海王星

冥王星が惑星ではなくなってからは、海王星が太陽系の一番外側の惑星という地位を確立しました。
海王星は大きな惑星ですが、地球からの距離が遠いので、小さく暗くしか見えません。肉眼では全く見えません。そんなこともあり、知識としては海王星を知っていても親近感のある惑星ではありませんね。でも、今の時期、海王星が一番見やすいところにいます。

とは言っても、海王星の明るさは8等星。肉眼で見えるのは6等星までなので、全く見えません。でも、レンズの直径が3cmぐらいの双眼鏡があると、9等星まで見えるので海王星も見えます。ただ、見えていても、たくさんある暗い星のひとつなので、どれが海王星かわからないと思います。

現在、海王星は、みずがめ座の三ツ矢サイダーマークの下の方にあります。星座の絵を見て、水が入っている瓶のところにある星が三ツ矢サイダー。
探すには、天体アプリを入れたスマホ画面を見て、海王星のあたりを双眼鏡で見える範囲と同じくらいに拡大します。そして、画面と双眼鏡を見較べると見つけられるかもしれません。



海王星付近を拡大すると


円は直径8度  双眼鏡ではこのくらいの範囲が見える
( * 双眼鏡の機種や倍率によって見える範囲はかなり違います )
画像は「ステラナビゲーター9」にて作成     


海王星を英語の発音で言うと「ネップチューン」。
惑星の名前は、神話に出てくる有名な神様の名前が付けられます。海王星が発見された時点で、まだ使われていない大物の神様がネップチューンでした。ネップチューンは海の神様なので、日本語では、海の王様の星、「海王星」になりました。でも、海の神様というとポセイドンもいますよね。
実は、ネップチューンとポセイドンは同じ神様です。ネップチューンはローマ神話、ポセイドンはギリシャ神話に出てくる海の神です。
神話に登場する海に関係する神様は、ネップチューン以外にもいます。みなさん、聞いたことあると思います。

  トリトン

トリトンはポセイドンの息子です。そして、海王星の一番大きな衛星の名前がトリトン。こどもの名前が衛星の名前になっているって、いいネーミングですよね。








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