話題のアイソン彗星が消滅してしまいました!
アイソン彗星は、普通の彗星に較べて、群を抜いて太陽のすぐ近くまで行く軌道を描いていました。100万度以上といわれる太陽コロナの中に入ります。
彗星本体は、雪だるまのようなサクサクした氷でできていると考えられています。それが100万度以上の超高温の炉の中に1日以上入るわけですから、すべて蒸発してしまっても全くおかしくありません。最初からそれはわかっていたのですが、天文学者をはじめ、星に詳しい人たちは、だれも悲観的な話をしませんでした。私も先週の放送で、そういう可能性があるということはお話ししましたが、本当に消滅するとは考えていませんでした。
これまでも太陽に非常に近づく彗星は多数ありましたが、太陽の熱に耐えて帰ってきてくれるものが多くありました。アイソン彗星は、これまでの同様な彗星に較べてかなり大きかったので、きっと解けずに帰ってきてくれるだろうと、希望的観測を含めてみんなが思っていました。でも、現実はそう甘くはなかったですね。
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