しし座流星群


今日はしし座流星群のお話しです。
みなさんは2001年11月19日のしし座流星群は見ましたか?
私は0時前から明け方まで、ずっと見ていましたがすごかったです! 日本では1時間に1000個以上の流星が見えました。
12年前の今ごろの時期だったのです。その後、しし座流星群の話題を聞きませんね。今はどうなっているのでしょう? 現在はしし座流星群はほとんど見えません。
流星群には、毎年同じぐらいの流星が見られるものと、何十年かに一度、流星の雨を降らせるけど、それ以外の時はほとんど見えないものがあります。しし座流星群は約33年に1度、流れ星の雨を降らせますが、それ以外の時はほとんど見えません。


しし座の頭付近にある放射点から、流星が四方八方に飛び出すように見える


どうしてそういう違いがあるのでしょう?
そもそも流れ星の元は、ほうき星の彗星です。彗星は内部にたくさんのチリを含んでいる「よごれた雪だる」まみたいなもの。それが太陽に近づくと表面が蒸発して、中に含まれる大量のチリが宇宙に放出されます。それが流れ星の元になります。彗星が太陽に近づいたとき、彗星の近くに流れ星の元がたくさんできるわけです。そのチリの集まりの中に地球が突っ込むとたくさんの流れ星が見えます。
流星群の元になる彗星を母彗星といいます。流星のお母さんの彗星という意味です。しし座流星群の母彗星は、33年に1度、太陽の近くに来ます。そういうわけで、しし座流星群は33年に1度だけ見えるのですね。 ・ ・ ・ 私も昔はそう言われて納得していたのですが、そうではないようです。もしそうだとしたら、しし座流星群だけでなく、すべての流星群が母彗星が太陽の近くに戻ってきたときにだけたくさん見えて、それ以外の時はほとんど見えないはずです。毎年同じ数の流星が見える流星群があるのはおかしいのです。

その違いは、母彗星がいつ頃から太陽の周りを回るようになったかという時期の問題です。遠い昔から何度も何度も太陽の周りを回って、その軌道付近にまんべんなくチリをまき散らしている彗星の場合は、毎年同じぐらいの流星が見られます。比較的最近、太陽の周りを回るようになった新しい彗星は、撒いたチリが少ないので、彗星が太陽の近くに戻ってきたときにだけ流星が見られるらしいのです。しし座流星群の母彗星は、比較的最近、太陽の周りを回るようになった彗星なのでしょう。








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