水星、金星、木星が大接近    ~~~ 水星を見つけよう! ~~~


みなさんは水星を見たことがありますか?

水星は太陽系の一番内側にある惑星です。太陽のすぐ近くにあるので、夕方、日没直後の西の空か、日の出直前の東の空にしか見えません。当然、夕焼け、朝焼けの中で見なければならないうえ、木星や土星ほど明るくないので、見つけるだけでもたいへんです。
水・金・地・火・木 ・ ・ ・ と覚える最初の惑星ですが、見たことがある人は少ないと思います。

薄明のある空で水星だけを見つけるのはたいへんです。でも、近くに目印になる明るい星があると、そこからたどればいいので、比較的簡単に見つけられます。
今週から来週にかけて、夕方の西の空にある水星の近くに、金星と木星が来ます。この2つは水星より明るいので、こちらの2つを先に見つけて、これらの星からたどると見つけられます。
水星はなかなか見られないことから、水星を見つけると幸運が訪れるとも言われます。この機会に挑戦してみてください。

まず、下の図が今週水曜日(5月22日)の西の空。下の黒いところが地平線です。西よりも少し北に寄った方向です。


図はすべて、「アストロガイド2013」より

金星は一番星です。図は19時30分ですが、金星は明るいので、19時ぐらいでも見えます。木星もかなり明るいので、金星の左上に見つけられます。金星の右下に水星があります。この図は双眼鏡で見ることを主に作成した図ですので、肉眼で見ると3つともかなり近くです。木星と金星の距離から考えて水星を見つけてください。視力が悪くなければ、肉眼でも見つけられると思います。低倍率(8倍以下)の双眼鏡があれば、確実に見つけられます。

惑星は動きます。動きがけっこう速い場合もあります。今は木星と水星の動きが速くなっています。26日の日曜日には、下の図の位置に動いています。
低倍率の双眼鏡で見ると、3つの惑星がすべて視野内に見えます。この日の前後数日間は、位置関係が毎日変わりますが、同じ視野内に3つとも見えると思います。
肉眼で見ると、3つがすぐ近くに集まって見えます。


22日と26日の間の日は、2つの図と見較べて、どの星がどう動くか確認して、どのあたりにあるかを推定してください。
29日、水曜日になると、下の図の位置に移動しています。
短い日数の間にこれだけ移動するので、できるだけ毎日見て、「惑星は動く!」ということを実感してください。










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