スーパームーン


「スーパームーン」という言葉、聞いたことありますか?
ふだんより直径が大きい満月のことです。

「ふだんより大きい」って、月の大きさって変わるの?

はい、月の見かけの直径は時によって違います。大きいときもあれば小さいときもあります。

月は地球の周りを回っています。でも、コンパスで描いたような円を描いて回っているわけではありません。月は楕円軌道を描いています。楕円ということは、地球に近づくときもあれば遠ざかるときもあるということです。月までの距離が近いときは月が大きく見えて、遠いときは小さく見えます。
たまたま月までの距離が最も近いときに満月になった場合、ふだんより大きな満月が見られます。これがスーパームーン。

今日、6月23日がスーパームーンです!

月までの距離が近いときに満月になる確率は、年に1回あるかないかです。梅雨の真っ最中ですが、今夜、晴れることを祈りましょう。肉眼で見ても、今日の満月は大きいかな? と感じるかもしれません。



これは写真ではなく、「ステラナビゲーター」というパソコンソフトでシミュレーションした画像を合成したものです。左半分が今日、6月23日の満月、右側は今年の1月22日の月(月齢10)です。1月22日の月は最も遠い位置にありました。それぞれを半分にしてつつなぎ合わせました。最も近いところにある月と最も遠いところにある月では、これだけ大きさが違います。

今日の満月はいて座の中にあります。いて座は南の空の低いところを通ります。夏の満月は、南東の空から昇って、南の空の低いところを通ります。夏の太陽は高いところを通りますが、逆に満月は低いところを通ります。冬は反対です。毎年必ずそうなります。


「ステラナビゲーター9」にて作成

マンションに住んでいる人は、冬の満月は真上に近い所にあるので、バルコニーからは見えません。でも、夏の満月は、南向きのマンションなら、夜中にバルコニーに立つと正面に見えます。今夜(6/23)の11時半頃、月がこのあたりに見えます。
今夜、晴れて月が見られるといいですね。ふだんより大きくて明るい満月が見られます。








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