惑星の動き


5月に、西の空に水星、金星、木星が並んで見える話をしました。現在、木星は太陽に近づいて見えなくなってしまいましたが、水星と金星はまだ見えています。水星を見ていない人は、太陽系の一番内側にある惑星で見るだけでも難しいこの星を、ぜひ、見つけてください。日没後の西の空で、見つけやすい位置に見えるのは今年最後のチャンスです。

下の図は、今週水曜日夜8時の水星と金星の位置です。今は一番昼間の時間が長い時期なので、夜8時でもまだ薄明が残っています。
金星は一番星ですから、とても明るく、もっと早い時間から見えています。金星のすぐ左側に水星が見えます。薄明の残る空に水星だけを見つけるのは難しいですが、とても明るい金星が目印になるので見つけやすくなっています。後ろにある星座はふたご座で、この時間には半分沈みかけています。
下の図はかなり拡大した図なので、実際は水星と金星はすぐ近くに、さらにカストルとポルックスも含めて狭い範囲に4つの星が集まっています。



水星と金星が上の図の位置にいるのはこの日だけです。翌日、6月20日には、金星は水星の上に移動しています。そして22日(土曜日)には
下の図の位置にあります。


図はどちらも「ステラナビゲーター9」にて作成

「惑星」とは、星座の間を動き回ることからその名が付きました。恒星の位置は変わりませんが、惑星は刻々と位置を変えていきます。ただし、動きが速い時期と遅い時期があります。今は金星の動きが速くなっています。たった3日でこれだけ動きます。
みなさんも晴れた日は毎日、水星と金星を見て、「惑星は動く!」ということを実感してください。








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