って見せてもらってください。








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