さそり座


さそり座は、初夏から夏にかけての代表的な星座です。さそり座の星をたどっていくと、「いかにもさそり!」と思える形になっています。すべて星座の中で最も形を想像しやすい星座のひとつです。そして、さそり座の東半分は天の川の中にあります。


「ステラナビゲーター9」にて作成

でも残念なことに、現在の日本の多くの地域では、さそり座を見つけるのが難しくなっています。さそり座は南の空の低いところに見えるので、南側に山や建物があると見えません。障害物がなくても、地平線に近い所は、地上の光が空を照らして空が明るく光っています。そうなると暗い星や天の川が見えません。特に栃木県では、南側に大都市が広がっているので、南の空が明るくて、さそり座を見つけにくくなっています。


この写真は栃木県栃木市郊外から見たさそり座です。地上の光が明るくて星があまり見えませんね。実はこれでも、夜空の透明度がすばらしく良い夜で、天の川がかすかに見えています。栃木市からさそり座付近の天の川が見るというのは、年に2・3回しかないことです。

南の空があまり地上の光の影響を受けない場所から、さそり座を見ると下の写真のように見えます。天の川がきれいです。東隣にある、いて座とともに、日本から見える天の川の一番濃いところがこのあたりです。


撮影地は福島県南会津町








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