アンドロメダ座


「アンドロメダ」というのは、よく耳にする単語だと思いませんか?
宇宙をイメージする言葉ですね。

アンドロメダというのは、実際の歴史ではなく、ギリシャ神話に出てくる古代エチオピアのお姫様の名前です。
iPhoneアプリのiステラやパソコン用のステラナビゲーターでアンドロメダ座の絵を見ると、鎖につながれて怖がっているような絵です。お姫様風ではありませんね。神話の中では、アンドロメダ姫は海に現れる化けくじらを鎮めるために生贄に出されてしまいます。たまたまそこを通りかかったペルセウスに助けられるというお話になっています。星座の絵は、アンドロメダ姫が生贄になっているときの姿です。

アンドロメダ座を見るには、今が一番いい時期です。夜9時頃、ほぼ真上に見えます。スマホやタブレットを持って外に出て、天体アプリでアンドロメダ座をさがしてみましょう。アンドロメダ座は秋の四辺形の一角から始まります。

上の方が白っぽいのは、こちらに天の川があるからです


アンドロメダ座を有名にしているのは、この中に「アンドロメダ大星雲」があるからでしょう。これを双眼鏡で見るときれいです。宇宙空間に渦巻き銀河が浮いている感じがします。双眼鏡があるときは、ついでに近くにあるM33やNGC752も見つけてみてください。

天体望遠鏡で見ると双眼鏡よりきれいに見えると思われがちですが、アンドロメダ大星雲は天体望遠鏡で見るにはかなり大きい対象です。望遠鏡でも、低い倍率で見ればきれいに見えますが、倍率が高いと中心部分だけしか見えません。中心だけを見てもボーッと光っているだけで、あまり美しいとは感じません。
アンドロメダ大星雲は、大型の天体望遠鏡でもそれなりによく見えますが、双眼鏡で見るのが一番きれいかもしれません。



iPhoneアプリのiステラなどで場所を確認できますが、アンドロメダ大星雲は、「星雲星団」という部類の天体です。星雲星団を表示する設定にしてないと画面に出ないので注意してください。

アンドロメダ大星雲は、空気がよく澄んでいて、暗い星まできれいに見えるところなら肉眼でも見えます。でも、宇都宮や大きな街中では無理。月が明るいときもダメです。双眼鏡を使うと見えると思います。

今夜晴れたら、スマホと双眼鏡を持ってアンドロメダ大星雲を見てください。







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