金環皆既日食


今日、11月3日はアフリカ方面で日食があります。北大西洋の海の上からアフリカのソマリアあたりにかけて。



最近、日食を見に行く人が多いですが、そういう人たちも、今回はパス!のようです。治安が悪いし、伝染病はあるし、それだけでも躊躇しますが、それ以外にも理由があります。今回は金環皆既日食なのです。
金環皆既日食というのは、太陽と月がほとんど同じ大きさで、あるところでは金環日食、別なあるところでは皆既日食になる珍しい現象です。でも、現象としては珍しいですが、見る価値としてはあまり高くありません。というのは、日食に行って何を見たいかというと「コロナ」なのです。皆既日食でないとコロナは見えません。今回は、皆既日食になる場所でも、皆既の継続時間が短いのです。コロナが見えている時間が短いということです。
太陽が見えているときは、太陽がいくら細くなってもすごくまぶしくて、全部隠れた瞬間、急に暗くなります。目が暗さに慣れるのに時間がかかるので、暗さに慣れてコロナがきれいに見えるようになる頃には皆既が終わってしまいます。



日食が起きるときは必ず新月ですから、国内の星空がきれいに見えるところに出かけて、星を見るのがいいでしょう。今夜の22時頃に見える星座は、南からくじら座、その上にうお座、真上にアンドロメダ座、北の空にはカシオペア座があります。
見るときのポイントは、まずはくじら座を見つけましょう。以前お話しした変光星のミラが見えるかどうか。暗くなりつつあるところなので、見えないかもしれませんが、よく見てみてください。次にうお座。暗い星しかないので、月がないこういう時期に見つけるといいでしょう。ほとんど真上に見えるアンドロメダ座。双眼鏡で見ると、アンドロメダ大星雲がきれいに見えます。









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